My favorite things ~美団治の場合~ | 慶應義塾大学公認学生団体落語研究会公式ブログ ―慶應落研日記―

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どうも、5歳まで馬に育てられた15代目慶馬です。

最近どうも夏バテで、いけませんね。青い空を見ると、自分ばかりがダラダラしているようで、何かしないといけないような焦燥感を感じます。ずっと雨が降って誰も家から出られなければいいと思います。

 

本日は落研随一の音楽通、美団治くんの選曲をご紹介!夏バテも梅雨の湿気もこの曲たちと吹っ飛ばして行きましょう!ここからは美団治くんの筆でどうぞ!!

 

・Can’t stop / Red Hot Chili Peppers
まじでやばい曲です。「最も偉大なギターリフランキング」があるとすれば、トップ3には入るほど、凄まじい魅力があります。
歌詞も素晴らしい。気持ちの良い韻で一見意味のないような言葉を並べながら、夢を追い続け生きることがどれほど楽しく、素晴らしいか歌い上げます。まだ自分が田舎の高校生だった頃、この曲に何度救われたことか。
ライブでは大体一発目に来ます。開幕ジャムから間髪入れずイントロが始まります、鳥肌and感涙ものです。

・Dark necessities / Red Hot Chili Peppers
ごめんなさいまたレッチリです、それぐらい好きなんです。これも激ヤバです。ギタリストが違う人なので、往年のレッチリとは雰囲気が随分と違います。端的に言えばおしゃれです。静けさの中に衝動がある感じです。ベースラインが心地よく、それをサポートするワウのギターカッティングがたまりません。歌詞は闇の重要性について歌います。人生に必ず終わりがあるように、光があるからこそ闇があるように、Darkな部分は人にとって必要なものであり、手放すことができないと歌いあげます、感動です。

・We didn’t start the fire / Billy Joel
流石にレッチリばかり続くのも面白くないので、他のアーティストに移ります。ビリージョエルです。名前を聞いたことがなくても、彼のメロディを知る人は多いのではないでしょうか。「Piano man」「Uptown girl」などの名曲はさまざまな媒体を通じて世に溢れています。そんな中でも私はこの曲を推したい。僕が初めて歌えるようになった英語の曲です。歌詞は過去に起きた出来事を並べるという、まさに歌うアメリカ史です。しかしサビで「僕たちが火をつけたんじゃない、世界が動きはじめた時からずっと燃え続けているんだ」とかっこいいことを言っちゃいます。コード進行もメロディもあまり捻りのないわかりやすいものですが、だからこそ熱いメッセージを感じます。ハートにファイアです!

・Take it easy / Eagles
「Hotel California」 や「One of these nights」で有名なイーグルスのデビュー曲です。
Gメジャーのよくある感じのフォークロックですが、えも言われぬ爽やかさ、明るさのある歌です。歌詞は題が示すように、「気楽に行こうぜ」と明るく生きることを賛美する素晴らしい歌です。(よーく見てみるとただの女たらしの最低な歌詞ですが)
自分は慶應受験時、思った以上に小論文の題が難しく、もういいやと投げやりになっていたところ、この曲が脳内で流れ始めやる気を取り戻した思い出があります。おかげで合格しました。ありがとう!イーグルス!

・Sweet Home Alabama / Lynard Skynard
人気絶頂期に主要メンバーが飛行機事故で死亡し解散したことから、呪われたバンドとして知られているレーナードスキナードの代表曲です。
D→C→Gという単調なコードの繰り返しにもかかわらず、見事なグルーブ感と象徴的なリフのおかげで全く飽きずに聞かせてくれます。歌詞は遠く離れた故郷アラバマに思いを馳せ、「帰るから待ってろよ、愛してるぜ」と言い続ける、実家から離れ一人暮らしの僕にとって、涙なしには歌えないものとなっております。(バンドメンバーの誰もアラバマにゆかりがないのはここだけの話。もちろん僕も。だけどやっぱり好きなーど)

・Sweet Home Chicago / Freddie King
一個前の曲とは全く関係ありません、ブルースの超スタンダードナンバー(誰が作曲者か判明していないくらい)です。僕もよくセッションでやります。多分ブルースを知らない人も知っています。さまざまなアーティストがカバーしていますが、僕はフレディ・キングのバージョンが最高に好きです。彼はブルースの3大キング(B.B King, Albert King, Freddie King)の一人であり、ブルース界のみならず、エリック・クラプトンやジェフ・ベックといったようなロック界にも多大な影響を与えた巨匠です。特徴はパワフルさでしょう。2メートル近い体から発せられる芯のある歌声。力強さと、テクニックを併せ持ったギタープレイはまじで唯一無二です。私見ですが、三大キングの中で一番上手いと思います。また彼はプレーの要所要所で、素晴らしい笑顔を見せてくれます。ゴリラみたいな見た目なのにすごく可愛らしいです。まあとりあえず聞いてみてください、実家がシカゴにある気分になります。

・The thrill is gone / B.B King
先述の3大キングの中で最も売れた男、B.B キングの代表曲です。彼はこの曲でグラミー賞を取り、一気に世界規模の男になります。ブルースが何か知らなくても、なんとなく彼の名前を聞いたことのある人は多いでしょう。題の通り、自分を捨てた女へ「スリルは去ってしまった」と叫び続ける、まさにblueな曲です。コード進行はマイナーブルースのお手本で、一度聞けば心から離れないメロディです。
僕はこの曲をセッションでよくやります、元カノを思い浮かべながら。

・I'll play the blues for you / Albert King
フレディ、B.Bと紹介しましたから、彼にも触れてあげましょう。アルバート・キングです。三大キングは1人づつ差別化ができていると思うのですが、彼を評するとすれば、最も荒削りです。まずギターの使い方からおかしいのです。彼は右利きのギターを右利きの人が使う時の弦の張り方のまま、逆さに持ち、無理やり左利き用にしているのです。わかりますか?とにかく引きづらいと言うか、普通の弾き方ができない使い方をしているのです。さらに音色は爆音、ロックに影響を与えたことは言うまでもありません。そして声が渋い、先述の2人の歌声はある意味ポップでも通用するような、聞きやすい声をしています。しかし彼は違います、確実にタバコとウイスキーで潰した、渋く、哀愁のある声をしているのです。このI'll play the blues for youは、表題の通り、歌い手が疲れ果てた女にずっーと「おれがブルースやってやるから元気出せよ」と口説き続けます。「どしたん話聞こか」のはしりですね。

・But not for me / Chet Baker
言わずと知れた天才ジャズトランペッター、チェット・ベイカーの大名盤、Chet Baker singsよりBut not for meです。もう最高ですよ、まず声質が。男か女かわからない、爽やかで華やかで艶やかでそして何よりも細やかな声がたまりません。そして彼の声と瓜二つのトランペットの音色。軽快に跳ねる、くどくないバッキング。歌詞もいいですね、「君とのキスは忘れられないけれど、やっぱり君は僕のためのものではなかったと思うんだ。」
わかるー!

・我爱你/ 森孝良
誰の何の歌やねん、と思ったそこのあなた。極楽音楽商会のボーカル、森孝良を知らないんですか!?
僕の父です。父が関東で会社員をしていた時に作った曲の一つです。身内が言うのは変ですが、まあ素晴らしいんですよ。語るのは烏滸がましいし、恥ずかしいのでこの辺にしておきます。どんな曲か興味がある方、僕にお声がけください、弾き語りしてあげますんで。


とにかくここでは紹介しきれない曲がたくさんあります!
楽しい企画をありがとう、慶馬さん。