やばいから、やばくて、やばかった。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 

 iPhoneには、説明書がありません。

 

 ユーザーガイド(使い方マニュアル)が

 じつはウェブ上にあるわけですから、

 正確にはないわけではないのだけれど

 

「箱を開けた瞬間から

 だれもが直感的に使いこなせる。」

 

 それが、iPhoneの売りです。

 

 でも、ほとんどの人が、

 他の人が使っている様子を見て

 じぶんも使いこなしていくように

 思うんですよね、見よう見まねでね。

 

 他の人の道具の使い方を見て、

 その道具のことが、いままでより

 わかるようになることはよくあって。

 

 イチロー選手が、試合後に

 バットを手入れしているのを見て

 バットというものが、どういうものか

 あらためて知ったりするのだって

 同じようなことだと思うんです。

 

 最近、ぼくは、

 他の人のブログを拝読しながら

 他の人の〈ことば〉の使い方を知って

 その〈ことば〉のことを、もっと

 好きになることがよくあります。

 

 国語的に正しくなくても、

 いいな、と思うんですよね。

 

 こどもや、いわゆる若者ことばの

 正しくない日本語であっても、

 とってもおもしろがっています。

 

「やばい」の意味とか、

 すごくないですか、あれ…。

 

 かっこいい・良い・悪い・すごい

 感動・困った・緊張・寒い・うれしい

 テンション上がる・恋しい・うまい

 気まずい・こわい・暑い・冷たい

 かわいい・高い・安い・たのしい

 やさしい・汚い・まずい…etc…

 

 ひとつのことばに

 これだけたくさんの意味があるのに

 ニュアンスから意図を正確に理解して

 コミュニケーションを成立させるは、

 それはそれで、おもしろいです。

 

「いちおう、◯◯です。」

「〜みたいな」「〜かも」

「えぇ、微妙なんだけど」

 

 あれは、断定したくないのかな。

 

 曖昧な表現が多いのは、

 深層心理で対立を避ける傾向が

 もしかしたらあるのかもしれない…

 とか、考えてみたりして。

 

 メールやLineの返事で、

「了解しました。」と言いたいときに、

「りょ」とか、「り」だけで返したり、

 短縮もここまできたかと思っていたら

 甥っ子(2歳)が「ありがとう」を

「と」と短縮したりしているのだから

 授業で習った〈ことばの変化〉は

 こういうとこから起こるのかもなんて

 時代を遡って想像してみたりして。

 

 素敵だ→ハイカラ→イカす→ナウい

 →トレンディ→イケてる…

 

 いろんな間違いが、クセが、訛が、

 ことばという道具を、どんどん

 おもしろくしている気がしています。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 ことばって、やっぱり服みたい。

 

 趣味、センス、職業、出身、地方、

 主義主張、信じているもの、富裕度…

 いろいろな集団があって、人は、

 じぶんがどういう集団に属しているか

 ことばで表しているものなのかな。