過日、あるパーティーに伺った折、興味深い

お話を伺うことができました。

 

美しいものを見る人。

美しいものを作る人。

どちらの人のほうが幸福度が高いのでしょうか。

 

 

美しいものを作る人のほうが幸福度が高いとの

ことです。

 

人の持つ価値観はそれぞれあるわけですから、

何が美しくて、何がそうではないのか、という

答えはひとつではないはずです。

 

また、美しいものを作りたいと思う根底には、

そのことが好きで、自発的な思いが存在する

のではないかとも思います。

好きこそ物の上手なれ、といわれるように、

好きなことには熱心に打ち込むので上達する

見込みがあり、ゆえに美しいものを作る人に

なり得るのではないでしょうか。

 

「美しい」を辞書で確認すると、

「色・形・音などの調和がとれていて快く感じ

られるさま。人のこころや態度の好ましく、

理想的であるさまにもいう」とあります。

 

美しい、といえば、少々話は脱線しますが、

自らの気づきと意思によって、

身嗜み・振る舞い・ことば遣いなどを磨き、

真の美しい人を目指す

それによって、幸福度も高めながら日常を

過ごすことができるということを、

小笠原流礼法の教えを通じてお伝えしてまい

りたいと思えてなりません。

 

 

ところで、私自身が好きで作るものといえば、

折形と水引です。

作成している時は、まさに幸福を感じます。

小笠原流礼法に伝わる折形と水引の美しさを

ひとりでも多くの方に感じていただけるよう、

これからもこころを込めて作成を続けてまい

ります。