野球やサッカーなどの
メジャースポーツの中継を観ていると、
「ルールは知ってますよね?」という前提で
解説者はしゃべっているように感じます。
なおかつ選手やチームの状況についても、
「わかっていますよね?」ということにして
しゃべっているように思います。
いっぽうマイナースポーツの中継は、
いま行われている競技自体のことを
解説してくれていることが多い印象です。
そういうものだと言われれば、
そういうものなんでしょうけれど、
メジャーだろうとマイナーだろうと、
業界を発展させ続けていくためには、
「新しいお客さま」は大事なはずです。
これはスポーツだけでなく、
政治でも経済でも同じだと思う。
「いま興味を持ちはじめる人」というのは、
ある意味いちばんと言っていいくらい
大事な大事なお客さまなのだから、
大切に説明してさしあげる必要がある。
知らなすぎる状態で、
そこにいる初心者に対して、
最もやってはいけないことは、
「知らないのは勉強不足」と
蔑むことでしょう。
じぶんの知識や教養が
どれくらい凄いかについて、
自慢するようなことがいちばんいけない。
なにを知るといいのか、
どういうところがたのしいか、
先輩のほうが腰を低くして
接待するくらいでいいと思います。
ただ、これをやるのは、
実はとてもむずかしいと思います。
かんたんじゃないし、
ごほうびを達成感も少ないから。
でも、この壁を超えないかぎり、
そのジャンルは衰退していく運命にある。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
わからない人、知らない人は、敵じゃない。