小田急1000形リニューアル新1095F(元1056F+1256F)中間車化(10両化)の詳細 | Ameba鉄道ファンブロガーゆうちゃんの『鉄道日誌』

Ameba鉄道ファンブロガーゆうちゃんの『鉄道日誌』

Powwerd by Blogger.
神奈川県(小田急沿線)在住の鉄道オタクがお伝えするブログです。
主に、鉄道関連の記事を載せます。
また、バス関連(神奈中バスなど)の記事も載せます。


昨年2015(平成27)年夏頃から㈱小田急エンジニアリング(神奈川県相模原市南区)にてリニューアルされている 小田急1000形新1095F(元1056F+1256F)ですが、このほど⑦サハ1195(元クハ1156)⑥サハ1295(元クハ1256)の間(元運転台箇所)における中間車化(10両固定編成化)の詳細が明らかとなりましたので、お知らせいたします。



↓⑦サハ1195(元クハ1156)の全景。今までの1066F・1057F・1063Fのリニューアル時とは異なり、乗務員室の箇所が切り落とされ それに代わって中間車用の構体が接合されている様子が伺える。



↓先程の画像を更に拡大(望遠)した画像である。中間車化された箇所をよく見てみると、側窓の形状から察するに同社4000形の構体にそっくりな印象である。因みに、この側窓は開閉可能な構造となっている。とはいえ、中間車化された箇所の側窓と他の箇所の側窓と比較した際に 形状や横幅・高さが異なるため、こうした不統一感には少々違和感を覚える。なお、現段階では まだ同箇所にインペリアルブルー帯は施されていない。また、同箇所のロングシートが4人掛けなのか それとも3人掛けなのかが気になるところだが、個人的には後者の可能性が高いと考えている。




↓コチラは、同じく6+4両を中間車化でもって10両固定編成化した京王8000系の中間車化箇所(左が④サハ8563(元クハ8813)・右が⑤サハ8513(元クハ8763))である。この事例では、中間車化箇所の側窓が他の箇所の側窓の形状・横幅・高さと統一されており、ルックスに優れた理想的な造形美である。




※ここで、京王8000系の中間車化と、小田急1000形リニューアル新1095F(元1056F+1256F)の中間車化との違いをザッとまとめてみると…



側窓の形状が異なり、京王京王8000系(9000系含む)タイプ・小田急4000形(広く考えればE233系)タイプである。また、京王は側窓本体にUVカット加工なし・ブラインドカーテン付であるが、小田急UVカット加工ありなので ブラインドカーテンは省略されている。

構体の仕様が異なっており、京王は窓上・窓下共にビード無し(ビードレス車体)小田急窓下はビードなしだが窓上にはビードがある。

京王は妻面に車外スピーカーは搭載されていないが、小田急は搭載されている(※⑦サハ1195(元クハ1156)側のみ)。


京王は妻面における消火器フタの車外側への張り出しは無いが、小田急はコレが見られる(※⑥サハ1295(元クハ1256)側のみ)。

車内側では、京王は側窓横および妻面に広告枠は設置されていないが、小田急は広告枠が設置されている。



…という感じかと思います。






以下は私自身のコメントになりますが、やはり 小田急1000形リニューアル新1095F(元1056F+1256F)の中間車化が、京王8000系のそれとは随分異なる仕様となったことには大変驚きました。個人的には京王8000系の中間車化とほぼ同一仕様にしてほしかったなぁ…と思いますが、色々考察していけばある意味コレは致し方ないことのようにも思えます。あくまで私個人の考えではありますが、京王の車両は造形美や着席定員を重視小田急の車両は比較的シンプルなデザインやコスト面重視の傾向があるように感じます。それを踏まえて考えれば、京王では長年実績のある「正方形の側窓」を 小田急では比較的コストが抑制出来るE233系やE231系タイプの側窓(※「通勤・近郊型電車の標準仕様ガイドライン(2003(平成15)年に制定)」に準拠した側窓)を用いたと言えそうな気もします。また、小田急の場合は2003(平成15)年に投入された3000形3255Fを皮切りに その後の新製車はE233系やE231系タイプの側窓および構体を適用していることから、10年以上にわたって実績のある このタイプを適用したかったというお気持ちがあったようにも思えます。いずれにせよ、大胆かつ斬新な発想であり それが実現したことには大いに称賛したいと思います。