オーストラリアで3回目の引越し♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

TAFE生活やっと2年目、

親子で何とか慣れては来たけれど

ママ大好き小学生低学年の娘には

キツイ毎日だったようでした。

息子は、大親友のリンツのウチで

3兄弟と毎日一緒で、まるで4兄弟

のように、放課後はそちらで遊び

私の遅い日はご飯もお泊まりも

させてもらっておりました。

娘は、お兄ちゃんばかりだと

楽しくないとのことで、私の

英語学校のお友達であるt子ちゃんに

放課後一緒にいてもらう生活を

続けていましたが、t子ちゃんが

帰った後は、ディズニーチャンネルを

1人で見ながら、寂しさを紛らわせて

いたようでした。

私が遅くに大慌てで帰宅すると

テーブルの上には

冷えてしまった私の大好きな紅茶

がマグカップに入れて置かれていて

たどたどしい日本語で、紙に

 

「おかさん、おつかれさま

おこちゃ(お紅茶)いれました

のんでね。ぺこり」

 

と書かれていて

待ち疲れてソファで寝てしまった

娘が丸まっていて、その小さな娘の

優しい寂しい気持ちと不憫さに

泣いてしまった事もありました。

 

そんなある日の朝、

リンツの叔母さん(実はママの恋人)が

興奮気味に「引越ししといで!

ウチのアパートの上の部屋

空いたよ!もう上のオーナーと

話つけといたから

すぐ引越してきたらいいよ!」と。

確かに、息子はそこのおウチに

すでに毎日入り浸りだったので、

そこに移れば、娘も部屋で面倒みて

あげられると言ってくれて

大変ありがたい申し出でありました。

 

ロシア人のおじちゃん大家さんに

「こんな事情で、2週間で引越します」

というと、とても喜んでくれて

「あんたが、叔母さんと2人で

ワシの部屋をキレイにしてくれたから

部屋がすっかり明るく蘇ったわい。

これからは、ワシがここに自分で

住ませてもらおうと思っとるんじゃ」

とのことで、円満に、すぐ

引越し出来る事になりました。

広いけどボロボロだった部屋は

叔母が壁を塗り替え、私がお風呂場や

トイレ、キッチンを修理と掃除して

すっかり住み心地の良いお部屋に

なっていたのでした。

「来た時よりも美しく〜!」

学生時代にキャンプで教わった

アドバイスが身体に染み付いていて

大家さんに喜んでもらえて良かったです。

 

当時、全く知らなかったのですが

オーストラリアの不動産賃貸には

 Fair Tradingという政府機関である

不動産の公正取引省が、賃貸物件の

敷金(ボンド=家賃4週間分以下)や

賃料(レント)の監視の仲介をしていて

「家主さん」と「賃借人さん」双方の

権利と義務を、公平に監視し守る

良いシステムがあるそうでした。

賃貸人の賃貸履歴を記録している為

家主さんはその賃貸人の履歴を見て

問題のない賃貸人を選ぶ事が可能です。

逆に、悪い履歴の賃貸人を

避けることも出来るので安心です。

 

多国籍文化のオーストラリアでは

就職にしても、不動産賃貸にしても

まず『その人の信頼度』を

以前の職場の上司や家主、保証人に

直接電話して話を聞くのが普通です。

日本では、保証人や前職場の上司など

履歴書に書いても、実際に連絡は

されないので、適当に書く人がいますが

こちらは、そこに直接電話してきて

詳しく「職場で問題はあったか?」

「その人はどんな人であったか?」

決断を下す前に、必ず聞くんです。

私のロシア人大家さんは、盛大に

私のことを褒めたそうで、

リンツのアパートの大家さんは

「すごくいい人が借りてくれる!」

と大喜びで契約してくれたと

不動産屋さんに教えてもらいました。

もし、家賃を払わなかったり

掃除もしないで汚くして出たりすると

その人の「履歴」に残り

次に選んでもらうのが難しくなります。

就職もそうです。前職場で嫌われていると

次の仕事もなかなか決まりません。

 

知り合いの会社で、インターンを2日で

無断で辞めたとんでもない日本人がいて

「オーストラリアみたいな遠い所なら

知らない外人ばかりだし

”旅の恥は掻き捨て”でいいわ」

と思っていたのか??

辞めてすぐに、違う会社に応募し

履歴書に「3ヶ月インターンの経験」

と堂々と、当時の上司の連絡先と共に

書いていたそうで、新しい会社から

「この人3ヶ月インターンしましたよね?」

「どんな人でした??」と聞かれて

ひどい辞め方に怒っていたので

正直にそう伝えたと仰ってました

。。。ひぇ〜💦

 

とにもかくにも、思いもよらず

息子の親友のレズビアン家庭の住む

同じ小さなアパートになぜか一緒に

住むことになるのでした。。。