ちょっと前の話になりますが、
都内の公立小学校の制服監修を
アルマーニがやるということで
賛否が話題になりました。
いろいろな意見があったけれど、
ラグジュアリーブランドのロゴは
"権威を誇示するためのツール"で
なんとなく"品がない"という印象を
多くの日本人が根底で持っている
そんな印象を受けた話題でした。
これ、たとえば、
"日本の伝統工芸品である
陶磁器を身近に学ぶために
給食の器をすべて有田焼する"なら
どうだったんだろう。
ラグジュアリーブランドが
なぜ高価なのかといえば理由は、
そのブランドに蓄積されてきた
美の歴史があるからだと思います。
何十年もの間、
人体の構造を研究し、
社会の変化を体現し、
その根底にある哲学を
磨き上げてきた歴史。
アルマーニといえば
スーツのトップブランドですが、
金額に見合う素材、仕立て、
シルエット、文化的な歴史を
持っているブランドです。
こうしたアルマーニの背景、
ブランド哲学ごと身にまとう。
それは、着る人の美意識を
ゆっくりでも確実に変えていく。
考えぬかれたデザインは、
袖を通すたびに着る人の存在を
肯定すると思っています。
じぶんはこの素晴らしい
作品を身にまとうに値する存在だと
日々感じる機会を与えることは
大袈裟でなく人の人生に
大きな影響を与えると思います。
日本に豊かな歴史と
文化があるのと同じように、
他国にも誇りあるプロダクトが
たくさんあるんですよね。
それを感受性豊かなうちに
日常のなかで体験することは、
立派な教育だとも思えます。
今日も「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
他人を評価するとき、
じぶん自身の価値観や人間性も
赤裸々になっているんだなぁ。