皆様、大変ご無沙汰しております。
4年マネージャーの加藤久乃です。
10月6日の75周年式典、そして7日のリーグ最終戦である対青学戦が終了し、もうすぐ1週間が経とうとしています。
6日に行われた75周年式典は、たくさんのOBOGの方のご尽力の結果とても素晴らしい式になり、自分も現役生としてその式に参加できたことを、とても誇りに思える一日となりました。
遠方からお越しくださったOBOGの方、また、他部他校の関係者の皆様には、ハンドボール部関係者一同、心から御礼申し上げます。
式典から1日経ったリーグ最終戦。
マネージャーとしてこの日体大の体育館に立つこともこれが最後なんだと、今までの4年間の思い出をかみ締めながら始まった1日でした。
春、部員達の焦りや不安を抱えた顔、下入れ替え戦に勝ち、安堵すると共に秋こそは!と決意を皆で約束した顔を私は思い返しました。
しかしながら秋での戦跡もなかなか伸びず、山田主将をはじめ部員達は本当に不安でいっぱいだったことでしょう。そんな姿を見て、ただ信じて応援し見守ることしかできない自分に、無力感やじれったさを感じていました。
私は4年間この部で過ごして、何を得たのだろうか?
この子達にしてあげられることはなんなのだろうか?
私には、チームを引っ張って勝利に導く力はないかもしれない、けれどこれだけは自信を持って言えることは、私は誰よりもこの子達の努力をそばで毎日見てきました。この子達の喜び・悩み・怒り・悲しみを乗り越えながら努力する姿をコートに立つ人間以外で1番見てきたのは、私達マネージャーです。
周りが何と言おうと、この子達の努力の証は私達の記憶の中にしっかりと残っているからこそ、それを信じて、認めてあげて背中を押すことができる!それが私が試合会場でできる精一杯のことだと思いました。
そうして獲得した最後の白星。
10点差近くつける快勝でした。
やっぱりね!この子達はできる!
この子達の獲得した勝ちが素直に嬉しかったです。
そうして試合が終わってからみんなで山田主将に握手をして、ありがとうございました!と言っている姿を見て、山田は本当に大変だったなぁ、よく頑張ったなぁと思っていると、
「久乃さんありがとうございました。お疲れ様です。」
と言ってくる部員がいました。
正直今までマネージャーをやっていて、ありがとうなんて言われたことはありませんでした。
でもこの最後にもらうありがとうが、本当に嬉しかった!心から嬉しかった!
マネージャーとしてやってきた4年間が認められたような気持ちになって、自分の存在意義を感じたような気がしました。
慶應の部員達は、シャイだったり少し感情表現がへたな子がいたりします。
でもみんなとっても素直でいい子達なんです。
ちょっと褒めると照れながらすごくかわいい笑顔で笑います。
だから私は、この子達にもっと愛される人間、愛されるチームになってもらいたいと思っています。
マネージャーごときが偉そうに・・・という感じもしますが、皆様どうぞこの部員達を愛してあげてください。
相馬を中心とした新チームは、去年にも負けないくらいやる気満々です!
私はもう12月1日の早慶戦を残すのみとなりましたが、どうぞこれからも、慶應義塾体育会ハンドボール部をよろしくお願い致します。
ご精読ありがとうございました。
加藤久乃