
あたらしい環境で何かをはじめるとき、
気がつくことがあります。
たとえば、アルバイト初日に、
自己紹介や作業内容について説明を受けているときに気がつくようなことです。
先輩たち、こわいな。
身内だけが楽しい雰囲気だな。
あいさつあんまりしないんだな。
職場内でのことばづかいはこういう感じなんだな。
上司への接し方も、けっこうフラットでいいんだ。
なんでこういうやり方をしているんだろう。
こういう方法でなぜやらないんだろう。
あの人は一所懸命はたらいているみたいだけど、
ここでは評価されていないんだな。
そこで感じたことって、すごく大切なことだと思うんです。
アルバイトの初日は、いちばんお客様に近いスタッフということになります。
昨日まではお客様だったわけですからね。
そのスタッフが感じたことは、とても大切な意見やアイデアになるはずです。
でも、そういうアイデアって、
ほとんど活用されずに終わるんですよね。
「来たばかりの新人さんには、ここでのやり方はまだ分からない。」
たしかに、長年のノウハウから導き出された方法は、
数多くの方法を試したうえでの結果であって、
それは一見、「なんで?」と思う方法もあり、
来たばかりでは理解できないということもあると思います。
それでも、やっぱり新人さんの意見やアイデアは貴重です。
それは、お客様アンケートがなくならないことからも分かると思いますが、
何よりも重要だと思うのは、
新人さんの意見やアイデアが活用される仕組みだと思うんです。
新人さんの意見やアイデアが活用されない典型例は、
新人さん自身が、「来たばかりだし、意見する立場にない。」と思い込み、
職場環境に慣れたら、そのときに意見しようと思っていることです。
けれど、職場環境に慣れた頃には、ほぼ間違いなく、
その貴重な意見・アイデアは忘れてしまっています。
昨日までお客様であって、スタッフの都合や職場の状況を知らない
新人スタッフだからこそ見えた意見やアイデアだったんです。
新人・中堅・ベテランと、
そのときにしか見えない景色ってあると思います。
今日もわくわく海賊団にきてくださってありがとうございます。
大切なことは、だれが言っているかではなくて、
何を言っているかを訊く力だと思うんです。