居心地の良くない場所にある宝物 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 

 テクノロジー(道具)を持たない

 人間の食物連鎖の位置というのは、

 鰯(いわし)と同列らしいのです。

 

 道具を考える知恵があったから、

 人間は弱肉強食のきびしい世界を

 今日まで生き残ることができた、と。

 

 でも、それだけじゃないですよね。

 

 人間同士がお互いを助け合い、

 協力しあってきたということも

 食物連鎖上位に躍り出ることができた

 理由のひとつにあるんじゃないかな。

 その、助け合うという行動と協力は

『信頼』なくして生まれないわけです。

 

 いま、目の前に熊が現れたとして、

 パニックに陥るのが『群れ』です。

 そのなかで、戦う意志と価値観を

 持つ者は協力して(もしかしたら)

 熊を倒すことができるかもしれない。

 

 信頼は、人間が生き残るために

 必要不可欠なものであったことは

 もうたぶん、まちがいないかな。

 

 それでですね、その信頼は、

 居心地の良い場所にいるだけでは

 見つけにくい気がするんです。

 

 地方から東京に出てきた人が

 地元がいっしょの人に出会うと、

 たちまち意気投合する場面を

 これまで何度も見かけていますが、

 これはつまり、じぶんと同じ価値観を

 共有しない人たちの中にいたり、

 いつもとちがう(ホームタウンでない)

 居心地の良くない場所にいたりすると

 似たような価値観や信念を持つだろう

 人たちを探して絆を深めたがる、と、

 そんなふうに言えると思うんですね。

 

 海外の僻地に行ったとき、

 そこで日本人に会うことができたら

 きっと、うれしくなります。

 出身や、町まで同じであったら、

 ほぼまちがいなく、意気投合する。

 

 仕事はもちろん、

 なにかをやろうと思うとき、

 同じような価値観や信念を持った人と

 いっしょにやりたいと思います。

 

 でもそういう相手は、

 居心地の良い場所から出なくては

 なかなか見つけられない気がします。

 もちろん、絶対ではないけれど。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 現代人が普段つかっていない

 様々な機能を呼び起こすと思うから、

〈危ないことはカラダにいい〉と

 ぼくは思っているんですけれども、

〈危ないことは絆を深める〉とも

 もしかしたら言えるのかも。