遊園地で働く「遊園地が嫌いなスタッフ」の価値 | わくわく海賊団

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 遊園地で働いているスタッフで、お客様のご案内など、
 いわゆる遊園地のお兄さん・お姉さんといわれるスタッフは、
 そのほとんどがアルバイトスタッフです。

 そして、遊園地のイベント企画や運営、
 アルバイトスタッフの管理などをしている人たちは、
 運営会社の社員であることが多いと思います。

 基本的には、現場で働くスタッフは遊園地が大好きなことが多いです。
 遊園地のお兄さん・お姉さんになるのが夢だった、と。
 
 一方で、事務所スタッフは、
 運営会社の部署のひとつに遊園地があり、
「たまたま」遊園地で働いている人たちが多くいます。
 もしかしたら、遊園地で働いているけれど、
 遊園地があんまり好きではないスタッフもいるかもしれません。

 この熱量の違いを感じたとき、
 どうすればその差を埋められるだろうと
 考えてしまいそうだけれど、
 そうではなくて、その差にこそ価値があるのかも、
 と、最近考えるようになりました。

 たとえば、掃除機をつくっている会社があったとして、
 日々、完璧に綺麗に掃除ができる掃除機を開発していたとします。
 
「そうじは、たのしい。」
「お部屋のそうじは、こころのそうじ。」

 そんなキャッチコピーをつくってみたりして、
 完璧に綺麗に掃除ができる掃除機を開発しています。
 
「吸引力を上げるにはどうすればいいだろう。」
「家中を掃除するには軽い方がいいだろう。」
「水拭きもできる掃除機はできないだろうか。」

 日々、掃除のことで頭がいっぱいです。
 
 しかし、そんな中で、掃除が嫌いな社員がいて、
 掃除なんてしたくなくて、好きじゃない、
 という社員がいたとしたらどうでしょう。

 なんだか、可能性を感じませんか。
 
 きっとお掃除ロボットは、
 そういう人が思いつくんだと思うんです。

 遊園地にいらっしゃるお客様が
 必ずしも遊園地が好きだとは限りません。
 お子様の付き添いで、恋人に連れられて、
 人混みが嫌い、絶叫マシンは苦手、
 いろいろなお客様がいらっしゃいます。

 遊園地が大好きなスタッフが見落としているお客様のニーズに、
 敏感に反応して気がつくのは、遊園地が嫌いなスタッフかもしれません。

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 いちばんえらい人は、いちばん好きであって欲しいですけどね。