熊に襲われたことがある人が、
「じぶんを襲った熊とはちがうから」と
ほかの熊に近寄ることはありません。
じぶんの安全を考えれば、
たとえどこかに人懐っこい熊がいて
人間と仲良くやっていけるのだとしても、
「熊はすべて危険である」と断定したほうが
リスクを避けられるからです。
「親が憎けりゃ子も憎い」
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」
おそらく昔の人たちも、
そのようにして身を守ってきたのでしょう。
でも、ほんとうは人懐っこい熊に…
「子」や「袈裟」に罪はありませんよね。
凶悪犯の子どもが、
凶悪犯であるとは限らない。
それは分かっているけれど、
怖いと思ってしまう気持ちがある。
じぶんの身を守るためには、
なるべく距離をとっておきたい。
これはおそらく本能でしょう。
でも人間は、本能に抗えます。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
憎いと思っているものの
いったいなにが憎いのかを、
説明できる人はほとんどいない。