他人の運転に乗る機会は
あんまりないぼくなのだけど、
それでもたとえばタクシーに乗ったときは
他人の運転に身を任せることになります。
で、たまにあるのが、
ものすごく運転の荒い運転手さん。
前後左右の車に毒づきながら、
ハンドルを叩くようにクラクションを鳴らし
不用意な加速減速をくりかえします。
車内は閉鎖された空間ですから、
運転手さんの不機嫌な空気はどうしたって
車内に充満してイヤな気分になります。
でも、いちばんのストレスは、
不用意にくりかえされるブレーキです。
「そこでそんなブレーキを踏むなら、
そのまえのアクセルいらなかったよ!」と
カクンカクン揺られながら思います。
じぶん自身はまったくもって
スピード狂ではないと思っていますが、
それでも高速道路でアクセルを踏み込むと
なんともいえない快感が駆けめぐります。
アクセルというものには、
そういうドーピング的な快感が
どこかあるんじゃないかな。
いっぽうでブレーキとは、
基本的にはストレスだと思います。
車間距離を保ったまま
徐々に減速していくときも、
ましてや車が大きく揺れる急ブレーキは
ストレスの最たるものだと思います。
運転が荒い人というのは、
このブレーキの数が圧倒的に多い。
そして、彼らが踏む
ブレーキの要因のほとんどは、
外部的要因(他人の運転のせい)ではなく
ひとつまえの快楽にまかせて踏んだ
不用意なアクセルなんですよね。
つまらないブレーキを踏まないために、
つまらないアクセルを踏まない。
運転も、そしてきっと人生も、
急がないことが大事なのかもなぁ。
今日も、「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
ゆっくり走ると、
見える景色も広がりますよね。