泣けちゃう歌♪私はオーストラリア人♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

まずは、この可愛い子供達の歌で

聞いて頂きたいです。

 

 

4万年とも5万年前からとも言われる

ウルル(エアーズロック)を

聖地に土着してきた

原始のオーストラリア人である

アボリジニたちの時代から

約200年前に、英国から

島流しになった囚人達と

それを監督するイギリス人達で

アボリジニの土地を奪って建国した

オーストラリアという国。

闇の歴史と明るい歴史の

清濁を併せ持つこの国が

それでも未来に向かって

歌うこの歌を聴くと、いつも

胸が熱くなってしまうのです…。

 

この歌全部を聴けば、

オーストラリアの起源と歴史が、

お分かり頂けると思います。

ただ、今の時代に聴くと、

かなりショッキングな内容です。

 

 

 

 

 

"I am, you are, we are Australian."

 

I came from the dream-time, 
 私は永遠の時から来た
From the dusty red-soil plains. 
土埃の舞う赤土の平野から
I am the ancient heart, 
 私は、古代のハートを持つ
The keeper of the flame. 
炎の番人である。
I stood upon the rocky shores, 
私は岩の海岸に立って
I watched the tall ships come, 
背の高い船がやってくるのを見てた
For forty thousand years I've been 
4 万年の歴史がある私は
The first Australian. 
最初のオーストラリア人だ

I came upon the prison ship, 

私は 監獄船でやってきた、
Bowed down by iron chains, 
鉄の鎖で 跪かされて、
I fought the land, endured the lash, 
私は土地と闘い、むち打ちに耐え、
And waited for the rains. 
雨を待っていた。
I'm a settler, I'm a farmer's wife 
乾ききった、不毛の地に住む
On a dry and barren run, 
私は入植者、私は農夫の妻だった
A convict, then a free man, 
1人の囚人が自由人になった
I became Australian. 
私はオーストラリア人になった

I'm the daughter of a digger 
私は 大鉱脈を捜していた
Who sought the mother lode. 
炭坑の娘
The girl became a woman 
少女は 女性になった
On the long and dusty road. 
長い、挨りだらけの道。
I'm a child of the Depression, 
私はうつ病の親を持つ子供
I saw the good times come, 
でも、良い時が来るのが見てたんだ
I'm a bushie, I'm a battler, 
私はアウトバッカー、忍耐強い
I am Australian. 
私はオーストラリア人

We are one, but we are many, 
私達は1つ、でも、多様
And from all the lands on earth we come. 
そして地球上のすべての土地から来た
We'll share a dream and sing with one voice, 
我々 は 夢を共有し、1 つの声で歌う
"I am, you are, we are Australian" 
「私が、あなたが、そして
私達皆が、オーストラリア人」と

I'm a teller of stories, 
私は、物語の語り手
I'm a singer of songs, 
私は、唄歌い
I am Albert Namatjira 
私は”アルバート ・ ナマジラ”
And I paint the ghostly gums. 
私は ガムの木に絵を描く
I'm Clancy on his horse, 
私は、馬に乗った”クランシー”
I'm Ned Kelly on the run, 
私は、逃げる”ネッド ・ ケリー”
I'm the one who waltzed Matilda, 
私は さまよい歩いて来た一人
I am Australian. 
私はオーストラリア人。

I'm the hot wind from the desert, 
私は、砂漠からの熱風
I'm the black soil of the plains, 
私は、平野の黒い土壌
I'm the mountains and the valleys, 
私は、山と谷
I'm the drought and flooding rains. 
私は、干ばつと洪水の雨
I am the rock, I am the sky, 
私は、岩 私は、空
The rivers when they run, 
流れる時の川
The spirit of this great land, 
この素晴らしい地の精神
I am Australian. 
私はオーストラリア人。
We are one, but we are many, 
我々 は、1つ、でも 多様
And from all the lands on earth we come. 
そして地球上のすべての地から 我々は来た
We'll share a dream and sing with one voice, 
我々は夢を共有し、1 つの声で歌う
"I am, you are, we are Australian." 
「私は、あなたは、そして
 我々は オーストラリア人」だと!

 

この歌を、可愛いオーストラリアの

子供達が歌っているのを聴くと

いつも「オーストラリアが

好きだな〜」という気持ちが

湧き上がって来ます。

 

オーストラリア人はとても

謙虚でユーモアがあり寛大です。

 

それは、この国の人達がみんな

自分達の、囚人である祖先達が

アボリジニから聖地を奪って

自由を手に入れさせてもらって

人生をやり直させてもらったと

”謝罪”と”感謝”の気持ちを

心のどこかにずっと、持ち続けて

いるからだと思うのです。

他人より1段へりくだったような

常に謙虚な姿勢を感じます。

中には、イギリス政府から

建国の為に、指導者として渡った

エリート家族だったと仰る

オーストラリア人もおられるので

全員がそうだとは言えませんが。

 

でも、子供達の小学校で、宿題に

Family Tree(家系図)を親に聞いて

発表するというのがあったそうです。

もちろん、戦後の移民政策で

トルコやギリシアから来た家族や

ベトナム戦争からの難民や

香港返還後の移民なども

たくさんおられるのですが、

「私のおじいちゃんは、銀の燭台を

盗んで、島流しでここに来ました」

「僕のお祖父ちゃんは、ハムを一塊り

盗んだだけで、オーストラリアに

連れて来られたそうです。」など

普通に泥棒さんの家系だと発表している

お友達がたくさんいて、娘も息子も

ビックリしたと話しておりましたので

昔ながらの生粋のオーストラリアンは

そちら寄りの家系が多いと思います。

ただ、日本で、妻として失敗して

逃げるようにこちらで旦那抜きの

新しい生活を始めた私には、

一度、イギリスで挫折してきた

オーストラリアの人達は、

とても強く逞しく眩しく見えるのです。