健康のための寛容 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 外と内というのは、

 分けられるようで分けられません。

 

 だから、自分自身と自分自身でないものも、

 分けるのは意外とむずかしいと思います。

 

 たとえば、腸内にある細菌は、

 じぶんの身体ではないのだけれど、

 その仕事のおかげで人間の健康が

 成り立っているといわれています。

 

 腸内細菌の重さは2kgに近いそうです。

 人はその重さまでも含めて、

 じぶんだと感じています。

 

 いま流行している花粉症も、

 外と内の問題なのだと思います。

 

「花粉くらい自己だの他者だの硬いこと言わず

 吸いこんだり吐き出したりすりゃいいよ」

 

 というのが、

 健康な人が無意識でやっていることです。

 

 しかし、花粉症の人の身体では、

 花粉が粘膜にくっついたとき、

「あっ!敵がきた!」と戦闘態勢に入り、

 花粉という敵をやっつけるために

 がんがん攻撃を仕掛けてしまう。

 

 おかげで、その戦場は

 とんだ焼け野原になったりします。

 アレルギーというのは、

 過剰攻撃の結果ですからね。

 

「疑わしきは罰する罰する

 このやろーーー!」がよくないと。

 

 花粉症の時期になると、

 多くの人がじぶんの身体の非寛容にあきれ、

「もっといい加減になってほしい」と

 願っていることと思います。

 

 こういう話をしていると、

 いつも社会も似ていると思うんですよね。

 

 腸内細菌を2kgも

 宿しているのが人間なのに、

「これは危ない」「これは敵だ」

「これは悪い芽だ」と言いながら、

 血眼になって探して総攻撃を仕掛ける。

 

 なにかというと

「ゼロ」を目指したりするけれど、

 自然な状態でも「ゼロ」は

 ありえないことが多いですからね。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 健康に大切なもののひとつに、

 寛容も付け加えておこう。