娘の可愛い勘違い♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

日本の小学校に上がる前に

オーストラリアに無理やり

連れて来られてしまった娘は

数年たっても 英語も”出来る”と

言える程のレベルでは全くなく

(本人曰く、学校でもどこでも

「人の説明は分からないのが普通

だから、授業中 ’分からないので

質問する’なんて考えた事もない!」

とドヤ顔で言い切るほど...↑不憫〜😭)

そして肝心の日本語はといいますと

日本で漢字の基礎すら習ってないので

母親や兄から聞き齧った日本語を

日々 何となく「?」な感じで必死で

耳だけで吸収していたようでした。

時々 私も「お母さん塾」を開いては

子供達に日本語を教えていたのですが

こちらの学校の英語での勉強もあり

なかなか普通の日本人の小学生レベル

には程遠かったのでありました。

短い「お母さん塾」の時間では

”耳で覚える”という所までしか行かず

例えば「春夏秋冬」と出てくれば

母「”しゅんかしゅうとう”言ってみ」

娘「しゅんかしゅうと〜」

母「おけ、もいっかい」

娘「しゅんかしゅうと〜」

といった風にしか教えていませんでした。

こんな風に 普段の生活で 新しい言葉を

教えたくても 漢字を知らない娘には

漢字で意味を説明するのが難しく

娘の知っている簡単な言葉に

言い直して使っていたので

娘の日本語の語彙力は 著しく

停滞してしまっておりました。

 

ある休日に、娘の頭を膝に乗せて

木製の日本の普通の耳かきで

いつものように耳掃除をしておりました。

娘も息子も私にしてもらう耳掃除が

気に入っており、バタバタの毎日

普段足りないスキンシップも兼ねて

母子でイチャイチャやっていたのでした。

すると、娘が急に

「マンボウにして!」

と言い出しました。

「えっ!マ、マンボウ...ですと?!」

びっくりしながらこの子は

何を言っているのか?!と

頭の中に大きなマンボウを

泳ぎ回らせながら耳掃除を続けていると

「もぉ〜だから、マンボウにしてよー」

とまたしても耳掃除にふさわしくない

とぼけたお魚の名前を持ち出します。

そこで かゆい所に手が届く母は

いつものように娘の頭の中にありそうな

乏し〜い日本語を 片っ端から

手探りで探していきますと...

(あ!!もしかして....

”綿棒”を ”マンボウ”と間違えている?!)

 

 

(プププ〜 と笑いをこらえつつ)

「本当に”マンボウ”持ってきていいの?」

「(けげんそうな顔で)

うん、早くマンボウ持ってきて」

と言い張りますので、笑いながら

「マンボウって、デッカいお魚だよ〜

”めんぼう”でしょ?」と言うと

「そうそう、めんぼう。早くして」と

どーでもよさげに言い直しておりました。

一字違いで大違いなんですけどね〜

娘はちょっとした違いでしょ!

と気にしておりませんでしたが

私は一人受けまくっておりました。。。

 

また ある時は ご飯をモリモリ食べ

口いっぱいに頬ばっている娘の顔を見て

思わず「(相撲の)小結(こむすび)みたいだね!」

と口に出すと、お相撲用語を知らない娘は

「え?”おむすび”🍙 ??

似てる〜??☺️」

と嬉しそうに笑っていて

「あ、”小結”なんて相撲用語

知らないよね〜」と思いつつ

満面の笑顔でニコニコ笑って

小結みたいにモリモリ食べる娘が

可愛くて、またまた母一人コッソリ

クスクス笑いをしておりました。。。

 

こんな風に、本人は気づいていない

小さな(でも意味的には 大きな!)

言い間違いがちょこちょこあり 

可愛くてクスクス楽しんでおりましたが

「こんな感じだと 日本に帰ったら

絶対 変な人だろな〜」と 一抹の不安を

心に過ぎらせていた母でありました。。。