慶應義塾大学公認学生団体落語研究会公式ブログ ―慶應落研日記―

慶應義塾大学公認学生団体落語研究会公式ブログ ―慶應落研日記―

慶應義塾大学公認学生団体落語研究会、通称「慶應落研」です。口演依頼のご報告や訪問旅行の記録、寄席の告知などを掲載しています。どうぞお見知りおきを。公式HPはコチラ(http://keioochiken.web.fc2.com/)

落語研究会(通称:落研)は、慶應義塾大学の文化団体連盟に所属する公認学生団体です。


当落研は塾内、塾外問わずさまざまな口演依頼を古今東西あらゆるところから承っております。




メール… ochikenkeio#gmail.com  (#を@に変えてお送りください)

郵便…〒223-0061 横浜市港北区日吉4-1-1

      慶應義塾大学日吉キャンパス 塾生会館207




※口演依頼の際は必ず次の事項を明記していただきますようお願い致します。

●お名前 ●電話番号 ●メールアドレス ●依頼内容 (日時/場所/口演時間)


どうも、落語研究会能登班です。

本来はこの記事で、能登で一体どんなことがあって、どんな落語をして、現地の方々がどんな反応をしていたのかということを書くものだろうと思います。

しかし私はそうしたことをあまり堂々とは書きたくない。

私は「ボランティア」という言葉を使う人には懐疑的です。

ましてその様子を広告するものではないと考えています。

そもそもこんな状況で能登に行くこと、それ自体が間違いであったと考えます。

 

OBからの指示で能登へ行くことになりました。

能登へ、この素人が落語の慰問をすることになったのです。

一体、プロでもないようなズブの素人に、被災地で何ができるというのでしょう。

この記事を書く事自体、私は恐れています。

何もできない癖に、こんな時期に能登へ行く厚顔無恥であるということを晒すことになりかねないと思うからです。それでも、一応、ここに記録します。

何十年も前の大先輩が、今まさに震災の被害で大変な能登で、現役の我々が落語の勉強をさせていただけるせっかくの機会を用意してくださったことを、ここに記録します。

 

もちろん、被災地の方々の生活を妨げるようなことは、誓って一切やっていないつもりです。

現地の協力者の方々の指示によく従い、現地の方々に迷惑を掛けないように細心の注意を払ってきたつもりです。

尤も、この時期に能登に行くこと自体が間違いなく迷惑だとは思いますが。

 

能登の様子は、ニュースで観ていたものよりもずっと悲惨なものでした。

その様子を逐一表現しようとすると手垢がつくので止しますが、真横に倒れたビル、屋根だけになった家屋をみたとき、無力な自分が情けなく、恥ずかしく思いました。

こんな状況の街で下手な落語をやって、笑いを取ろうとすること自体、不謹慎だと思いました。

だって、ただの大学生なのですから。

無力なら、落語なんかじゃなくて、自分にできる支援をするべきだったと思いました。

それでも私たちは行かなくてはなりませんでした。せっかく大先輩が用意してくださった機会を無駄にする訳にも、我々の落語を楽しみにされているらしい方々を裏切る訳にもいかなかったからです。

 

自分のくだらない落語を求めている人が一体どこにいるのか。

家を出るときから考えていました。

そんな人はいない、と結論づけていました。

プロでもない素人芸は、現地にとっては本当に要らないものだと思っていました。

 

それでも、能登の人々は温かく私たちを迎えてくれました。

私たちの落語を楽しみに見に来たと、私たちに言ってくれる人がありました。

またぜひ来てくださいと、私たちに言ってくれる人がありました。

能登は優しや土までも、という言葉は本当でした。

下手な落語を最後まで聞いてくださって、優しく笑ってくれました。

その気持ちが有難いのと同時に、自分には下手な落語しかできないことが悔しくて仕方がありませんでした。

「はるばる東京から来てくださってありがとうございます」「どうか気をつけてお帰り下さい」「また是非いらしてください」

いいえ、私たちは何もしていないのです。何もできないのに来て、何もできないまま帰るのです。耳汚しを最後まで温かく聞いてくださって、御礼をしなければならないのは間違いなくこちら側なのです。

 

今回、私たちは能登の方々に何かを施したということでは断じてありません。

むしろお邪魔をしてしまったのです。

これは慰問、というような傲慢な言葉で表現していい代物ではないのです。

能登の人々を喜ばせた、という意識はまるでありません。

下手な落語を温かく迎え入れてくださったことに、自分があまりに無力であることに、ただ恥じ入るばかりです。

こんにちは、15代目明太子です。いつの間にやら三年生になってしまいました。着実に老害への一本道を進んでおります。

好きな音楽について熱く語りたい奴を募集するぜ!とのことでしたので、元合唱部員として音楽を語る機会を逃すわけにはいくまいと応募してみました。ブログに寄稿するのは生まれて初めてです。われもしてみむとてすなり、というやつですね。

 

曲を紹介する前に私自身について少し語らせていただきますと、私は英米文学専攻で英語を学習しています。文学から言語学まで幅広く学ぶ専攻でそこそこ人数も多いのですが、意外と言うべきか落研内には私と同期の小つぶしか所属していません。

文学部随一のエグ専攻として名高い英米文学専攻、選んだ理由はもちろん英語、ひいては英文学が好きだからです。高校時代はホームズものなんかをよく読みました。邦訳ではなく原文です。友人からは魔導書を読んでいると本気で勘違いされ、読書の様子を盗撮した写真がLINEグループの背景に使われたりしていました。要するに変態なのです。日本語能力も怪しいくせになぜここまで英語が好きなのか自分でも分かりませんが、とにかく不思議な何かが私を惹きつけてやまないのです。

 

というわけで今回の明太子おすすめの10曲は、英語の曲を中心に選んでみました。大前提として私の好みはテンポの速くノリノリな曲ばかりですので、ゲエ!英語嫌い!!という方も拒否反応を起こさず聴いてみてください。歌詞の意味がわからなくてもとりあえずノれるのは音楽のいいところです。全部Apple Musicに入っています。

ちゃんと日本語の曲も入っていますので、英語に親を殺された方もご安心ください。

 

1. Nancy Mulligan/Ed Sheeran(2017)

大好きな曲です。リリース当初から永遠に聴き続けていて、この曲で記事ひとつ書けるくらいには好きです。葬式で流したらたぶん生き返ると思います。

「ナンシー・マリガン」とは作曲者のエド・シーランの実のおばあさんの名前です。おじいさんはウィリアム・シーラン。この曲は、国籍も宗教も違う二人が周囲の反対を振り切って駆け落ちし結婚したという実話を元にしたラブソングなのです。この時点ですでに胸が躍ります。躍るよね?

なによりこのストーリーを孫が曲にするという仲良しさがたまりません。

ナンシーの故郷であるアイルランドの伝統楽器を取り入れたカントリーライクで軽快な曲調がなんとも耳心地よい。英語の曲や詩には脚韻といって文の末尾に来る単語で韻を踏む文化があるのですが、二人の名前がそっくりそのまま曲のリズムになるのには何度聴いても唸らされます。せっかくなので好きなフレーズを引用したかったんですが全部好きなので無理でした。Youtubeにもあるので、とにかく聴いてほしい。

 

2. RTRT/Mili(2016)

小たつくんがworld.execute(me);を紹介していて、おっ…となったので私からもMiliの曲をひとつ。読みは「レトルト」です。リツイートリツイートではありません。

自称マッドサイエンティストの女の子と、彼女のラボに迷い込んだキョンシーの少年。二人は女の子の振舞うレトルト料理を通して仲良くなるけれど…というお話。ニコニコハッピーエンドで終わらせないところはさすがMiliと言わざるを得ず、ラストはまあまあ無慈悲です。ネタバレは避けて、1サビの歌詞を引用しましょう。

 

“You’re loving my retort, I’m loving your retort

You’re my only retort You’re my only retort”

 

頻出するretortという単語ですが、レトルト食品の「レトルト」のほかに「返事、返答」の意味があります。扱いとしては別の単語で、こちらはリトートと読みます。

「君は私のレトルト料理が大好きなんだね。私も君が美味しそうに食べてくれる、その反応が大好き!君は私の、たったひとつのretortだよ」というわけです。これを頭に入れた上でラスサビまで聴くと胸が苦しくなります。歌詞にマッチしたテクノでポップで少しだけ薄暗い曲調も良い。中華料理の名前がたくさん出てきてお腹が空きます。

公式MVはいつも通りの一枚絵(キョンシーくんがかわいいです)なのですが、野生の凄腕絵師がファンアートとしてアニメをつけたものをYoutubeにアップしていてものすごくクオリティが高いのでそちらもおすすめです。

 

3. Looking like this/Lyre le Temps(2013)

中学生の頃に出会った曲ですが、あまりのキャッチ―さに衝撃を受けました。ジャンルはいわゆるエレクトロ・スウィング、EDMとジャズのミックスで、踊りたくなるようなリズムにハマります。

見栄っ張りでいけ好かないやつが周りからコテンパンに言われて正気に戻り、「本当の俺はこんなんじゃないんだよ~!信じてくれよ~!」とサビで弁解する、みたいな、ザ・洋楽という感じの曲。“Looking like this”というのは、“Am I looking like this?”(俺ってこんなふうに見えてるワケ?)というサビのフレーズから。

雰囲気としてはさんま君の紹介していたアップタウン・ファンクなんかに近いですが、あちらは徹頭徹尾ギラギラのナルシシズムにどっぷりな点が違いでしょうか。あれ(ブルーノ・マーズ)に比べるとこっちはちょっと情けないです。でもそんなところも好き。

 

4. 友達のうた/倉橋ヨエコ(2008)

英語続きなのでいったん日本語を挟みましょう。ヨエコさんが倉橋ヨエコだったころの曲です。タイトルを見て平和な曲だと思いましたか?真逆です。私の見解では浜路あたりがこういう曲を好みます。何が言いたいかというと、悲恋。ズブズブでドブドブの片想いです。とある歌詞の影響でファンの間でも解釈が割れている印象なのですが、解釈論争をするつもりはないのでひとまずその部分を引用しておきます。

 

「どうせ叶わぬ恋ならば 私男の子になってもいいわ」

「どうせ通じぬ愛ならば 私女の子を辞めてもいいわ」

 

全体的にはポップでカラフルな曲調に合わせた可愛らしい口調なのですが、ところどころにどうしようもない重苦しさが滲み出ています。強烈…!こんな曲が2008年に出ていたことに驚きますが、2024年にリリースできるかと言われるとそれもまた微妙です。2008年だからこそ出せた曲なのかもしれない。ヨエコさんの独特な世界観に浸るための入り口にもなれる一曲です。ぜひ。怖いよ~!という方は「卵とじ」が平和でおすすめです。

 

5. ネヴァモア/sasakure.UK&lasah(2021)

タイトルこそ日本語ですが歌詞はすべて英語です。作曲のsasakure.UK氏はどちらかといえばボーカロイド曲のほうが有名かもしれません。ボーカルのlasahさんも日本の方です。讃美歌のように儚く綺麗な歌声がささくれ氏の得意分野であるテクノポップで異世界的なサウンドにベストマッチで、先に挙げたMiliのテイストが好きな人にはきっと刺さります。

さて、ネヴァモアと聞いて英米文学を学ぶものとして思い出さねばならないのは、米国の作家エドガー・アラン・ポーの詩 ”The Raven” (邦題:大鴉)。”Nevermore”(二度と無い)という奇妙な一語を繰り返す鴉に男がひたすら話しかけるという詩で、ストーリーラインこそ違いますが明らかに「ネヴァモア」ではこれがオマージュされています。YOASOBIなんかもそうですが、こういう小説や詩が下敷きになった曲は作曲者の解釈や価値観が見られるのが個人的に楽しいところです。終末チックな世界観が好きな人におすすめしたい一曲。

 

6. Into the night/YOASOBI(2021)

YOASOBIの話をしたので、YOASOBIの曲を出したいと思います。こんな曲あったっけ?という方、これは言わずと知れたベストヒット「夜に駆ける」の公式英訳バージョンなのです!さすが、有志の非公式英語カバーを血眼になって探す私のような変態にも福利厚生が行き届いています。そしてまあ、このクオリティがすんごいのです。何がすごいって、原曲の歌詞やリズムを崩さず綺麗に訳されていることもそうですが、日本語の歌詞と近い発音になっているんです!例を挙げましょう。サビの冒頭です。

 

日:「騒がしい日々に笑えない君に」

英:”Saw what got seen hid beneath, and louder nights keep beating”

 

なんとなく口ずさんでみるとかなり近い発音なのがわかります。明らかに空耳ではなく意図的に寄せられたものでしょうし、寄せるためにどんな言葉やフレーズが選ばれているか見るだけで楽しいです。「夜に駆ける」の他にも「怪物」「アイドル」「勇者」といったヒットアニメのOP曲をはじめほとんどすべての曲にカバーがついていますので、ぜひ皆さんもお気に入りの一曲の新たな一面を体験してみてください。

 

7.One More Night/Maroon5(2012)

Maroon5といえばローリング・ストーンズリスペクトのMoves Like Jaggerなども捨てがたいのですが、スプリントみたいな曲ばかり紹介してきたのでたまにはウォーキングを挟んでもいいでしょう。これも高校受験期に狂ったように聴いていた記憶があります。

もう一晩だけ一緒に、と繰り返し愛を乞う男の歌。ジャンルはレゲエです。歌詞も曲調もかなり湿度が高いのですがそれがアダム・レヴィーンの歌声と唯一無二のシナジーを生み出しており、いつものマルーンのポップソングとは一味違った暗さが楽しめます。音数が少なくシンプルなメロディラインなので覚えやすく歌いやすいのもポイント。私は週一でヒトカラを嗜みますが、スタートはいつもこの曲からです。歌いながらマイク音量を調整するのにピッタリなのです。

 

8.コミュニケーション・ブレイクダンス/SUPER BUTTER DOG(2000)

古のニコニコ動画(現在ダウン中)でミーム的な広まり方をしたのでインターネット老人の方々には馴染み深いと思います。が、ボスラッシュのことはいったん忘れて曲と向き合ってみてほしい。そもそもSUPER BUTTER DOGは告白する勇気を詠った純愛ソングを書いたかと思えばひたすらウーロン茶を礼賛してみたりと温度差の激しいバンドで、「コミュニケーション・ブレイクダンス」はそういう「マジメ」と「ギャグ」の中間に位置する曲ともいえます。思わず体を揺らしたくなるような陽気なリズムと、卑屈なようで的を射ている、いわゆる「あるある~」な歌詞が楽しい一曲。ほんと、目と目だけで通じ合えりゃあなあ…。

Youtubeの本家映像もなかなかやりたい放題で笑えます。キーボードの人なんかお休みのパートだからって逆立ちしたりしている。自由です。なおレッドツェッペリンのcommunication breakdownとの関連性は不明。

9.Jackpot/TheFatRat(2016)

歌詞はありません。歌詞はありません!?!?変わり種ですが、これも昔から大好きな曲のひとつです。ジャンルは「グリッチホップ」。普通は音楽に使わないようなコンピューターサウンドを切り貼りして作った、エレクトロニックなヒップホップです。この人の曲はとにかく盛り上がりを作るのが上手で、同時にワンフレーズ目からグッと引き込まれるような魅力も兼ね備えています。中でもJackpotはトップソングのひとつなだけあってそのキャッチ―さはピカイチ。例えるなら「全部サビ」って感じです。リズムはのんびりめな四つ打ちなのでとりあえず頭を振っていればノリノリになれますし、歌詞がないのでメロディに集中できるのも良いところ。リピート再生にすると綺麗にループするように調整されているのもまた巧妙で、無限に聴けてしまいます。作業用BGMにも。

 

10.Now Or Never/High School Musical 3

 ラストは劇場版ハイスクール・ミュージカルの挿入歌から。バスケの試合シーンで流れています。試合は残り16分、Sixteen, sixteen…と緊張感たっぷりに始まるこの曲は、応援歌的な立ち位置なだけあってとにかく熱い!我々大学生からはもはや失われてしまったティーンエイジャーのキラキラした情熱を少しだけ思い出させてくれます。画面の向こうのチームだけれど、思わずチアリーダーたちと一緒に声をあげたくなってしまいます。ワイルドキャッツ!カモンカモン!

主人公とヒロインの掛け合いのパートはぜひとも映像付きで見たい。蹴散らして進む元気をくれる曲です。ジメジメでムシムシなこれからの季節には暑苦しいくらいかもしれませんが、エネルギーが欲しいときはこれで間違いありません。

 

いかがでしたでしょうか。本当はあと50曲くらい紹介したいところですが、今日のところはここらで勘弁してあげます。なかなか自分の「好き」を文字に起こす機会ってないですよね。とても楽しく書かせていただきました。

悩みに悩んで選び抜いた10曲ですので、どれか一曲でも興味を持っていただけたなら嬉しい限りです。ではまた、次回の記事もお楽しみに。

 

 

万国の国文学専攻よ、団結せよ!どうも15代目慶馬です。

 

学期末試験期間です。

私はもう四年生なので勝手知ったる、という感じなのですが、却ってそれがいけない。

やる気がでない。レポートの締切を確認するだけでも億劫で仕方がない。

そもそも私は怠け者なたちで、自分の興味のないことには全く動けなくなってしまうものですから、こんな駄文はいくらでも垂れ流せるのに、レポートとなると全く書く気が起きない。

 

My favorite thingsという企画をずっとやっています。ぜひみんなの読んでください。

落研なんだから落語の話でもした方がいいのかもしれないけれども、管理人の私の気が進まないから仕方がない。私が引退して、落語に情熱ある人間がブログを管理するようになれば、いくらかマシになるかもしれません。

尤も、私が引退したらブログが廃止されるかもしれないけれども。

みんないい記事を書いてくれて、本当に嬉しいです。元々、私がそういう記事を書きたいと思っていて、それに色んな人を巻き込んだという形なのに、忙しい中それぞれ素晴らしいものを書いてくれて、つくづくこの部は好い人しかいないと思います。

 

 

何かしなければならない、とは思っているのですが、三田のメディアセンター地下3階の湿気が、黒胆汁質の私には心地がいいので、こうして怠惰に甘んじているのです。駄文を書き連ねて、いつか文字禍のように消えてもよいかもしれません。

 

今、黒胆汁質と書きました。これは四体液説というものです。神経質で根暗ということです。この説はドラメトリの『人間機械説』でも言及されていた気がする。そもそもこの発想自体はアーユルヴェーダの時代からあったような気がする。「気がする」ばかりであるのは、原典にあたろうとしない私の怠惰の証明なのです。我ながら情けないことです。

 

今、MBTI診断というものが流行っているでしょう。私の同期たちで調べてみたことがあります。他の代はどうなのだろう。私たちしかやっていなかったらとても恥ずかしい。私はINFPでした。

この診断と、四体液説は、どこか似たところがあります。所詮、どちらも性格診断です。

 

落語にも性格というものがでますね。自分が作っているキャラクターというものもありましょうが、それだけではない。力技で押しているように見えて、実は繊細にお客さんの反応を確認しながら調整している、とか。堂々とやっているようで内心ビクビクしている、とかね。

自分の自信がある落語をしているのに客席の反応が芳しくなく、思ってもない言葉を言って機嫌を取ってみようとしたり、ますますすべったり。全部私の記憶です。しかしどこかみんな覚えがあるのではないか、とも思います。

 

思い返せば恥ずかしい高座ばっかりでしたが、もうすぐ自分が引退だと思うと、そうした思い出も愛おしく感じて、そうして柄にもなく寂しく感じてしまいます。

 

日吉の同期会にとん治と夜遊と慶馬しか集まらなかったこと。

自分が一番面白いと思って臨んだ若手会の高座でしどろもどろになったこと。

合宿で禁演落語会をはじめたこと。

七夕祭の花火に思わず涙を流したこと。

三田祭のトリ順の結果に内心憤死しそうだったこと。

浅草東洋館の寄席について幾度も会議を重ねたこと。その会議での侃々諤々の議論が恐ろしく、マイクとカメラをオフにしてギターを弾いていたこと。

人生で一番美しい桜を見たこと。

合宿でフリースタイルバトルをしたこと。川口湖畔で遭難したこと。

周囲の就活の状況をみて追い詰められたとき、おさんに励まされたこと。

個性豊かな先輩、後輩に恵まれたこと。ちょっと危険な人ばかりで時々怖くなったこと(今も)

 

もし走馬灯というものがあったら、きっと可笑しいものになるでしょう。落語研究会での日々はみんな全力でボケて、突っ込んで、どんな精神状態で参加しても帰りの電車で一人で笑ってしまうような、可笑しなものでした。そうした思い出を死ぬ間際に見られるだろうことは、私の人生の大きな利点かもしれません。まだまだ死なないけど。

 

人生の成功者、というものがあるとすれば、きっと良い思い出と悪い思い出とを天秤にかけて、良い思い出の方が多い人のことではないか、と思います。(財産とか地位とかが成功の条件だったらやってられねえからな、ふざけやがって)落研の思い出を持っている限り、私は前向きに生きていけるような気がします。

 

引退したら絶対、活動に介入しません。手垢のついた果実はきっと腐ります。

どうも15代目慶馬です。前座名変更を直談判したことでおなじみ、田中正造から若手会レポートが届きました。ぜひ最後までお楽しみください。

 

 

 

突然ですけど七夕祭レポート見ました?

ひどいですよね、あれ、

おもしろすぎる

 

私、落研のブログほぼ全部読み漁ってるんですよ。で、「この程度のユーモアなら私でも書けるな(笑)」って思ったらこれだよ。(嘘です、私先輩の文章ぜんぶすっごい面白いと思いますハートハートハート)

 

もう真面目に書くの馬鹿みたい。

 

 

 

てことで若手会のレポートやっていきますけど、

 

 

 

本当に生きてて辛いことばっかりですね。

ユーモアの殴り合いに負ける、昼食の約束はバックれられる、試験期間寸前に限って風邪を引く......

 

こんな時はしたいですよね、心中。

 

心中ですよ。私も年頃の文学少女ですから「好きな人と心中」に憧れの一つや二つあるわけです。

でも実際に死んじゃうのは困ります。

 

そこで落語なんですね。

 

極度の緊張しいなのも手伝って、高座に上がる前、最中は本当に落語のことしか考えられなくなるんです。みんなそうだろうけど。

これって実質恋ですよね。

ドキドキもしてるし、そのことしか考えられないって恋ですよね。私落語に恋してるんですね。

 

えへへ。

 

 

そんなこんなで若手会は 1 年生 12 人と落語の心中会(13P)ってことです。賑やかでいいですね。

というわけで私の心中仲間を紹介します。

 

 

 

◯ざこめがね(一つ目:つる)

シャン研と落研のハーフ。これからどっちを辞めるのか。楽しみ。

そういえば、はちゃめちゃに人呼んでいた割に 1 人しか友達来てなかった。

でもざこめがね以外に友達が来た落研部員はいなかった。

いい友達を持ったね。大切にしなよ。

 

 

◯穴警察(一つ目:ちりとてちん)

下ネタの人。バックダンサーもできる。

この前 1 人で江ノ島旅行していた。部室ノートに「1 人はさみしいので次はみんなでいきたいです」みたいなことを書いてた。

現代病に侵され、薄汚れ、忘れていたノスタルジックな感覚が呼び戻されるような良い文章だった。

次の一年生旅行は江ノ島にします。

 

 

◯ほじょりん(一つ目:子ほめ)

クールで人付き合い悪そうに見えて、実際「落研に来ると気持ちが落研モードになって寝れないから夜ご飯は一緒に行かない」とか、そういうこと言っちゃう。可愛くないですか???

※7 月 8 日追記 この人落研モードになると人が変わるからやっぱり一緒にご飯行かない方が身のためです

 

 

◯きん朝(一つ目:平林)

美しい人。人格者。落研の光。

Excel の話をしたら滅茶苦茶食いついた。何が彼の琴線に触れたのか全くわからなかった。

「人間ってみんなゴミだよね」って趣旨の話をしたら「感動した。それを聞いて気が楽になりました」みたいなフィードバックをされた。私が彼を汚してしまったかもしれない。

 

 

◯すこっと(一つ目:まんじゅうこわい)

多分尖ったユーモアしてる。多分いい人だと思うんだけど時々目がキマッてて何考えてるのかわからない瞬間がある。

遊びに行った後とか行事の後に必ず「今日は楽しかったよ」メッセを送ってくれる。健気な彼女みたいだなって毎回思う。

 

 

◯トモロヲ(一つ目:真田小僧)

くり坊の影響で滅茶苦茶練習、とにかく自分のやりたい「真田小僧」とは何か??を突き詰めて追求しまくったらしい。一年はトモロヲのいないところでトモロヲを称えまくっている。トモロヲのいないところでトモロヲ流に弟子入りする話をしている。(なおそんな一門は無い)

 

 

◯くり坊(一つ目:元犬)

一年のやたら高い落語モチベの源泉。目指すところは二つ目でも襲名でもなく策伝決勝戦らしい。

ただこの前遊びに行った時、この人自分のこと落研のカワイイ担当だって言ってました。

 

 

◯亭亭べあ(一つ目:初天神)

赤シートで落語を覚えている。

きん朝師匠の恋バナを聞いて感動していた。人の恋バナ聞いて感動って感情覚えることあるんだ。

 

 

◯振られ亭傷心中(一つ目:転失気)

参考にした落語家:土岡哲郎

落研に傷心中が多すぎる影響で、初代傷心中である彼の傷心感は薄れている。

 

 

◯みちる(一つ目:桃太郎)

高座上でも下でもボソッと言った一言が必ず面白い、打率 100%超えてると傷心中が尊敬していた。

穴警察に対して気持ち辛辣。

 

 

◯ドラ(一つ目:金明竹)

エセ関⻄弁に寛容なタイプの関⻄人。

七夕祭に向けて新しいネタ覚えて 1.5 つ目をやるとか言ってる落語ジャンキー。

選択必修を切って落語をしている人生の落伍者。

 

 

 

大体こんな感じのメンバーです。

 

あと当日あったことといえば

 

 

 

【10 時 30 分】

 

寅゙衛門から通知。

 

「ごめんなさい、風呂に閉じ込められました」

 

原文ママです。

 

閉じ込められるのは仕方ないとして最初に助け求めるのここなんだ。そんな謝られても見殺す時は見殺すよ。

 

 

【12 時】

 

ほじょりんが迷子になったと聞いて迎えに行ってみると、会場の裏にずっといた。

あと 180 度回り込むだけで迷子は解消された。

 

 

【13 時 40 分】

 

ぬるっと開演。

※書き手の当日の精神状態の都合上、前半組の舞台前の様子を全く覚えていないことを謝罪します。

本人から聞いた方が絶対おもしろい(本末転倒)ので今度直接若手会のこと聞いてみてください。多分本人ももう覚えてません。

 

 

【15 時】

 

前半組は滞りなく全員完了。

本当に驚くほど滞りなく。

滞りなく。

 

.........。

 

やっべ〜〜〜〜落語やらなきゃ〜〜〜〜

仲入り入って即後半組控え室へ移動。

各々の仕方で練習を始める。

 

くり坊が全然緊張しないとか抜かしながら控え室を出ていった。

あなたのことを恨みます。

後半組はべあを除き誰もくり坊の高座を見に行かなかった。

 

べあは枕で何話すか悩んでいた。半分即興の状況でアレ(指示語って便利)捻り出したらしいですよ。

 

傷心中も当日にオチ部分を原作通りに変更してやったらしい。だからか仲入り中は本当に余裕なさそうだった。

多分傷心中の周りだけ空気の色が変わっていた。ジョジョみたいな感じ。紫色の空と処刑用 BGM。

 

女遊さんから直前に練習しない方がいいとのアドバイスを受け、間に受けたドラは練習をやめて世間話を始めた。私達練習してんのに。

関⻄人って奴はホンマお喋りであきまへんな。

 

みちるは物陰に隠れて練習していた。死に際の猫みたいだね。

 

 

 

以上です。

レポというより基本的にどこから目線か分からない密告でした。

 

 

最後に、練習会で批評して下さった先輩方、若手会にお越しくださった皆様、更に若手会の手配、裏方仕事、前説など様々な事務を受け持ってくださった二年生の先輩方に、改めてこの場を借りてお礼申し上げます。

皆様のおかげでほんっっっっっとうに充実した楽しいスタートを迎えられました。

一年一同これからも精進していきますので何卒よろしくお願いします。

 

 

落研あったけぇな。

 

 

ではこの辺で。本当にありがとうございました。

皆さま初めまして!
Land・Universe・Nature ・Cyclone・Hyde、頭文字を取ってランチと申します😉

さて今回は、膨大なレポートやテストによって壊れかけのカラータイマーにエネルギーを補充してやろうという思いから、慶馬さんが勧めてくださったコラムを書こうと思った次第です😤

皆さんには、落語の出囃子に最適な曲10選を紹介しましょう。

・Faint/Linkin park
リンキン・パークは、バンド経験のある人達は必ず一度は通るくらい偉大なロックバンドと呼ばれています。伝説のボーカル、チェスターベニントンの魂の叫びが聞こえるでしょうか。聞こえた貴方は、きっと心の奥底でチェスターと共鳴しているのかもしれません。

・ペプシマンのテーマ
ネタ枠かと思った方、大きな間違いです。金箔より薄っぺらい歌詞からは想像できないほどのイカしたサウンドが貴方の耳を包み込みます。

・この瞬間きっと夢じゃない/SMAP
SMAPの声、実感の安心感。また5人が揃う瞬間をファンは待っています。

・Burning Heart/Survivor
魂を燃やせ、燃やせ、燃やせぇぇぇ!!!
男は黙ってSurvivor、民明書房にもそう書いてあります。

・We are here to change the world/MJ
こちらマイケルがディズニーとコラボした伝説的アトラクション「キャプテンEO」のために作られた一曲。ゾウみたいな隊員が、鼻水ぶっかけるところ好きな人いませんか?是非復活して欲しい。悪いけど、スティッチ帰ってくれない?

・Welcome to the jungle/Guns N' Roses
空耳キングとしてもお馴染み、ガンズアンドローゼス。アクセルローズの声ってめっちゃ癖になるんです。あと純粋に見た目がめっっっちゃカッコいい。

・フレンズ/レベッカ
邦楽も紹介しましょう。リズミカルでなんだか切ないイントロ、そしてNokkoのハイトーンボイス。昭和ってすげぇや。

・時の扉/WANDS
WANDSの初代ボーカル・上杉昇さんは僕が一番好きな歌手の一人です。現代の日本からは消滅しつつある、本物のアーティストだと思います。
WANDSの良さは、言葉など使わずとも分かっていただけると思います。

・Rusty nail/X japan
X japanの代表曲🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️🙅‍♂️あのメンバーだから生み出すことができたサウンドだとつくつぐ思います。伝説とかそんな言葉じゃ片付けられないくらい偉大な一曲!

・Terminator Theme by Cincinntai Pops Orchestra
最後はターミネーターのメインテーマを紹介しましょう。皆さんが耳馴染みのアレを、オーケストラ風にアレンジしたバージョンなんですが、これがめちゃくちゃカッコいい。シュワちゃんみたいになりたい人は、この曲を聴きながら筋トレしましょう🏋️♪