唐突だけど、最近思い出したことを書き留めておきたくなりました。
私が子供の頃、
小学校の四年とか五年とかかな。
髪の毛が薄くなってしまって、
母がびっくりして、
しばらく病院に通っていたことがあります。
ある日学校で、「ハゲ!」と男子から囃し立てられたんです。
左側の側頭部、耳の上あたりが
地肌が見えるくらいに
スケスケになっていたみたいです。
実はあんまり覚えてない。。
でも、それでウチに帰って、
母に「ハゲって言われた、、」
といったみたいなんです。
母は驚いて見てみると本当にハゲていて、、で、何科の病院かはわかりませんが、毎日のように通院して、
光みたいなものを当てていたのを覚えています。
当時のことを思い出すと、
毛根の付いた髪の毛を、
自分の机の側面に付けていたような記憶があるんです。
毛根が新しいから、机にピタッと付いて
それが面白くって、、
って、自分で抜いていたんだ!
私は自分で自分の髪を抜いていたんです。
しばらく病院に通って、
赤い光を当てて(歩ける範囲の病院なので、そんな専門的なところではないはずですが、何だったんでしょう。。)
無事に髪は生えてきて、
というか、当時はサラサラの癖のない髪だったのが、
太くて癖のある剛毛のような髪にいつの間にかなってしまったのは、
そのせい?かどうかはわかりません。
先日、ある講演の中で、
自傷行為の中に、
「髪の毛を抜く」というのがあって、
そう言えば!と思い出したんです。
私のあれは、自傷行為だったのか。
なんの悩みもなく、スクスクと育ってきたと思い込んでいましたが、
子供の頃の私も
今と変わらず、いや、それ以上に
思い悩む日々があったのかも。
今なんて、髪が抜けたら
戻したいって思うし(^^;)
でも、抜けた髪の毛根は、カラッカラで、
だから抜けたのね、、
と淋しくなる。
あの時のように、
ツヤツヤした毛根が
何かにピタッと張り付くこともない。
どんな気持ちで抜いていたのか、
今となってはわからない。
面白かったのかもしれない。
それでも、それを知った母の驚きや、
病院に連れていってくれたことは
よく覚えています。
私は3人兄弟の一番上なんで、
私を病院に連れて行くために、
当時、小学校低学年の弟とまだ幼児の妹を、どうしていたのだろう。
私は母が心配してくれるのを、
どんな気持ちでいたんだろう。
私は小学校時代は、大人しくて、
引っ込み思案で、、と思っていたし、
そのハゲ事件もそのことと呼応すると思ってたけど、
大人になって、小学校高学年の同級生と仕事で再会したとき、
「昔から活発でしたよね!」
と言われて驚く。
ハゲ事件の後、活発になったのか、
もはや遠すぎて思い出せない。
下に弟と妹がいたから、
いつもは歯医者もかなりの距離を
一人でテクテク歩いて行ってました。
母が一緒に病院に来てくれたのは、
もしかしたら嬉しかったかもね。
何はともあれ、
いろいろあって今があるんだなあ、
と思います。