対立は、おもしろいです。
対立はエンターテインメントで
攻撃、防御、戦略、矛盾、白熱…
そういう要素を含むコンテンツを
多くの人がおもしろがることは、
事実なんだろうと思います。
トーク番組で、国会中継で、
「やりあう場面」が流されると、
それだけで数字が跳ね上がるらしい。
スポーツの乱闘も人気ありますね。
でも、消費するものとして
対立は確かにおもしろいけれども、
そこから、なにかが生まれることって
あんまりないような気がするんです。
たとえば、与党の党首、
つまり内閣総理大臣(安倍さん)と
野党の党首のだれかが討論していて、
じぶんに非があったら認め、
相手側が納得できることを言ったら
「なるほど、おもしろいですね」と
協同的にことを進めていくことは
まずありえない、らしいのです。
でも、ほんとうは、
みんなで意見を出し合って、
知らないことは知らないと認め、
より良い案があればそれを採用し、
だれが言ったかではなく
なにを言ったかを訊きながら
「ほんとうの解決」を考えるほうが
いいに決まっているんですよね。
なにかを生み出そうと思ったら、
それこそが最適な方法であるんだと
小学校の先生は言っていました。
対立は確かにおもしろい。
でも、意見のちがう者同士が、
一緒になにかしていくおもしろさは
対立のおもしろさを超えていく。
こどものとき観ていた
ヒーローシリーズで、いちばん
わくわくしていたシーンは、
因縁の敵が助太刀に来る場面です。
「勘違いするな!!
貴様を助けにきたわけじゃない」
とかなんとかぶつぶつ言いながら、
結果的に助けてくれるあの場面は
いちばんわくわくしていたな。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
じぶんの意見が
方向転換させられたときこそが
おもしろい企画が生まれる
兆しのような気がしています。
それを認めたうえでの白熱こそが
たぶん、いちばんおもしろい。