わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

巨木の幹と枝、木漏れ日

 

 ニュースを見ていると、

 いろんな問題が語られています。

 

 環境問題、少子化問題、

 社会のさまざまな課題です。

 

 それを聞いていると、

 問題というのは最初から世界のあちこちに

 存在しているもののような思えます。

 

 社会には問題があり、

 それを人が解決する。

 

 そんな構図で語れることが多いからです。

 

 でも、よく考えてみると、

 自然界には問題というものは

 存在していないんですよね。

 

 雨が降る、風が吹く、川があふれる。

 そこにあるのはただの現象です。

 

 自然はただ起きているだけで、

 そこに困るとか異常とか解決という

 意味はありません。

 

 人がそれを見て、

 困るとか危ないと思ったときに、

 はじめて問題が生まれます。

 

 つまり問題とは、

 世界の側にあるものではなく、

 人の側に生まれる解釈なのだと思います。

 

 人は知らないことを問題にできません。

 そして興味のないことも問題にはできない。

 

 同じ社会のなかにいても、

 人によって気になることはずいぶんちがう。

 

 教育に関心がある人は、

 教育の問題に心が動きます。

 地域に関わっている人は、

 地域の問題に引っかかます。

 働き方を考えている人は、

 働き方の問題に目がとまります。

 

 同じできごとを見ていても、

 人によって見えている問題がまるでちがう。

 

 それはその人が

 どこに関わりながら生きているのか、

 そのまま表しているようにも見えます。

 

 どこに違和感をおぼえるのか。

 どこで立ち止まり、どんなできごとを

「これは問題だ」と口にするのか。

 

 その選び方には、

 その人の関心や経験や立場が

 にじんでいるように思う。

 

 人が取り組んでいる問題を見ていると、

 その人が社会とどう関わっているのかが

 とてもよく分かると思うんです。

 

 問題はその人の視点であり、

 その人の関わり方の表明でもあります。

 

 もしかすると、

 その人の個性そのものかもしれない。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 人はじぶんの問題を通して、

 世界と関係を結んでいるのかもしれない。

雑誌や書類が散乱する様子

 

 人生を変えた一冊とか、

 座右の銘というものを話す人がいます。

 

 自己紹介に書く欄もあるので、

 きっと多くの人がそういうものを

 ひとつは持っているのでしょう。

 

 もちろん、持っていない人もいます。

 まだ、そういうものに出会っていない人が、

 ほんとうに本が人生を変えることがあるのか

 疑問に思う気持ちもよく分かります。

 

 どんなにすばらしい本でも、

 読んだだけで人生が変わるなんて、

 なんだかあやしい感じです。

 

 本を読んだだけで、

 たぶん人生が変わることはない。

 

 本を閉じたあと、

 多くの人はいつもの生活に戻ります。

 

 次の日にはまた仕事に行き、

 いつもの人と会って、

 いつものように一日が過ぎていく。

 

 ただ、もしかしたら、ちょっと

 違和感を感じるようになるかもしれない。

 以前と同じ景色を見ているはずなのに、

 少しだけ引っかかるようになったり、

 なんとなく立ち止まってしまう。

 

 これまでなら、

 気にもせず流していた場面にも、

 ちょっと考えこんでしまう。

 

 だれかのことばに敏感になったり、

 じぶんの選択に疑問を持つようになる。

 

 そしてあるとき、

 これまでなら選ばなかったほうを選び、

 じぶんでも驚いたりします。

 

 会わなかった人に会うとか、

 言わなかったことを言うとか、

 やめられなかったことをやめるとか、

 小さなことかもしれないけれど、

 その人にとっては以前とは、

 明らかにちがう行動です。

 

 本に書かれていた内容が、

 その人の行動に直接作用したというより、

 その人のなかにすでにあった迷いや違和感が

 本を読んだことで言語化されたのでしょう。

 

 もともと、

 なんとなく引っかかっていたこと。

 うまく説明できないのだけれど、

 どこかでずっと気になっていたこと。

 ことばにしようとしても、まとまらなくて、

 どこかでずっともやもやしていたこと。

 

 そういうものが、

 本のなかの一文と出会ったとき、

「ああ、これだ」と思える。

 

 その瞬間、

 それまでぼんやりしていた考えが、

 はっきり形を持つようになる。

 

 そうやって、きっと

 その人にとっての座右の銘や、

 人生を変えた一冊になるのだと思います。

 

 ことばに出会ったことによって、

 じぶんが感じていた違和感の意味を知る。

 だから、そのあとで、行動も変わる。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 人生を変える一冊に出会うには、

 人生を変える準備ができてなきゃいけない。

ライオンが木製デッキで休息

 

 捕食者の頂点にいる生き物は、

 意外と「暇」だという話があります。

 

 ライオンやシャチのように、

 食物連鎖のいちばん上にいる生き物は、

 一日のほとんどを休んで過ごしています。

 

 狩りをしている時間は、

 思っているよりずっと短いみたいです。

 

 これには、おもしろい仮説があって、

『自然がつくったブレーキである説』です。

 

 もし捕食者の頂点にいる生き物が、

 24時間365日ずっと狩りを続けていたら、

 おそらく獲物はすぐにいなくなり

 生態系が崩れてしまうでしょう。

 

 そうなると、捕食者自身も

 生きていくことができなくなります。

 だから自然は、バランスを保つために、

『強い生き物ほど活動量を落とす説』です。

 

 逆に捕食される側の動物はよく動きます。

 

 シカやウサギのような動物は、

 いつも周囲を警戒して移動しています。

 食べられるかもしれないという

 "不安"をいつも抱えている。

 

 その"不安"が、

 活動するためのエネルギーになる。

 

 この自然の原理を

 人間にあてはめてみると、

 おもしろいことが見えてきます。

 

 安全な場所にいると、

 人はだんだん動かなくなる。

 安心しきってしまうと、

 活力が落ちてしまうのではないか、と。

 

 逆に少し不安のある場所に身を置くと、

 人も自然と活動的になるんじゃないかな。

 

 新しいプロジェクトに挑戦するとき、

 エネルギーが湧いてくることがあります。

 

 あの感覚は、もしかすると

 自然の仕組みに近いものなのかもしれない。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 日々に活力がほしいときは、

 "不安な場所に身を置く"というのも

 ひとつの方法かもしれません。