噺家さんの高座扇子は、
変幻自在になんにでもなります。
キセルや箸、筆や釣り竿、
しゃもじ、とっくり、刀や槍、
効果音(トントントン)にもなるから、
ほんとうに変幻自在です。
椅子もそうですよね。
椅子は座るための道具だけど、
ハンガーや踏み台になったりと
これもかなりの使い回し率です。
使い回しというのは、
「古いものをしかたなく」みたいに
ネガティブなニュアンスがあるけれど、
ほんとうはそんなことないですよね。
「新しいものがはじまる要素」で
満ち溢れている気がする。
どんなに新しいものに見えても、
そのほとんどは昔からあるものです。
見る角度や順番を変えれば、
古いものが新しくなったりします。
それはアナグラムみたいに。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
限りある資源を活かすことが得意な日本人は
使い回しが得意なのかもしれない。