個人事業と法人のいいとこ取り!理由と条件を紹介! | 経理のイロハ

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脱・税理士スガワラくんのYouTubeの内容を動画では検索ができないので、自分の備忘録記録用に文字起こしをしています。菅原先生には了承を得ています。

脱・税理士スガワラくん

2023/01/01YouTubeより

個人事業と法人のいいとこ取り!理由と条件を紹介!

 

会社勤めの人は、旅費規程や通勤手当を使った

手取りを増やす方法

 

マイクロ法人と個人事業主2本立てで事業を行っていくと

手取りが増える可能性

 

 

 

 

<会社員で手取りを増やす方法>

 

会社員で手取りを増やす方法はそんなにないんだけど

仕組みを作れば、手取りを増やす方法はある

 

①会社員が手取りを増やすにはどういう仕組みを作ればいいのか

 

②個人事業主が手取り増やすには

 

こういうことやっていけば手取りが増える方法を

お伝えしようかなと思います

 

会社員の方が手取りを増やす方法としては

これは会社と仕組みを作っていかなきゃいけないんですけど

 

「手当をもらう」という方法があります

 

税金がかからない手当が大きく分けて2つある

 

①通勤手当

②出張手当

 

この2つが税金がかからない手当

 

通勤手当は、これは車通勤の方が対象になる

 

自宅から会社まで車で通勤している人

距離によって所得税がかからない非課税枠がある

(所得税かけないという決まりがある)

 

例えば、会社までの距離が

 

2㎞~10㎞:月4200円まで非課税

10㎞~15㎞:月7100円まで非課税

15㎞~25㎞:月12900円まで非課税

25㎞~35㎞:月18700円まで非課税

35㎞~45㎞:月24400円まで非課税

45㎞~55㎞:月28000円まで非課税

55㎞~  :月31600円まで非課税

(自動車通勤の場合の非課税限度額:令和4年12月現在)

 

所得税はかからないという仕組みがあるので

車通勤をしている方はそれが目いっぱいもらえるような

仕組みを会社と作ると税金がかからない部分の

所得が増えるので手取りが増えるという流れになります

 

出張手当は結構いろいろ仕組みが作れるんですけど

 

会社員っていろんなところに出張行くじゃないですか

その時に電車代もかかればタクシー代もかかれば

現地での食事でもかかったり

 

宿泊を伴う出張なら

女性なら化粧品を持っていくとか

男性でも整髪料を持っていくとか

宿泊するホテル代がかかったり

 

出張するためにいろんな諸経費がかかる

 

原則的には実際かかった費用を経費計上できるんですけど

いちいち1個ずつこれ精算してるのがめんどくさい

 

だから会社でひとまとめで

「1回出張行ったらいくらだよ」

「出張費はいくらだよ」

って決めることができるんです

 

これが旅費規程を作って出張手当を支給する仕組みができる

 

分かりやすく言うと、宿泊のために手当をつける

 

例えば塚本くんが、名古屋に出張に行って

名古屋でホテルに泊まって帰ってきた

 

ホテルの宿泊代は出張手当をつけますという

旅費規定を会社が作ったと

 

塚本君は例えば15000円の宿泊手当をつけます

そういう仕組みにすれば

塚本くんが名古屋行って1泊して帰ってきたら

会社からホテル代として1万5000支給されます

 

で塚本君は自腹でどこのホテルでもいいんで泊まればいい

例えば5000円ぐらいのビジネスホテルに泊まった

その5000円は自腹です

でも会社から宿泊手当1万5000円もらってるので

差額の1万円は自分の収入になる

小遣いになるんです

 

この1万円の小遣いには所得税も社会保険もかからない

 

例えば月に10日間ぐらい出張があったとしたら

1回の宿泊で1万ぐらいさっきのねお得な部分ができて

それが10日間なら月10万円、所得税も社会保険もかからない

収入が増える

 

例えば野宿はさすがに泊まってないので、

泊まってないものに手当をつけるというのは難しい

 

だから本当安いカプセルホテルに泊まれば

その分が税金がかからない収入になる

 

工夫次第では色々その額を増やせます

 

それは領収書があればいいんですか?

 

領収書は別になくてもいい

 

会社には一応こういうところに宿泊したという

報告をする必要はルール上は出てくるとは思う

 

これは宿泊のケースをお伝えしたけどこれが

電車代でも使えるわけで

 

例えば名古屋行って帰ってくる

名古屋で現地でタクシーを使う

もろもろ交通手段を使うっていうことで

会社が「1泊2日で名古屋でいろんな電車代タクシー代使うなら

3万円はかかるだろう」ということで、交通手当として

3万円支給するというルールを作った

 

じゃあ、塚本くんが考えるべきことは

いかに安く名古屋の出張を済ますか

電車も新幹線使わずに鈍行で行くかとか

夜行バスで前入りするとか

それこそ現地でタクシー使わずに徒歩でもいいし

仕事をちゃんとこなしてくればいいんで

 

そうやってできるだけお金を使わずに2日間過ごす

でも電車代タクシー代などで交通手段として

3万円支給されるのでそれは自分の小遣いになる

というか税金のかからない社会保険もかからない収入になる

 

会社がそういうことをやってなければ社長に

こういう方法があるんですと提案するのもありだと思う

 

でもこれは決して税金がかからない手取りを増やす方法

というよりかは細かい精算をするのが面倒なので

便利にするために旅費規定を作るっていうのが大前提なので

一応そのために作ると結果、税金のかからない収入が

できる可能性もある

 

<個人事業主の手取りを増やす方法>>

 

個人事業主で税金かかるからなんか手取り少ないなーって

思ってる方に向けて1つアドバイスをすると

 

だいたい個人事業で所得・利益が1000万ぐらいに

なってくると、法人作った方がいいよとか話を

聞くと思うんですけど

 

実際所得が増えてくると、法人を作った方が節税にはなる

 

ここで僕が1つアドバイスしたいことは

 

よく個人事業をそのまま法人にしちゃう人多いんですが

 

それよりも、個人事業の一部の部分を法人にする

個人事業は個人事業で残す

 

よくこれを、マイクロ法人とか言って

社長一人だけの法人を作るとかそういう風に、

マイクロ法人と個人事業主

この二本立てで事業を行っていくと

手取りが増える可能性が高い

 

ちなみに個人事業主でどのくらい稼いでる人は

マイクロ法人と個人事業2つやった方がいいとかありますか?

 

これもケースバイケースで何とも言えない部分もあるんですけど

 

ざっくり言うと、所得1000万ぐらい

 

まあ800万から1000万ぐらいあるなら

マイクロ法人作った方がいいかなと

 

なぜこれが節税になるかっていうと

 

所得税は所得が増えれば増えるほど

税率も5%、10%、20%と、どんどんどんどん上がっていって

最高、所得税と住民税合わせて55%

55%も税金がかかる

 

所得が増えれば税率高いので

所得が増えてきたら一部をマイクロ法人の方に移してあげると

所得税は低い税金の所得で構成されて

 

法人の方は税率が20%~33%ぐらいまでの間なので

そんなに高くもますしそんなに低くもないので

大体安定した税率30%弱前後で推移するですけど

そこぐらいで落ち着くので、この所得を振り分けることで

全体の税率を下げると、そういう効果があるんです

 

これを個人事業を全部法人にしちゃうと

この振り分けができなくなるんで、ちょっともったいない

 

所得の分散をさせるためには、

個人と法人2つ持ってる方が分散させやすいので

2つ同時並行で進めていくのをお勧めします

 

マイクロ法人と個人事業2つあった方が

一番安い税率はどこかっていうので調整しやすい

 

ちなみに、マイクロ法人を立てるデメリットとはあるんですか?

 

デメリットは正直ある

 

法人作るとどうしても申告が自分ではなかなかできない

 

個人事業の確定申告はなんとか勉強すれば

自分でできるレベルなんですけど

 

法人の決算申告はかなり特殊なので

自分ではなかなかできないので税理士に依頼する

その費用がかかる

 

これが一つデメリット

あとは諸経費

 

会社設立するにしても、設立費用なんかで

30万ぐらいかかったりもするし

 

あとは、管理が2つ並行させるので

どっちが法人の経費になるのか

どっちが個人の経費になるのかとか

 

その辺の管理もしていかないといけないので

管理面でも若干手間はかかるので

この辺がデメリットかなと

 

今日は、会社勤めの人は、旅費規程や通勤手当を使った

手取りを増やす方法をお伝えしましたけど

これは会社の仕組みが必要なので

元々仕組みのある会社はそれを活用すること

 

仕組みのない会社は、社長に提案してぜひ

その仕組みを作ってください

 

個人事業されている方は、所得が800万から1000万ぐらいに

なったら、マイクロ法人というのを作って

全部法人にするんじゃなくて

個人事業とマイクロ法人の2つで並行してやると

税率の低いラインで所得分散できるので

それで手取り額を増やしていただければなと思います