協力という大きな力 | わくわく海賊団

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 学校の入試だとか、

 いわゆるテストのときに、

 ほかの人に相談するのはダメですよね。

 ほかの人の答えを訊いて、

 参考にするのも当然ダメです。

 参考になりそうな本を持参して、

 それを見るのもダメです。

 わからなくなったところで、

 だれかに電話したり、

 SNSで意見を訊くのもダメです。

 

 つまり、テストとは、

 じぶんの記憶のなかにある材料だけを使い、

 じぶんだけで考えて答えを出すものです。

 

 しかしです。社会に出ると、

 まったくそれは逆になるわけです。

 

 相談できることは相談しないといけない。

 参考書を読んで参考になるなら積極的に読み

 会社やチームの外にいる人からだって、

 意見をどんどん聞いたほうがいい。

 記憶があやふやなままにするんじゃなくて、

 ちゃんとしたデータを参照にしてくれよと。


 学生時代にだれにも頼らず、

「ひとりでできるもん」をまじめにやってきて

「こんなにたくさんひとりでできるぞ」と、

 胸を張って自慢していたようなことを、

 そのまま続けていると社会では

 伸び悩むことになります。
 

 社会は個人的な優秀さを

 競い合う場ではなく、

 複数の人が力を合わせて

 問題を解決する場です。

 

「お手柄をあげたい」という気持ちだけでは、

 ほかの人に味方になってもらえません。

 

 ほとんどすべての仕事は、

 合作であり協業です。

 

 独立的に見える画家や音楽家などの

 アーティストであっても、

 その作品ができたというだけでは、

 仕事にならないでしょう。

 たくさんの人の助けがあって、

 お客さんに届くのだと思います。

 ひとりの人の身に備わった実力は、

 もちろんいつでも問われているけれど、

 もうひとつなにかを成すには、

 協力という名の力が必要なのだと思います。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 協力という大きな力を

 与えられていない人は、

 もしかしかたら学生時代の癖が

 ぬけていないのかもしれない。