修学旅行の宿泊先がいつも同じ旅館(ホテル)な理由 | わくわく海賊団

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 修学旅行は楽しい思い出です。
「どこ」に行ったかではなく、
「だれ」と行ったかが大事だなんて言いますが、
 それがよくわかるのが、修学旅行だと思います。

 関東圏の学生さんなら京都・長崎・沖縄あたりが定番でしょうか。
 東京でもよく修学旅行生を見かけます。

 もちろん、修学旅行の行き先は魅力的な場所だと思います。
 目的が個人旅行とは異なるため、
 学習体験施設などが多くなることはあるでしょうが
 それでも定番の観光地はおさえてあります。
 
 ただ、たとえば宿泊先の旅館(ホテル)について、
 冷静に思い返してみると、果たして個人旅行でも
 泊まりたいと思うような旅館(ホテル)なのだろうかな、と。 

 団体客を受け入れるような旅館(ホテル)は、
 多少サービスの質が落ちるのはしょうがない、と思うのは偏見です。
 そうではない宿泊施設はたくさんあります。

「毎年泊まるあの旅館、最悪だぞ」なんて
 先輩から言われた経験が、ぼくはあります。
 先輩たちの評価があまりにひどかったので
 自分たちの代は宿泊先が変わるんだろうな、なんて思っていました。
 もちろん、そんなわけありません。

 決定権は、生徒ではなく先生にあります。
 旅館(ホテル)は、意思決定者である先生を特別扱いすることで
「来年もお世話になります」となることを期待しているわけです。

 ですから、生徒(顧客)の評価が最悪でも、
 先生(意思決定者)さえ気に入ってくれればいいわけです。
(繰り返しますが、生徒のために最高のおもてなしをしてくださる旅館もあります)

 会社でも、組織における意思決定は、
 商品や意見そのものではなく
「だれ」が言ったかがウエイトをしめます。
 それゆえに、顧客ではなく意思決定者を意識したプレゼンをしたり
 おべっかを使ったりする人が出世したりします。

 しかし、インターネットが普及して
 個人が力を持ち始めると状況は一変します。

「だれ」が言ったかではなく、
「なに」を言ったかがクローズアップされる。

 ぼくはそれを、とてもおもしろがっています。
 
 今日もわくわく海賊団にきてくださってありがとうございます。

 ぼくが修学旅行に行ってから、もう何年も経っていますが
 今、日本市場で元気な会社は「生徒(顧客)」を大事にしている会社です。