ドラマ「獣になれない私たち」を観て(つづき) | わくわく海賊団

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・ほんとうに

 いいドラマだったので、

獣になれない私たち」の感想を

 もうちょっとだけ書きます。

 

 新垣結衣さん演じる晶(あきら)。

 

 ずっーーーと社長に

 なにも言えなかったのだけど、

 徐々にじぶんの本音を

 伝えるようになるんですよね。

 

 そのとき、

 彼女に勇気をあたえたのが、

 懐に入れて持ち歩くようになった

 爆弾(辞表)だったわけです。

 

・いつでもやめられる。

 

 それはチカラなんだと思います。

 

「この会社をやめたら

 いま以上の条件で再就職なんて

 絶対にできないだろう」と

 思ってしまっていると、

 理不尽でくだらないと感じても

 かんたんにはやめられません。

 

 セクハラパワハラを受けても

 我慢するしかなくなってしまう。

 

 一方で、いくらでも

 活躍できる場所のある人なら、

「こんなアホみたいな職場で働くのは

 まっぴらゴメンだね」とすぐに

 言えてしまうんじゃないかな。

 

 なにをやっても食べていける。

 ここを離れたくらいでじぶんの

 市場価値は下がらないと思えれば

 "いつでもやめられます"。

 

 "いつでもやめられる"ことは、

 強者の特権だと思っています。

 既婚者に社会的信用がつくのは、

 戦国時代に家族を人質に出すのと

 基本的に同じ構造だと思っていて、

 "かんたんにやめられない"状況を

 つくっているんだと思います。

 

・このドラマのテーマ

「じぶんの人生を生きる」。

 それを真剣に考えてみたとき、

 明らかにこれではないと

 感じているものがあるなら、

 "すぐにやめられる"のが強者で

 "かんたんにやめられない"のが

 弱者ということになるんだな。

 

 このコミュニティから

 追い出されてしまったら

 生きていけないと思っていると、

 不毛な交友関係を断ち切れず

 嫌なことを嫌とも言えず

 もしかしたら"いじめ"に

 加担してしまうことだって

 あるかもしれません。

 

 人間は長年やってきたこと、

 多大なコスト(時間やお金など)を

 注ぎ込んできたことを

 "かんたんにやめられない"けれど、

「じぶんの人生を生きる」ためには

 "やめるチカラ"が必要不可欠。

 

 やめたいことを

 いつでもやめられるチカラは、

 やりたいことを

 いつでもやれるチカラより

「じぶんの人生を生きる」ためには

 重要なのかもしれません。

 

 今日も「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 ほんとうはやめたいのに

 やめられないでいることって

 ストレスのなかでも

 トップクラスにしんどい

 ストレスなんじゃないかな。