大田原マラソン完走記その3 | 岩手のランナーけいのブログ(学校・化学物質過敏症の闘いなど)

岩手のランナーけいのブログ(学校・化学物質過敏症の闘いなど)

化学物質過敏症・学校トラブル・ランニングの話題を中心に、けいがストレス発散のために自己主張をしている気ままなブログです。

●一歩一歩前進


痛みが出ないように、ペースを落とした。


これ以上上げると、完走は不可能だ。


25キロは1時間45分02秒で、5キロラップが22分09秒もかかった。


脚に力が入らない。


長年の経験から、レース後の脚のダメージを数日で済ませる走法を身につけていた。


最低限のダメージに抑えながら、力が入らないなりに走ることとした。


とにかくやれる範囲で頑張ろう。



スペシャルドリンクをとった。



そうだ、30キロのスペシャルドリンクは二女が名前を書いたし、35キロは長女、40キロは末っ子が名前を書いたんだ。そのスペシャルドリンクは絶対取るぞ。


二女の名前をつぶやきながら30キロへ向う。


もうキロ5分でも走れない。


一歩一歩前進するしかない。


脚に力が入らない。


少し頑張ろうとすると痛みが走る。


痛みを悪化させたら元も子もない。


また抑える。


辛い。


やめたい。



なんとか30キロ地点にたどり着いた。


2時間11分08秒で、5キロ26分06秒もかかっている。


スペシャルドリンクを手にする。


二女の名前が書いてあった。


涙が出てきた。


この調子で次は長女の名前をつぶやきながら進む。



雨も降ったり、強風になったり、コースは上りがきつく、ただでさえ苦しいのに、脚に力が入らない。


時計をみた。


4時間以内が制限時間だが、要項で、4時間20分までは計測すると書いたあったのを思い出した。


12キロを2時間ならいけるだろう。


耐えろ。頑張れ。


自分を励ましながら進む。



それにしても、抜かれる一方だ。


何百人に抜かれたのだろう?


脚の力が入らないのを除けば、ばてていないし、抜かれるのが悔しい。



もう少し耐えてね。脚に話しかけながら進む。


35キロ地点、2時間41分28秒でこの5キロは、30分20秒。


ついにキロ6分もオーバーした。


でも、4時間以内の完走は見えてきた。


スペシャルドリンクを手にする。


長女の名前だ。


よーし、次は末っ子のところだ。


元気になれた。


つづく