少年ジャンプで連載中の大人気漫画
「ONE PIECE(ワンピース)」に、
「悪魔の実」というものがあります。
食べると海にきらわれて、一生
「かなづち」になってしまうのですが
特殊能力を得ることができる、
という不思議な実です。
食べた実によってその能力は異なり、
また、実はひとつだけしか
食べることができない、
という設定です。
漫画のなかでは、
強いキャラクターのほとんどが
この実を食べているわけですが、
悪魔の実というのは、
「悪魔」の実なわけですから、
リスクやデメリットの方が
大きいはずなんです。
(一生かなづちになってしまうし、
ほとんどの場合が、食べる前に
どんな能力なのか分からない)
「もしも、じぶんだったら」と
想像してみると、食べることを
(キャラクターたちのように)
「強み」だと解釈すること自体が、
かんたんではないことに
気がつきます。
間違って食べてしまったら、
(主人公のルフィは、
デザートと間違えて、
この悪魔の実〈ゴムゴムの実〉を
食べてしまいました)
どうにかして元に戻ろうと
試みると思うんですよね。
全身がゴムのようなカラダに
なってしまったら、
相当に落ち込みそうです。
短所や欠点(だと思っていること)の
すぐそばには必ず「強み」が
あるんだと思っています。
「でこぼこ」なんだと思うんです。
欠落している能力は、
必ず他の能力が飛び抜けることで
補っているという話を、
訊いたことがあります。
右脳の働きが弱い人は、
必ず左脳の働きが活発であったり。
たとえば、じぶんが魚だったとして。
猿山で猿たちと暮らしていたら、
あんなに上手に
木に登れないものだから、
「じぶんは能無し」だと
落ち込んでしまいそうです。
けれど、海では猿たちよりも
うんと上手に泳ぐことができます。
正しい場所を見つけること、
そこで努力することが
大切なんじゃないかな。
魚であるにも関わらず、
木に登れないことを嘆き、
その克服に時間を割く方法は、
賢い方法ではないように思います。
目的を達成するために(じぶんに)
足りない能力があった場合、
それがないことを嘆くのではなく、
仲間に助けてもらうという方法は、
科学的にも、ビジネス的にも
理にかなった方法だと思っています。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
学校の評価方法が
木登りだけだったなら、
魚は大変だろうなと思います。
そろそろ、木登り以外の方法も
導入してほしいものであります。
木登りが苦手な人にも
正しい評価を、と。