ゾンビドラマのおもしろさは、
ゾンビの恐怖にあるのではなく、
"人間の本質"が赤裸々に描かれている
ところにあるのだと思っています。
生きるか死ぬかの世界では
人間は嫌というほど正直になるから
ふだんは目を背けたくなることや
蓋をして見ないようにしていることが
嫌というほど赤裸々に描かれます。
たとえば、恐怖が支配する世界では、
銃を持っている相手が
こちらに銃口を向けているとき、
「あなたに危害を加えないから撃たないで」と
どんなに主張しても信じてもらえず、
ほとんどが撃たれてしまいます。
このとき、相手に銃をおろさせる
たぶん最も効果的な方法は
じぶんも銃を持ったうえで相手に
「あなたに危害を加えない」と
主張することだと思います。
ゾンビが徘徊する世界で、
得体の知れない相手を生かすことの
リスクは跳ね上がっていますから、
手をあげて投降したとしても
撃たれてしまうんですよね。
おたがいが銃を持って
はじめて交渉の余地がうまれる。
こういう話は、
架空の世界(ゾンビのいる世界)に
なぞらえて話をしないと
炎上しやすいです。
ゾンビドラマで描かれる
最も怖い存在はゾンビではなく
"恐怖した人間"なんですよね。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
ゾンビドラマで
生き残る確率の高いひとたちは、
こんなふうにありたいという理想を
挫折して何度も何度も葛藤しながらも
最後まであきらめなかったひとたち。