わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 謙虚は、美徳とされてきました。

 

「もっとじぶんを出せ」

「主張しろ」という考えもあるけれど、

 ぼくがかっこいいと思う人たちは、

 みんな謙虚な人たちでした。

 

 謙虚な人と一緒にいると、

 うれしい気持ちになります。

 

 謙虚な人がひとりいるだけで、

 まわりの空気がふわっとやわらかくなる。

 緊張がとけて、みんながのびのびできる。

 

「心理的安全性」ということばがあるけれど、

 まさにこういう状態を言うんだろうなぁ。

 

 体育の授業でバスケットボールをしたとき、

 バスケ部に所属している子たちは、

 じぶんが活躍するより

 まわりを活かすことを優先してくれました。

 

 パスをまわして、

 みんながたのしめるように。

 これはサッカー部も野球部もみんな同じで、

 そういう姿ってかっこよかったです。

 

 謙虚さっていうのは、

 ただじぶんを引っこめることじゃなくて、

 まわりを活かすための

 積極的選択なんだと思います。

 

 だから、仲間たちが力を出しやすくなるし、

 チーム全体がいい方向に動いていく。

 

 しかも、ふだん謙虚な人が、

 本気でなにかを言ったり動いたりすると、

 みんな「これは大事なことだ」と感じます。

 だから、力を貸そうと思えるんです。

 

 謙虚は、力なり。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 じぶんをおさえるだめじゃなく、

 まわりと一緒に輝くのための謙虚。

 やっぱりかっこいい。

 

 いつもの道をクルマで走っていると、

「この道は混んでいるから迂回しよう」とか、

「あのガソリンスタンドで給油しよう」とか、

 細かい判断をあたりまえにしています。

 

 でも、土地勘のない場所だと、

 どこの道がどこにつながっているかとか、

 お店の場所などもあまり分かりません。

 

 ましてや知らない国に行ったときには、

 まったく手がかりのない状態になります。

 

 きっとほとんどの人が、

 引っ越しにあまり積極的になれないのも、

「知っている場所で暮らす」という快適さを

 手放す、めんどくささもあるでしょう。

 

 スーパーはここで、

 こういう用事はここですませて、

 こんなお店でこんなものが食べられる。

 

 いまいる場所で

 ぜんぶ間に合っているのに、

 新しい土地で暮らすことになったら、

 すべてを一から知らなければなりません。

 

 家にいるみたいに暮らす街から、

 離れることになったら疲れそうです。

 

 おもしろいのが、旅だと

 それこそがたのしみなんですけどね。

 

 知らない街で道に迷ったり、

 どんなお店があるのか探したりするのは、

 むしろ冒険の一部でわくわくします。

 

 ドキュメンタリーに出てくる人たちが、

 過酷な環境で生きているように見えても、

 その人たちにとってはそここそが

 "知っている場所"だったりします。

 

 あのあたりは治安が悪くて、

 夜あそこには近づかないほうがいいとか、

 それも知っているからこその"安心"です。

 

 暮らしている土地は、

 "知っている"という意味において、

 じぶんの一部なんだと思います。

 

 だから、そこを離れるというのは、

 新しくじぶんをつくり直すことなのかも。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 新しいじぶんを見つけたかったら、

 思いきって場所を変えてみるというのも、

 ひとつの方法かもしれません。

 

 たった数秒のできごとでも、

 ずっとこころに残っていることがあります。

 

 友人に名前を呼ばれたときの声の響き。

 別れ際、ふりかえったときの満面の笑顔。

 家族がつくってくれた朝ごはんの香り。

 

 数秒のできごとだったのに、

 何度も思い出して消えずに残っている。

 

 長い時間のできごとじゃない、

 ほんの一瞬のできごとだったにもかかわず、

 こころを深く動かすことがあるんです。

 

 時間というのは、

 ただ流れるだけなら消えてしまいます。

 

 でも、意味を持った一瞬は、

 終わらずこころのなかで輝き続ける。

 

 永遠というのは、たぶん

 長さのことではないと思います。

 その瞬間にどれだけの意味を感じるか、

 その深さのことなのかもしれない。

 

 生き方も同じです。

 

 大きな夢を語ることや、

 壮大な計画を立てることも

 もちろん大切なことではあるけれど、

 ほんとうに未来を形づくるのは、

 瞬間の選択や行動なのかもしれません。

 

 笑顔であいさつした数秒。

「ありがとう」とことばにして伝えた瞬間。

 迷っていたけど勇気をふり絞ったとき。

 

 そういう瞬間の積み重ねが、

 人生の色や深みをつくっていく。

 長く生きることだけが価値ではなく、

 その瞬間をどう感じ、どう選び、

 どんなふうに生きていくかで、

 永遠は形づくられていく。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 有限の時間のなかで、

 一瞬を大切に生きることが、

 人生を豊かにしてくれるのだと思います。