いまどき女子の創造力 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 

 古典的なラブ・ストーリーは、

 ときに女性を「都合のいい女」に

 描いていることがあったのかも。

 

 じぶんの道を見つけた男のうしろを、

 必死に支えながら黙ってついていくが

 古きよき日本の女性像だった、と。

 

 それがいいわるいの話ではなく、

〈いまどき〉の女の子に人気の作品に

 共通しているものを考えていたら、

 たとえば『プラダを着た悪魔』で

 描かれている、女性が男性と対等に

 夢のためにがんばるような要素が

 ポイントのひとつなのかもしれない。

 

 そういう意味では、

耳をすませば』という作品は、

 公開当時(1995年)としては新しく

「いまっぽい」作品だったんだろうな。

 

 主人公の月島雫が好きになった

 天沢聖司という青年の夢というのが

 ヴァイオリン職人になることで、

 雫は、その夢を応援しながらも

 同時にじぶんの夢(物語を書く)も

 一所懸命にがんばります。

 

 それぞれの夢の実現のために

 そばにいられない時間も増える。

 雫がくるしい時期も聖司は

 そばにいてくれませんでした。

 

 映画のなかでも言っています。

 

「おれ、なにも応援しなかった。

 じぶんのことばっかり考えて…。」

 

「ううん…

 聖司がいたからがんばれた。」と。

 

 古典的なラブ・ストーリーに多かった

 女性が男性の夢をそばで支えるでなく

 雫は、あくまで対等であろうとした。

 

 先日、友人の結婚式に出たときに

 式の演出もどんどん〈いまどき〉に

 なっているんだと感じたんですよね。

 

「こうあるべきもの」みたいなのが、

 どんどん女の子(新婦)のアイデアで

 変わっていくのはステキでした。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

耳をすませば』のテーマは、

 相手をリスペクトすることです。

 

 スタジオジブリ 鈴木敏夫