わかりません。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 

 30代になってから、

 20代の頃より『訊かれること』が

 少しだけ増えてきました。

 

「◯◯についてどう思いますか?」

「△△を3つあげてください。」

「□□はどうなるんでしょうね?」

 

 訊いてもらえることは、

 やっぱりとてもうれしいですから

 一所懸命に答えるんですけれど、

 ほんとうはわかっていないことも

 ま、たくさんあるんですよね。

 

 わかっていないんだけれども、

 なんとなくそれっぽいことを

 答えられてしまうものですから、

『なんでも知っているじぶん』が

 どんどん育っていってしまう。

 

 学校のテストのときには、

「なるべく空欄をつくらないように」

 と、言われてきましたけれども、

 テスト以外で質問されていることに

 なんでも上手に答えていると

 答えを出すためのテクニックだけが

 身についていってしまう気がして。

 

 あ、具体的には、

 みんながうすうす考えている

『正解』にちゃんと触れてさえいれば

 いい答えに仕上がる、とかね。

 

 で、そうなってしまうと、

 ネットニュースのコメント欄から

 他の人たちがどのように考えて

 感じているか様子をみてから

 正しそうな答えを探してみたりと

 主観がどんどん消えていく。

 

 じぶんが感じたり思ったりする前に、

 まずはじっくりあたりを見渡してから

 正しそうなこと、りこうそうなこと

 迷惑にならなそうなことや

 やさしそうなことを探してしまう。

 

 どっかで聞いたようなことを

 それっぽく答えていくうちに

 主観と客観がごちゃ混ぜになって

 ついには「この国は狂ってる」とか

 声高に言い出してしまったりして。

 

・わかりません。

 

「わかりません」とわかることは、

 とてもむずかしいことだけれども、

 知れば知るほど知らないが増えていく

 パラドックスが事実あるなかで

『なんでも知っているじぶん』なんて

 虚像でしかないわけですからね。

 

 と、また、こうして、

 わかったようなことを書いている…。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 人はみな

 望む答えだけを聞けるまで

 尋ねつづけてしまうものだから。

 

『永遠の嘘をついてくれ』

(作詞:中島みゆき)より