前回:ストーブ列車で芦野公園へ
▮津軽鉄道 / Tsugaru Railway
🚉芦野公園駅
Ashino-koen Station
青森・五所川原市 金木町 芦野
| Ashino, Kanagi-machi, Goshogawara City, Aomori, Japan
津軽五所川原からストーブ列車に乗って、太宰治が良く遊んだ場所と知られている芦野公園で下車。雪が積もっております。
🏞芦野公園 / Ahino-Park
折り返し五所川原行きの列車に乗りますがその前に駅近くの公園を散策。
しかし白銀の世界、車の通る音が聞こえるも、それ以外周りは静かです。
公園の遊具にはもちろん誰も遊んでおりません。
雪積もってるとかというのもあるし。
✈T-2型機 (超音速高等練習機)
(Defense Force supersonic high-level training machine)
公園内にはかつて航空自衛隊のパイロット養成に使われたT-2型練習機が保存。
ブルーインパルスにも使われた機体は、1994年に当時の防衛庁から金木町に貨与されたもの。
軽く機体を観察。
もちろん飛ばなくなったので、ジェットエンジンの噴射口は塞がれています。あと屋外に展示しているのもあって、劣化している部分も目立ちます。
尾翼には[69-5125]。
空を飛び、空を守るためのパイロット養成をした彼は、現在は雪降る町にある公園で訪れる者を見守っております。三菱重工が国内製造した航空機だし、できれば屋根を付けて欲しさはあるなぁ。
☕赤い屋根の喫茶店「駅舎」
Café "Ekisha"
芦野公園をもう少し散策したかったところですが、列車の時間もあるので駅に戻り、併設している喫茶店「駅舎」へ。津軽鉄道でストーブ列車と共に訪れてみたかった場所です。
お店の方に撮って良いかと確認してから撮影。
元は店名の通り駅舎として使われており、無人駅化と駅舎が新しく隣に建てられ、現在は喫茶店に改装していますが、きっぷ売り場などが一部残されています。
明治時代に使われていた電話機も残っているんですよ。なんか顔みたいだよね。
もし現在も使えたら凄いけど、流石に電話としての役割は引退。
まずはコーヒーを良い感じにスナップ。
これが名物の馬まん。もちろん中身には馬肉が入っております。
醤油と味噌の2種類があり、今回は醤油を注文。
湯気が立っており美味しいよ。
喫茶店として活用している芦野公園駅ですが、津軽鉄道内の乗車券も販売。もちろんストーブ列車の運行する期間でもストーブ列車券を販売しております。
硬券きっぷは隣の金木まで購入し、そこからは津軽フリーパスを使用し、津軽五所川原まで向かいます。
ホームで溶けかかっている雪だるまと一緒に列車を待ちます。
踏切が鳴り、オレンジ色の列車がやって来ました。
🚊津軽21形気動車 / Tsugaru DMU type 21
五所川原から乗ったストーブ列車を牽引した同じ列車が津軽中里から折り返し。
往路はストーブ列車でしたが、次は「走れメロス号」の愛称を持つ津軽21型に乗車。
▮津軽鉄道線 / Tsugaru Tetsudo Line
準急 津軽五所川原行き
| Semi Express
for Tsugaru-Goshogawara
芦野公園 / Ahino-Koen
10:59
↓
津軽五所川原 / Tsugaru-Goshogawara
11:32
津軽21形の車内はセミクロスシート。
そして運転席と運賃箱のそばには太宰治などの書籍が置かれており、誰でも自由に読む事ができます。流石に持ち帰っちゃダメよ。
読もうかと思ったけど、結局読まず仕舞いだったなぁ…。
🚉津軽五所川原駅
Tsugaru-Goshogawara Station
青森・五所川原市 大町
| Omachi, Goshogawara City, Aomori
およそ30分ほどで再び津軽五所川原駅に到着。行きは接続時間が限られていたため、ゆっくり撮影できませんでしたが、乗換予定の青森行きリゾートしらかみ1号にはまだ時間があるので、しばしホームで撮ります。
折り返しのため、客車を牽引した津軽21形は一旦切り離し機回し線へ。
その間は、ストーブ列車の客車をいくつかスナップ。
往路で乗ったのはこのオハフ331と書かれた客車。
そして主に団体向けなどに使われるオハ462。
車体番号の上には津軽鉄道の社紋と、津軽五所川原-津軽中里と記載したサボが掲げられています。
駅構内には実際に走っていた車両も留置。こちらは元西武鉄道で走っていた車両を客車に改造して譲渡されたもの。屋外かつ雨雪にさらされているので、かなりサビや汚れが目立っています。
待合室に入ると津軽鉄道をモチーフとした立佞武多(たちねぷた)が展示。真ん中には象徴するダルマストーブに左右にはラッセル車と津軽21形。
写真をモノクロにしたら、時代錯誤できそうな雰囲気。
車両といい、ホームや案内板といい、本当に令和なのかと思う程。
先ほど切り離した津軽21形が、機回し線を経由して津軽中里寄りを前に客車と連結。
4両編成とローカル線にとっては長く感じます。
跨線橋からも一枚。
ようやく初めて乗ったストーブ列車でしたが、想像以上に雰囲気など楽しめたし、次は津軽中里まで乗り通しか往復していきたいですね。
津軽フリーパスも、乗車券のみは適用して欲しさありですが…。
津軽鉄道の設備で見ていきたい物があるので、一旦駅から少し流れた場所へ。
ちょうどストーブ列車を牽引した津軽中里行きが踏切を通過していきました。
この遮断器のない踏切に、「とまれみよ」の手書きが好き。
駅構内に停車しているラッセル車。
これも一度動いてるとこを見てみたい。
駅から踏切渡って数分くらいの場所。
津軽鉄道に来たらこれを見ておきたかったんです。
ここでは現役稼働の腕木式信号機。
五所川原以外にも金木駅近くにも設置してあります。
信号機を見たところで五所川原駅に戻ります。駅前にはバスターミナルも併設しており、弘南バスで弘前や青森市方面に行くのに便利。五能線よりも本数が多いし、列車同士の接続が上手くいかない時は、こちらも使うようにしよう。
バスターミナルも、少し時間があったんだから見ておけばよかったなぁと少し後悔するも、次来た時の楽しみとして捉えておこう。
五所川原駅からは「リゾートしらかみ」に乗車し新青森へ。そこから東北新幹線に乗って東京へと誘なわれます。
次回:東北新幹線でみちのく路を南下