なぜ、歴史を学ぶのですか? | わくわく海賊団

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 先日の『トーキングフルーツ

 歴史学者で『殿、利息でござる!』や

『武士の家計簿』の原作者でもある

 磯田道史先生がゲストでした。

 

 ちょっと、おもしろすぎました。

 

なぜ、歴史を学ぶのですか

 

 あなたが恋人とお別れをした…

 または財布を落としてしまった…

 そういう状況で考えませんか?

 

「どうしてそうなったんだろう。」

 

 そうやって考えていると、

 次にそれをしようと思うとき、

 前よりもうまくできるような気が

 ちょっとすると思うんですよ。

 

 他の生物でもそれはできます。

 犬がおじさんに棒で叩かれたら

 その犬はそのおじさんに次に会うと

 警戒するようになるはずです。

 

 でも、人間は、人間だけは、

〈他の動物の体験を活かせる〉んです。

 

 その行為を、日本という

 国単位でやれば〈日本史〉です。

 世界単位でやったら〈世界史〉。

 組織単位でやったら、その組織の

 歴史ということになるわけで。

 

 前よりより良く生きられるようになる

 そう考えるのが歴史の存在意義です。

 

歴史は嗜好品ではなく、実用品

 

 原発事故がありましたよね。

 ぼくはあれは防げたと思っています。

 津波史を調べれば、あの場所に

 どれくらいの津波が来るのかについて

 しっかり書いてあったからです。

 

 日本は近代化を急いだので、

 文化系と理科系というような

 おかしな分け方をしてしまった。

 工学技術と文化的なものと芸術は、

 ほんとうは三位一体でなければ

 おかしいんですよ!!

 ダ・ヴィンチの時代はそうだった…。

 

 熊本の地震もそうです。

 

 中央構造線が動いて

 大分方面に拡大していくことは

 過去の歴史を調べればわかった。

 気象庁は前代未聞と連呼していたけど

 400年遡って古文書を調べると

 まったく同じパターンで大分方面

 西側に拡大していったのがわかる。

 

 歴史は、使えるんです。

 

災害史を研究する理由

 

 いろんな人の『完結した人生』を

 歴史書などで読んでいくなかで

 気がついたことがあるんです。

 

 お金持ちになった人もいれば

 名声を手に入れた人もいた。

 でも、いちばんしあわせそうなのは、

『人に感謝された人たち』でした。

 

 やりがいある仕事をしている人が

 いちばんしあわせそうに終わってる。

 

 天災は繰り返されています。

 

 過去の天災を調べることで

 多くのいまの人の命を救うことに

 もしかしたらなるかもしれない。

 

 もしそうならば、この仕事は、

 とてもやりがいのある仕事です。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 過去は、あたらしい。

 未来は、なつかしい。

 

 まわるまわるよ、時代はまわる。