慶應義塾大学公認学生団体落語研究会公式ブログ ―慶應落研日記―

慶應義塾大学公認学生団体落語研究会公式ブログ ―慶應落研日記―

慶應義塾大学公認学生団体落語研究会、通称「慶應落研」です。口演依頼のご報告や訪問旅行の記録、寄席の告知などを掲載しています。どうぞお見知りおきを。公式HPはコチラ(https://sites.google.com/keio.jp/keiorakugo)

落語研究会(通称:落研)は、慶應義塾大学の文化団体連盟に所属する公認学生団体です。


当落研は塾内、塾外問わずさまざまな口演依頼を古今東西あらゆるところから承っております。




メール… ochikenkeio#gmail.com  (#を@に変えてお送りください)

郵便…〒223-0061 横浜市港北区日吉4-1-1

      慶應義塾大学日吉キャンパス 塾生会館207




※口演依頼の際は必ず次の事項を明記していただきますようお願い致します。

●お名前 ●電話番号 ●メールアドレス ●依頼内容 (日時/場所/口演時間)


 

~前略、インタビューをするよ~

 

 さて、3人目のインタビュイーは、十七代目夜遊。二日目に奇譚「死神」を語りました。彼があのとき何を感じていたのか、頭の中を覗いてみましょう。

 

 

 

 

Q1.出番前、膝の時間はどのような心境だった?

 

A.(膝で)自分が共有した情報が1個も使われてない。有栖さんに言った覚えのない個人情報。

 

 

 

Q2.膝が終わって登場する瞬間は、何を考えてた?

 

A.(出囃子が)いい曲。今年一番聴いた。ラスサビがいいので最後まで聴きたい。あそこからシューゲイズに持っていく雪国はすごい。静寂ってタイトルについているのにね。展開がいい。死神と似てるかも。

 

 

 

Q3.トリをやる前のイメージと実際の口演で、最も大きなギャップがあったのはどの部分?

 

A.暗い。先代の夜遊さんはどこで見てくれてるんだろうと思っていたら、一番端っこの席に座っていて、夜遊さんすぎるなと思った。あくまで偏見。

 

 

 

Q4.上演中、何かトラブルはあった?

 

A.特にトラブルなく終えることができた。やまびこ号が何か言ってきたがなんて言ってたかはわからなかった。

 

 

 

Q5.もし今、トリ前の自分に一言声をかけられるとしたら、何を伝えたい?

 

A.あんまその場で思いついたこと言わない方がいい。

 

 

 

Q6.今回のトリは、自分にとって「目標通り」だった?それとも「新たな課題」を見つけるものになった?

 

A.楽しくできました!
 

 

 

Q7.今回のトリで最も印象的だった、ライバルの落語があれば教えてください。

 

A.みんな良かった。ライバルはいない。それぐらい良かった。

 

 

 

Q8.今回のトリを戦い抜いた相棒ともいえる着物、羽織、扇子や手拭いに今、どんな言葉をかける?

 

A.最初はぼったくりだと思っていた着物も今では愛着が湧いた。羽織は、話しながら脱ぐというマルチタスクができなくて本番では着なかったが、下座で僕を見守ってくれていたと思う。

 

 

 

Q9.長く厳しいトリ練を経てこの三田祭を迎えるまで、近くで支えてくれた人に、今、伝えたい思いを改めて聞かせてください。

 

A.トリ練など、わざわざ時間を使って落語のアドバイスをしてくれた皆さんありがとうございました。特に、三田祭1週間前の急なお願いにも関わらず、快く膝詰めをしていただいた浜路さんには感謝しています。ありがとうございました!

 

 

 

Q10.この三田祭での経験を経て、「落語」に対する考え方は変わった?

 

A.素人に落語はむずすぎる。

 

 

 

2025/11/22 「死神」を演じる十七代目夜遊

 

 以上、夜遊のインタビューでした。素晴らしい落語をありがとうございました!

ブログ班一同

 

~前略、インタビューをするよ~

 

 さて、とん治に続いて2人目のインタビュイーは、七代目風子。大ネタ「井戸の茶碗」で二日目を見事に締めくくってくれました。彼女があのとき何を感じていたのか、頭の中を覗いてみましょう。

 

 

 

 

Q1.出番前、膝の時間はどのような心境だった?

 

A.私みたいな人間のために夜楽さんとかつばきが大声で盛り上げてくれてて(勿論部員全員に対しても)なんか本当に申し訳なさで潰れそうだった。

 

 

 

Q2.膝が終わって登場する瞬間は、何を考えてた?

 

A.特に何も考えてなかった。

 

 

 

Q3.トリをやる前のイメージと実際の口演で、最も大きなギャップがあったのはどの部分?

 

A.見知らぬ子どもが大爆笑してくれて、そのあとツーショット撮りに来てくれた。これで慶應落研入ったらアツい。人生一度でいいから落語で子どもを笑わせてみたかった。それがトリで出来て本当に満足。

 

 

 

Q4.上演中、何かトラブルはあった?

 

A.「枕が飛んだ」と言ったけど、枕の途中でこれはウケないなと判断して故意に飛ばした自分に驚きました。緊張しいだったのに即興できるように成長しててすごい。

 

 

 

Q5.もし今、トリ前の自分に一言声をかけられるとしたら、何を伝えたい?

 

A.特になし。

 

 

 

Q6.今回のトリは、自分にとって「目標通り」だった?それとも「新たな課題」を見つけるものになった?

 

A.良くも悪くも自分のことがわかる機会でした。


 

Q7.今回のトリで最も印象的だった、ライバルの落語があれば教えてください。

 

A.とん治。本番の空気をしっかり自分の空気にしていた。笑いを無理に取りに行っていないのに、自分でも気付かないうちに笑っていた。本当に凄かった。

 

 

 

Q8.今回のトリを戦い抜いた相棒ともいえる着物、羽織、扇子や手拭いに今、どんな言葉をかける?

 

A.特になし。

 

 

 

Q9.長く厳しいトリ練を経てこの三田祭を迎えるまで、近くで支えてくれた人に、今、伝えたい思いを改めて聞かせてください。

 

A.明太子さんと牛六さん。膝詰めありがとうございました。

 

 

 

Q10.この三田祭での経験を経て、「落語」に対する考え方は変わった?

 

A.特になし。

 

 

2025/11/22 「井戸の茶碗」を演じる七代目風子

 

 

 

 以上、風子のインタビューでした。素晴らしい落語をありがとうございました!

ブログ班一同

 

 

 

 ~初めに(読み飛ばし可)~

 

 2025年11月21日から24日にかけて、三田祭、慶應寄席が開かれておりました。今年は数十年ぶりの大教室での寄席興行でございました。

 

 今までは122という地上の教室でやっていたのですが、これがなかなかに劣悪な環境でしてね。まず特設ステージでのバンドサークルの演奏がうるさいのなんの。ドムドムというドラムやベースの音が体に響いて気持ちが悪くなるくらいで、とても落語なんてできたもんじゃありません。

 

 そこで見かねたOBおよび三田祭担当の方々が尽力してくれまして、今年は501という、地下の500人入りの大教室でやらせていただくことになりました。

 

 素晴らしいことにバンドサークルの音、人々の話し声、その他雑音が一切聞こえない、完璧な環境でございまして、とても落語がやりやすかったのを覚えております。お客さんが高座に食いついて、集中して聴いてくれているのがビンビン感じられました。大変に盛況のうち幕を閉じまして、素敵な文化祭となりました。ブログ班からも改めて感謝申し上げます。

 

 

 

 ~さて、インタビューをするよ~

 

 三田祭の主役といえばやはり2年生でございましょう。今年は11人が、三田祭の各日で主任に顔付けされました。11人各々、死力を尽くした長講を披露いたしました。

 

 そこで今回は、三田祭で大活躍してくれた2年生の方々に、簡易ながらLINE上でインタビューをさせていただきました。あの落語をやっているとき、何を考え、何を感じていたのか。赤裸々に語ってくれています。この記事を読んで、上級生は自身のあのときの感動を思い出し、下級生はこれからたどる道に思いを馳せていただきたいと思います。

 

 記念すべき1人目のインタビュイーは、十六代目とん治。4日目に「餅屋問答」という上方落語の大ネタを披露しました。彼があのとき何を感じていたのか、頭の中を覗いてみましょう。

 

 

 

Q1.出番前、膝の時間はどのような心境だった?

 

A. 緊張で頭が真っ白でした。

 

 

Q2.膝が終わって登場する瞬間は、何を考えてた?

 

A.親が一ミリも自分の膝で笑っていなかったので、どう卍解するか考えていました。

 

 

 

Q3.トリをやる前のイメージと実際の口演で、最も大きなギャップがあったのはどの部分?

 

A.教室の広さですね。お客さんもとても多く、びっくりしました。

 

 

 

Q4.上演中、何かトラブルはあった?

 

A.2つ大きなトラブルがありました。
①枕で親が一ミリも笑ってない。内容的に仕方ないとは言え、後のお説教に死ぬほどビクビクしてました笑
②本番でセリフを飛ばした。やっちゃったー!!!って感じで、どうやって間を繋ごうか頭フル回転させてました。

 

 

 

Q5.もし今、トリ前の自分に一言声をかけられるとしたら、何を伝えたい?

 

A.ちゃんと練習会に出席しよう!!!

 

 

 

Q6.今回のトリは、自分にとって「目標通り」だった?それとも「新たな課題」を見つけるものになった?

 

A.新たな課題…かも。早口で聞き取りづらいところがまたあるから、そこを来年までに改善したい。

 

 

 

Q7.今年のトリで最も印象的だった、ライバルの落語があれば教えてください。

 

A.みんな凄かったけど、強いていうなら、風子と慶馬ですね。本気で感動した。

 

 

 

Q8.今回のトリを戦い抜いた相棒とも言える着物、羽織、扇子や手拭いに今、どんな言葉をかける?

 

A.羽織くん、着物くん、合わせて2000円とは思えんよ…

 

 

 

Q9.長く厳しいトリ練を経てこの三田祭を迎えるまで、近くで支えてくれた人に、今、伝えたい思いを改めて聞かせてください。

 

A.同期、先輩に深く感謝です。本当に自分1人なら何も出来なかったので、この場で改めて感謝を伝えたいです。

 

 

 

Q10.この三田祭での経験を経て、「落語」に対する考え方は変わった?

 

A.特にないです。変わらず落語は楽しい味方っていう感じです!

 

 

 

2025/11/24 「餅屋問答」を演じる十六代目とん治

 

 

 以上、とん治のインタビューでした。素晴らしい落語をありがとうございました!

ブログ班一同

現在、2024年12月2日。こちら悪徳の専門家、15代目慶馬です。

この記事が公開されるとき、まだブログの文化があるか分からない。そもそも、落研が残っているのかすら分からない。

私が引退してから1年が経って、「2024年三田祭(まで)」から記事が更新されていなかったらどうしよう。きっと恋歌さんが私の遺志を継いでくれていると信じたいが、お忙しいだろうから、ブログを運営されていても、いなくても、正直どちらでもいい。後輩たちが息災であれば、それだけで。

 

この記事が公開される頃には、女遊君たちが最上学年になっている頃だろう。

 

どうなっているのだろう、落研は。

 

空中分解しているかな。ギスギスしてバチバチして、ドロドロしているかな。

その頃まで16代目慶馬が元気に落語をしていたら、とても嬉しい。それだけ。

 

引退した後も落研の活動にしょっちゅう顔を出す先輩方の気持ちが若干分かる。

青春時代のあの輝きが今も122教室や、部室にある気がして、懐かしくて、淋しい。

 

この記事が公開される頃、乱痴君たちはどんな気持ちになっているのか、興味がある。

彼らはとても仲の悪い代だったが、引退の日くらいは仲良くやったのだろうか。

乱痴君の次の社長は誰になったのだろう。冷奴君かな、牛六君かな、美団治君かな。とせう君だったら、面白い。

 

2025年現在、もし私が落研の活動に顔を出しているようであったら、ぶん殴って欲しい。精神的に向上心のない者はばかだ、と私を罵って欲しいものだ。そんなことを危惧する位に、落研の活動が懐かしく、恋しくなる今日この頃なのである。

 

So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.

                      ――F.Scott Fitzgerald ”The Great Gatzby”

 

(予約投稿という機能があることに今気づいて、悪戯にやってみたくなりました!)

 

こんにちは。いずれ天下を取る女、八代目の恋歌です。

 

昨日、トリ練が終了しました。

トリ練とはという詳しい説明は前のブログ担当が熱烈な文章で綴っているので割愛しますが、熱烈、です。三田祭で二年生がやる三十分の落語に順位が付けられる。それも三年生、詰まる話二年生より一年早く大学落語をやり始めたというだけの素人の他人が、採点をする。いち二年生の私としては、たまったもんじゃない。

ただ、書き綴りたくてこのブログを書きます。こういう感情が、かつてここにあったということをただ、書き残して置きたい。取り留めのない文章になったら申し訳ありません。でも今日くらい許してよ、そもそも人生が取り留めないのが悪いんじゃん。

 

何から語ろう。

まず、採点日も結果発表日も私は同期とずっと一緒にいたが、とにかく、この人たちが同期で良かったと心底思った。私のトリ練は、去年のトリ採点日から始まった。慢心が涙を流し、己の中の格付けに反する結果に不平不満を言い、採点者を非難し、挙句健闘した同期を憎む。それだけは嫌だと、去年思った。そして今年、そうはならなかった。それが何より嬉しかった。

トリ採点が終わった。その場にいた同期全員で高めの中華を食べた。みんなで電車に乗った。大多数はカラオケに行った。歌を歌った。終電で帰った。次の日、カラオケで慶馬恋生桃介と一緒に結果発表を見た。あとでつばきも来た。歌を歌った。この人たちには敵わないと思った。虜になった。

なんの才能もない私がここまで頑張ることが出来て、ここまで成長することが出来て、それは全てこの人たちのおかげだと、思った。今年の三田祭は間違いなく良いものになる。この人たちは、すごい。必ずやってのける。結果発表を見ても驚くほどなんの感情も湧かなかったが、最後、桃介が寝息をついた時、私は一人になって、やっと涙が出た。私たち、よく頑張ったよ。頑張って良かった。自分の限界を思い知った。私は今後もう落語をするつもりは無いが、それでもここにいられて本当によかった。

 

幸福は成功とは別個に存在していると思う。もしそうでないならば、成功が限られた資源であるように、幸福も限られた資源になってしまう。

我々はあくまで成功を奪い合うべきであって、幸福を奪い合うべきではない。元来、幸福は自己の中にしか求めることが出来ない筈なんだ、それは資源じゃない、みんなで作り出せる筈だ、なんで奪い合うんだ、おかしいじゃないか。それは、悲しいじゃないか。

 

幸福を志向する事が人間本性ならば、努力を惜しまないのも人間だ、手を抜くのも人間だ、勝利を求めるのも人間だ、戦いを拒絶するのも人間だ。腹を下した、寝られなかった、赤子のように泣いた、大いに結構。楽しいゲームだったと、思う。この感情がいつか誰かの幸福へ続くことを信じて、今年の三田祭が忘れられない日になることを祈って。