令和6年能登半島地震について
被災した行政からの依頼で能登半島に正月明けから
行っていました。
みなさんに伝わっている情報より、
被災地はもっとひどい状況です。
東日本大震災クラスの地震が能登半島を襲いました。
東日本大震災をはじめ、
これまで日本は多くの被災経験があるにもかかわらず、
今回の国や自治体の支援体制には、
不慣れというか対応の遅さを感じます。
元日に発生したために、
役所職員たちも休暇中であったこともありますが、
避難所開設時の初動活動で
かなりご苦労された自治体もおられました。
やはり一番大変なのは
断水による水洗トイレが使えないことです。
劣悪な環境の中みなさんが生活しています。
*ひどいトイレの写メありますがアップは控えます。
うごくマンホールトイレが全国から集まっています。
とてもきれいなトイレです。
このトイレが届くまでは、
被災者の方々は
「トイレに行きたくなるから
食べたり飲んだりをがまんする」とおっしゃる方々が
多くおられました。
だからこのトイレが来てから
トイレ行きたいとき行けます。と
大変喜んでくださいました。
そうなのです。
トイレをがまんすることにより体調を崩し、
病気になり、エコノミー症候群や脱水症状で
最悪災害関連死にもつながっていきます。
トイレトレーラーの費用は
約2600万円ほどかかりますが、その約3分の2は、
国の緊急防災・減災事業債という仕組みを使って起債し、
後に地方交付税として算入されるので、
実質3分の1が市町の負担となります。
約800万円の支出は痛いですが、
そこで、両市町はクラウドファンディングの仕組みを使い、
寄付を呼び掛けていきます。
クラウドファンディングにご参加されて
お金を出してくださった団体や人の名前が車体後部に並びます。
詳しくは、
okabebousai@gmail.com
までご連絡いただけましたら、トイレトレーラーを
詳しく説明できる人を紹介します。
災害大国ニッポン、
これからどこで災害が起きてもおかしくないので
被災時使うトイレ、各自治体さんしっかり持っていていただきたいと思います。
能登町の危機管理室の方とNHKの取材を受けているところです。
防災アドバイザー・防災士 岡部梨恵子