負け戦のなかに。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 血気盛んで売り出し中の人は、

 じぶんや、じぶんたちがどれほど強くて、

 どれだけ先見性があって、

 どれだけ情熱的かを語ります。

 

 ただ、そんな強い人の話は、

 得てして聞いてておもしろくありません。

 

 なにかで有名になった人なんかだと、

 じぶんがどういうふうに戦って

 勝ってきたかを語ります。

 

 政治家だろうが、実業家だろうが、

 タレント、スポーツ選手、デザイナー、

 みんな講演のようなところでは、

「勝ってきた記憶」を語ります。

 

 でも、ほんとうは、

 うまくいった話、失敗した話、

 勝った話、負けた話のどれよりも、

 いちばん聞きたいのは、たぶん、

 後退の話なんだと思います。

 

 負けたとき、

 あるいは負けそうになったとき、

 どういうことを考えたか、

 どうジタバタしたか、

 どう逃げたか、誤魔化したか。

 

 負け戦のなかに、

 小さくてもいいからてがかりを探して、

 転じて攻撃に向かうのか、

 被害を少なくして退くのか。

 

 いろんなことが考えられます。

 

「負け戦」のほうが

 高度なおもしろさがあるというのは、

「やがて勝ちたい気持ち」が

 根底にあるからでしょう。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 負けているときの態度で、

 その人のかっこよさが見えますよね。