『箱根に行きたい...』🐦

というのを現地で強羅の現地で呟いておりました皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

📅2021. 03

神奈川・小田原 / Odawara, Kanagawa

 

神奈川県内の天気予報では横浜(東部)に続いて表示されるのがだいたい小田原(西部)

その次に三浦と藤沢と厚木と町田辺りです。

 

小田原駅構内の天井に「小田原市は80周年を迎えます」と掲げられているのは、1940年(昭和15年)12月20日に小田原町、足柄町、大窪村、早川村、酒匂(さかわ)村の一部が合併され小田原市として誕生した日。

 

▼小田原市HPより

 

観光地つったら小田原城ぐらいしかなく、正直言うと通過点や乗換駅の印象が強いのですが、あっ「漁港の駅 TOTOCO小田原」に昨年行ったわ_(:3 」∠)_

 

[OH]

小田急小田原線 / Odakyu Odawara Line

箱根登山鉄道 / Hakone Tozan Railway

🚉小田原駅 / Odawara Station (OH-47)

 

JR東海道本線をはじめ東海道新幹線、小田急小田原線、箱根登山鉄道線、伊豆箱根鉄道大雄山線が発着する小田原駅。今回は箱根登山鉄道モハ2形109号の引退間近の姿を撮るついでに、久しぶりに強羅と早雲山まで行ってきました。

 

▼モハ2形についてはこちらから

 

箱根湯本駅へ向かうべく改札を抜け、ホームへ移動。

箱根への玄関口でもあるため、床には登山電車のイラストが描かれています。

 

小田急線と箱根登山線の路線記号は「OH (Odakyu Hakone)」

 

東京の新宿駅(OH-01)を起点とし、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイを経箱根海賊船の芦ノ湖・元箱根港(OH-67)まで通しのナンバリングを導入しています。小田急グループならではといいますか、船まで通し番号使うの日本だとここだけです。

ここだけよね多分。

 

🚋小田急電鉄1000形 / Odakyu Railway EMU 1000 

 

小田原から箱根湯本へはこの赤い車両の箱根登山線に乗りますが、この区間は全て小田急の電車しか通らないため実質小田原線の延長みたいなもんです。

まぁ箱根登山も小田急グループですしね_(:3 」∠)_

 

小田急線で使われる1000形電車は銀色に青い帯ですが、箱根登山を走る赤い1000形は登山電車の1000形・2000形と同じ車体色。姉妹鉄道であるスイス・レーティッシュ鉄道「ベルニナ急行」の塗装をイメージしています。

 

普段は箱根登山のみの運用ですが、たまに海老名の車庫に停まってる他、2020年7月の運転再開を記念して小田急全線で限定的に運行されました。

 

🚋箱根登山線/[OH]Hakone Tozan Line

箱根湯本行き/for Hakone-Yumoto(OH-51)

 

小田原/Odawara(OH-47)

箱根湯本/Hakone-Yumoto(OH-51)

 

路線図は小田原から元箱根港までの箱根登山線とロープウェイ、海賊船の「箱根ゴールデンコース」。沿線の観光地も描かれており、よく見ると箱根山の標高に合わせて路線が引かれています。一番の標高を通るはピンクの路線、早雲山から桃源台を結ぶ箱根ロープウェイ🚡

 

やはり箱根フリーパスを推してますね( ˘ω˘ )

 

🚉箱根湯本駅

Hakone-Yumoto Station (OH-51)

神奈川・箱根 / Hakone, Kanagawa

 

たまに来ている箱根湯本に到着。ここで強羅行き登山電車に乗換えます。

手前の「Odakyu」ロゴは先ほど乗った電車、奥に停まっているのは正真正銘の登山電車。

かつては小田原から強羅まで登山電車が運転していましたが、一つの路線ではあるものの2006年3月のダイヤ改正に伴い箱根湯本で乗換が必須に。

 

 

小田急の電車と箱根登山電車が同じ区間を走っていましたが、前者は多くの在来線で使われる狭軌1,067mm、後者は新幹線や京急などと同じ標準軌1,435mmと異なる線路幅を使用。乗入がなくなったものの箱根湯本の1つ目の駅、入生田では線路幅が広い登山電車の車両基地があるため、一区間のみですが線路が3本敷かれているのが見られます。

 

強羅駅に乗換えますが、少しだけ駅周辺を散策するため改札に出ます。

改札への階段にはヱヴァンゲリヲンのシンジ君とレイとアスカとメガネと…あと右端のお前だr

 

んな事言ったら怒られますねマジで。

 

🚋箱根登山鉄道1000形 「ベルニナ号」

Hakone Tozan Railway EMU 1000 "Bernina"

 

改札を出て歩道橋から登山電車を1本だけ撮影。

かなりの坂を下ってんのよ。でもお目当てでは無かったし待つのもアレなので、周辺を少しだけぶらつきましょう。

 

下に通るは国道138号🛣

毎年1月2日と3日は、箱根駅伝の5区と6区に使われているコースでもあります。

駅からは登山電車のみならず、芦ノ湖方面などへ向かうバスや周辺の温泉宿やホテルへアクセスするバスも発着するターミナルとしての役割を持ちます。

 

🛍箱根湯本商店街

Hakone-Yumoto Shotengai (Shopping street)

 

箱根観光の玄関口でもある箱根湯本の開湯は757年の奈良時代「天平宝字(てんぴょうほうじ)」1年。開湯以来多くの著名人が訪れるなど、1200年以上の歴史を持つ温泉郷です。

天成園や箱根湯療(塔之澤)などの日帰り温泉も充実しています。入りに行った事あるけど、全然行ってないなぁ…(´∀` )

 

商店街には飲食店やお土産屋さんが立ち並び、温泉まんじゅうも多くあるの。

1個食えば良かった。

 

🛍箱根湯本 えゔぁ屋

Hakone-Yumoto EVA‐YA (EVANGELION store)

 

えゔぁ屋の存在は知ってたけど駅の階段近くにあるんすね。全然近いじゃん。

箱根が舞台でお馴染み「新世紀 ヱヴァンゲリヲン」のオフィシャルショップには、限定グッズのみならず初号機の色に模したエヴァソフトなども販売。

 

どでかくNERVのロゴがお店に飾られています。アニメ自体よくわかんなかったり「うわああああああああああああ!」とシンジ君が嘆くレベルな描写があんのにさ、観光協会とかも鉄道事業者とかもエヴァ推しまくってんもんな。

なんかしんないけどスゲェよなエヴァ…。

 

🏦横浜銀行 箱根湯本支店

Bank of Yokohama Hakone-Yumoto branch office

 

景観に合わせてなのか皆の横浜銀行も青ではなく、落ち着いた茶色で施されています。でも向かいのセブンイレブンは通常の色だぞどういうこっちゃ…。

 

🎫箱根登山鉄道 トコトコきっぷ

(電車・ケーブルカー1日乗車券)

 

別にその日にツイートしてんのに日付とかナンバーを消さなくても良いのにな。

湯本や塔ノ沢でモハ撮れりゃ良いやと着くまで思い買ってなかったものの、やはり復旧した区間やケーブルカーの新型にも乗りたいため購入。

 

箱根登山電車とケーブルカーの小田原~強羅が1日乗り放題のきっぷ。箱根フリーパス推しな小田急箱根ですが、電車だけ乗りたいという方にとってはトコトコきっぷがおススメ。

あとは色々なきっぷがあるわよと詳しくは箱根ナビでも見ておこうな!!

 

▼箱根ナビ

 

🚋3100形電車 「アレグラ号」/ EMU Series 3100 "Allegra"

🚉箱根湯本駅 / Hakone-Yumoto Station (OH-51)

 

久しぶりに乗りますね登山電車。まずはお隣の塔ノ沢まで移動します。

窓のデカいアレグラ号は車内も快適でお気に入りな車両。

 

『箱根八里』の発車メロディーとともに箱根の旅を盛り上げていきます。「箱根の山は 天下の剣」とかつては東海道の難所であった箱根も今では神奈川屈指の観光地です。

 

🚋箱根登山線/[OH]Hakone Tozan Line

強羅行き/for Gora

 

箱根湯本/Hakone‐Yumoto(OH‐51)

塔ノ沢/Tonosawa(OH-52)

 

標高96mの箱根湯本を出るといきなりクライマックスの如く80‰(パーミル)の勾配を昇ります。終点である強羅までの距離は8.9㎞で標高は541m。小田原までの全線を含めると路線距離は15㎞と短いですが、およそ40分弱をかけてゆっくりと箱根山を駆け抜けます。

 

急な坂のため、スーツケースやベビーカーが転がらないように注意とのアナウンス。これビー玉転がしたら完全に怒られるのでやめようね。

 

🚉塔ノ沢駅

Tonosawa Station (OH-52)

 

🚋モハ2形109号 / EMU Moha 2 #109

 

1つ目の塔ノ沢で目的の緑色のモハ2形に遭遇。

降りてスグ撮るも箱根湯本へと下っていきました残念。折り返しで来るだろと思うも、次に来た強羅行きが違う形式だし、たぶん箱根湯本の待避線か入生田の車庫で昼寝したんかなぁ🙄


塔ノ沢は先ほどの湯本と比較すると静かな場所。

最寄りには塔ノ沢温泉がありますが、どちらかと言うと箱根湯本からのアクセスが便利。

 

神社深沢銭洗弁財天

Fukazawa Zeniarai Benzaiten Shrine

 

閑静なホームには1926年(大正15年)に創建された深沢銭洗弁財天が祀られています。塔ノ沢温泉にたびたび宿泊していた実業家の夢枕に白蛇があらわれたのをきっかけに、深沢の清流が流れるこの場所で小さな石造りの杜を建てて祀られたのが始まり。

 

夢に蛇が出てくんのって正直ビビんなかった実業家さん?

 

手水舎には龍がお出迎え。

 

神社には蛙様が佇んでいます。

 

ここは弁財天。境内に用意されたひしゃくで弁天療水(べんてんりょうすい)をすくい、ザルに入れたお金を洗うと何倍にも増え、金運向上のご利益があると言い伝えられます。

 

神社からのぞむ駅ホーム。狛犬や龍、蛙たちが箱根に訪れる旅人たちを見守っています。

 

▼深沢銭洗弁財天についてはこちら

 

 

🚋2000形電車 「サン・モリッツ号」 / EMU Series 2000 "St. Moritz"

 

かつて小田急ロマンスカーで活躍していた10000形HiSEと同様の赤と白の2000形。

サン・モリッツは姉妹鉄道のスイス・レーティッシュ鉄道の駅名からちなんでおり、モハ1形とモハ2形を除いた形式の車両にも同様に愛称が付いています。

 

また2009年に姉妹鉄道提携30周年を記念として、第3編成に「グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)」の塗装が施されており、レーティッシュ鉄道も箱根登山電車の塗装が施しています。

 

電気機関車にでっかくね

箱根登山電車 

って書いてあんの。マジです。

 

しばらく電車を撮りつつ―

 

🚋3000形電車 「アレグラ号」/ EMU Series 3000 "Allegra"

 

再びアレグラ号に乗車しここから強羅まで登山電車の旅を楽しみます。

花粉症に効きそうな愛称の「アレグラ」はスイス・グラウビュンデン州に息づく希少言語で、ロマンシュ語のあいさつ言葉。後ろに併結しているのは箱根湯本行きとして撮ったサン・モリッツ号。どっちに乗ろうか迷うも新しい物好きでもあるので、迷わずアレグラ。

 

🚋箱根登山線/[OH]Hakone Tozan Line

強羅行き/for Gora(OH-57)

 

塔ノ沢/Tonosawa(OH-52)

強羅/Gora(OH-57)

 

3000形と3100形「アレグラ号」の特徴は大きな窓と快適な座席。

デザインは小田急ロマンスカーVSEやMSE、そしてGSEなども手掛けた「岡部憲明」氏によるもの。なんかこう、都会の高架線に走っていても違和感なさそうというか、やっぱり自然の中で撮ると映えるようなデザインだよなって。

 

トンネルを潜り、早川に架かる出山鉄橋を渡りまたトンネルを潜り…

 

急な坂とカーブを曲がりながら登ります。窓が大きいので電車の頭がしっかり見えんの。

 

出山鉄橋 / Deyama Bridge

 

先ほど渡った鉄橋が見下ろせるほどに昇って出山信号場に停車。

 

塔ノ沢と出山信号場にある出山の鉄橋こと早川橋梁。1888年(明治21年)に製造されたトラス橋で、東海道本線の天竜川橋梁に架けられていた1つを転用したものです。橋を架けるのにかなり困難であったこの場所は、43もの足場が川床から架設部まで組まれ、1913年(大正6年)に竣工されました。

 

信号場にて箱根湯本行きを待ち合わせ。

ここから進行方向を変えて、ジグザグ登って行くスイッチバックで進みます。

大平台駅、上大平台信号場でもスイッチバックするため、進行方向が3回変わります。その度に運転士さんと車掌さんが入れ替わりする光景も箱根登山鉄道ならではの光景。

 

結果的に乗車しているアレグラが強羅到着時には後ろになってるので、「前に乗ろ!」つったっていずれ逆になるんだ…諦めな…(???)

 

仙人台信号場の看板には登山鉄道と書いて「のぼりやまてつみち君」がお出迎え。3回のスイッチバックにより後ろだったサン・モリッツが前になりました。急カーブなので良く見える。

 

1919年(大正8年)6月に箱根湯本~強羅で開通した箱根登山鉄道のほとんどは急勾配。

最大の勾配である80‰は水平1000mを進むごとに80m進んでおり、登っている時の前の運転台と後ろの運転台との高低差は2両連結の車両は2m40㎝、3両連結の車両では野月二人分、つまり3m60㎝もあります。

 

📻野月二人分の元ネタ(25分50秒ぐらい)

 

車掌DJ野月さん二人分という案内はないものの、登山鉄道の特徴を自動放送で案内しており、下る際に使用される特殊なブレーキについても説明。

 

2019年台風19号の被害にあった区間も復旧し、新たに敷設した線路を走行します。

 

🚉強羅駅

Gora Station (OH-57)

 

強そうな名前の強羅駅に到着。標高541mと箱根湯本からかなりの高さを登りました。

 

🚞箱根登山ケーブルカー /[OH] Hakone Tozan Cable Car

 

多くの観光客は箱根ゴールデンコースのひとつであるケーブルカーに乗換え。

私も乗りますが後ほど。その前に強羅到着前に車窓から見えた餃子センターでお昼を食べに行きましょう。

 

ロッジを模した強羅駅舎―

 

強羅温泉は1894年(明治27年)に早雲地獄からの引き湯で開発が始まり、1912年(明治45年)以降に温泉付き別荘分譲が始まり登山鉄道開業以降は本格的に始まった場所。

温泉宿やホテルの他、日本初のフランス式整型庭園である強羅公園もございます。

 

▼強羅温泉についてはこちらから

 

こういう昭和時代からあるお土産屋さんの建物…いいなぁ…。

 

線路沿いの道路で彫刻の森側に進むと―

 

🍴餃子センター / GYOZA-CENTER

 

駅名標に模した看板が目印の餃子センターに到着。

ここでお昼ごはんでございます( ˘ω˘ )

 

 

🍚はこねぎょうざ定食

 

何度も何百回も通ってる登山電車ですが沿線に美味しい餃子屋さんがあるとは…

とても美味しゅうございます( ˘ω˘ )✨

 

🚍箱根登山バス / Hakone Tozan Bus

観光施設めぐりバス

[M]“KANKO SHISETSU-MEGURI”Bus

 

餃子定食を頂いたあとはまた強羅駅へ。ケーブルカーとの乗換駅でもあり、駅前からも観光施設めぐりバスなど仙石原や御殿場方面のバスの路線が運行しています。

[M]標記の観光施設めぐりバスは天悠(小涌谷)から強羅駅を経て、箱根ガラスの森美術館、御殿場プレミアム・アウトレットまでを結ぶ路線。

 

もう1つの[S]系統のバスで仙石原のラリック美術館に行ったなぁ( ˘ω˘ )

オリエント急行のプルマン車が保存されてるんですよね。

 

ご飯も食べ終わりさて目的はモハ2形を記録するすんべと言いつつも、ここまで来たので強羅公園そして早雲山まで(概念的な)足を伸ばしていきましょう。

(長くなってしまったので一旦これでおしまい)

 

▼後編はこちらから