幸福の黄色いハンカチ | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

・インパクト(強い影響)を

 いちばんに考えている人たちが

 扱う商品は"悪"ばかりになる。

 

 そんな気がしています。

 

 たとえば、結婚式で、

 すてきなチャペルで食事もおいしく

 花嫁も花婿もしあわせそうな笑顔で

 集まった人たちも心から祝福してて

 でも、そこに、ひとり…

 元彼が乱入してきて裸になって、

「こんなの絶対認められないぞ!」と

 暴れまわったとしたら、

 その結婚式は、「最悪だった」と

 思い出されてしまうでしょうね。

 

 9人が優等生でも、

 1人とんでもない不良がいたら、

 その学校の評価は「荒れてる」。

 

 悪いことのほうが、

 印象が強烈なんですよね。

 

 世の中がどんどん

 悪くなっているという意見も、

 あまりに"悪"が印象的な場合

 ほんとうかな、疑わしい。

 

 "いいこと"と"悪いこと"は、

 一般に倫理と呼ばれるけれど、

 法律に記されていること以外を

 人はどう判断しているのかな。

 

 まず、キリスト教圏の人たちの

 倫理は「聖書」に記されています。

 イスラム教でもユダヤ教でも、

 なにかの宗教を信じている人たちは

 その経典に倫理が記されています。

 でも、宗教がないともいわれる

 日本人はどう判断しているのかな。

 

 和を乱さないように、

 空気を読んで決めている?

 

 研究したわけではないので

 詳しいことはわからないけれど、

 たぶん、じぶんで判断しながら

 じぶんで決めていますよね。

 

 だから、インパクトを

 いちばんに考えている人たちに

 倫理が影響を受けやすい。

 

「迷惑かけるヤツはいなくなれ!」

「不倫をするヤツはけしからん!」

「腐ったミカンはさっさと捨てろ!」

 

・Netflixは便利です。

 日本の過去の名作たちを気軽に

 観られるようになりました。

 

 過去の名作、つまり、

 日本人が好きな作品を観ると、

 不完全で、失敗ばかり、

 思うように生きられない人たちを

 肯定してる作品がたくさんある。

 

 迷惑かけるけど人の好い人、

 ろくでもないけれど愛すべき人、

 失敗したり悪いこともしたけれど

 立ち直ろうとしている人…

 人生はいろいろあるけれど、

 そういうものだよね、と。

 

 "こうあるべき"からの逆算ではなく

 迷惑ばかりで悪いこともするけれど

 "これだけはやってはいかんぞ"と

 最低限の倫理を持って生きている、

 そういう登場人物がたくさんです。

 

 鯉のぼりの竿に

 黄色いハンカチをぶら下げて

 待っていてくれる日本人を

 誇らしく思いました。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 お笑い芸人さんの

 "しょうもないはなし"も

 きっと同じ原理かな。

 

→"芸人さんの、くだらない話"