「日本一を目指す」ということ 田邊浩一朗 | 慶應義塾大学体育会男子ラクロス部の日記リレー

「日本一を目指す」ということ 田邊浩一朗

11月3日のFINAL4、試合終了のホイッスルとともに09 KEIO LAXのシーズンは終わりを告げてしまった。
負けた実感はなく、涙も出ない中で「あの時ああしていれば、こうしていれば」と後悔ばかりが頭をかすめる。
飲んで起きてもう一回喪失感に襲われて、岡田さんが現役引退の時に今までラクロスのために朝起きてご飯食べて寝ていたからどう生活していいかわからないと言っていたのを思い出して妙に納得。

と、そんなこんなで二週間以上が経った。
大きな心境の変化はないけど今、「慶應ラクロスで日本一を目指す」ということを僕なりに考えて書いていこうと思う。
でここからの話なんだけど二回目の小原、ディグダ、ローサごめん笑

日本には多くのラクロスチームがあって、それぞれがそれぞれの目標を持って練習をして、試合に臨むわけだけど、「慶應ラクロス」であることの大きな違いっていうのは「勝ちたい」じゃなくて「負けられない」なんじゃないかなと思う。

何より思い出すのは去年の明治戦。
正直、去年で一番きつい試合だったけど・・・
当時慶應が明治に負けるとは部員の誰も(多分)思ってなくて、でも3Q終わった時点で4点差くらい負けていて、でその時頭の中を支配していたのは「勝ちたい」じゃなくて「負けられない」と。

いやあんま変わらないじゃないかと思う人もいると思うんだけれども、これは自分の中では大きな差であって、良いか悪いかは別として思えばそれまでもそこからも学生相手に「勝ちたい」と思ったことはなく、少なくとも去年と今年の二年間「負けられない」という苦しさの中でやってきた。

ただ全日のラガ戦の4Q、相手が迫っているときに初めて試合に「勝ちたい」という感情が湧きおこってきて、あんな緊迫した状況なのに緊張というよりむしろ楽しくて、勝った時は本当に気持ち良かった。

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こんなんなってるし笑

点が入ったときやナイスプレーをしたときは単純にうれしいし、ラクロス自体は非常に楽しいけどやっぱりシーズン通して先述の苦しさとずっと戦っていた。
苦しくて苦しくて、でもその先に本当に楽しい瞬間ってのがあって、そういう意味では誤解を恐れずに言うなら昨年のFAL戦も負けたけど本質的にはすごく楽しい試合だった。

で、今年これを後輩に体感させてあげられなかったという点で本当に申し訳なく思っているし、少しでも何かできることを探さなくては・・・という思いがある。
で、これは押し付けるわけじゃないが、この苦しさみたいなものが慶應の強さなんじゃないかと思う。
ウィンターやあすなろでも波崎でもなんでも。慶應の名前を付けているからには「負けられない」という危機感を持ってラクロスをしてほしい。

大抵の相手は「勝ちたい」と思って向かってくる。
勝ちたいと思っているチームは弱いんだけど、勝ちたいと思っている分強い。

意味わかんないけどわかるよね?
文字にすると伝わりづらいね、ケソ笑

そんなこんなで本当に徒然なるままに書きました。皆拙文とかいうけどこれは本物の拙文ですね笑
見返したら緑と赤が踊ってます。
今までよりちょっと真面目に書いたんで勘弁してください。

では次はピッチのおしゃれマエストロこと長雅之君です。
よろしく!!!