ザ・ガン大陸横断高速鉄道 ♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

さて今度は暑いアリススプリングスから

オーストラリアの真冬のアデレードに

南下しました。

 

早朝4時半頃にぐずる子供達を起こし

鉄道のある駅まで荷物を持って

20分ほど歩きました。

その間に5歳の娘は気分が悪いと

吐き出してしまい、そういえば

ずっとこの旅行中、アジア料理のお店が

全くなく、ご飯類を口にしていなかった

と言うことに気づきました。

 

うちの家族は、特に日本食が大好き

という訳ではなく、オーストラリアに

来てからも、ハンバーガーやパンで

生きていけるという程の洋食大好きな

家族なのですが、それでも1週間も

お米を口にしない事は、今まで経験

したことがなかったのです。

そこで全てを吐き戻した娘に持参した

正露丸を飲ませたりして少し回復させ、

アリススプリングスの駅前で見つけた

中華料理のお店で、フライドライス(焼き飯)

をテイクアウトして、子供たちに

朝食として、食べさせました。

すると子供達はモリモリ焼き飯を食べ

あっという間に元気を取り戻しました。

日本人にはやはりコメが必要なのだ…と

再認識した出来事でありました。

 

さて少し元気を取り戻した娘と息子とで

駅で待っていると、立派な列車が停まり

その前で乗務員さんたちがズラリと整列して

挨拶をしてくれて、乗車となりました。

 

寝台ではない4人相席の一番安い席と、

 

2段ベッドの一つがもらえる3等席、

座席が簡易ベッドに変えられる2等席、

トイレシャワー付きの個室の1等席がありました。

(他にも特等とかあったのかもしれないです。

とても高額だったので調べてもないです。)

 

このThe Ghanという大陸横断鉄道は

北端の熱帯のダーウィンと温帯のアデレードを

結ぶ鉄道で、途中、砂漠のアリススプリングス

を経由する3日間も走り続けます。

アリススプリングスからアデレードは

半分の1,550Kmで23時間ほどかかります。

 

 

なので、子供のいる私達は寝台は必要で、

でも1等の個室はとても高額だったので

2段ベッドの2等席を1つと

2等の個室(娘と私)を1つ

取ってもらっていましたが、これだと

息子だけ他のおじさんと同室になってしまい

 

 

寂しがったので、結局、2等の個室

(椅子がベッドに変わる)に3人で

ぎゅうぎゅうに寝ました。

 

子供達は早朝叩き起こされたので

ぐっすり眠ってしまいましたが

私は外の移り変わる広大な砂漠や牧草地が

とても美しくて、ずっと眺めていました。

 

草原に建つ家や牛や羊や馬、とにかく

こんな風に暮らしている人もいるのだな〜

と都会の生活に慣れている自分と比べたり

しながら、ぼんやりとした時間を

飽きずに心から楽しみました。

 

 

夜にお腹がすいたので、子供達に

売店で何か買っておいでというと

チキンバーガーと飲み物を買って来て

美味しい美味しいと食べていました。

 

 

アリススプリングスでお腹の具合が

悪くなった娘を心配してましたが

見事に中華のフライドライスで復活。

本当に中華料理は世界中にあって

ありがたい食べ物だと再確認しました。

 

夜は疲れて寝てしまったのですが

途中、どこかに停まったような気もしましたが

そのまま寝ていると、あっと言う間に

終点のアデレードに着いてしまいました。

慌てて用意して、列車を後にしてたどり着いた

アデレードは、温帯で真冬の時期、

小さな小さなシドニーといった感じで、

久々の都会の街に戻って来た感じがしました。

 

ザ・ガンは私的にかなりオススメだったのですが

今調べてみると、超高級列車に様変わりしており

当時、私が2等席に200ドル出したのを高いと

思っていましたが、今ではトイレバス付きの

個室で一人800〜2,600ドルと書いてあります。

 

 

 

ゴールドプランとプラチナプランがあり

高級食堂車でのコースなども付いていると

書かれております。もしかして、まだ

寝台の付いてない相席や安い寝台車も

あるのかもしれませんが、日本語HPでは

このゴールド席とプラチナ席しか説明されて

いないので、とても高級な列車の旅に

なってしまっているのかもしれません。

(…なってました!!すごい!!)

  

とにかく、ずーっと同じ風景なので、

個人的には、半周くらいで丁度いいと思います。

でも、もし機会があれば、是非、大陸の大きさと

美しさをこの列車の旅で体験してもらいたいと

思う、とても印象に残る素敵な列車の旅でした。