クリンクリン?? | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

私の英語学校は、

カンバーセーションクラスで

英語は相変わらず

ネイティブの言葉は聞き取れず

わちゃわちゃと

第二言語の人たちと楽しく

会話することが出来て

その人達から、情報を少しづつ

与えてももらいながら

オーストラリアを知っていきました。

 

ある日は、カンバセーションクラスで

「バスで〜に行きたいのですが」と

インフォメーションセンターに電話して

どうやっていくかを聞き出しなさい。

という授業があって、電話でこの

センテンスを言って、あとは会話を

しなさいと言われましたが、

リスニングと発音に問題のある私には

高度すぎるタスクでした。。。。

 

あたふたする私に、担当の人は

「誰か英語のわかる人に代わって!」

と言いましたが、先生はゼスチャーで

「一人で頑張れ!」!!と…

電話口の人を怒らせた上に

何も聞き取れず、電話は面と向かう

会話よりもずーっと難しいという

私のトラウマになりました…。

 

さて、息子と娘はどうでしょうか?

「オーストラリアの学校は天国!」

という息子は本当に楽しそうに

英語も分からないのに学校に

通っていました。

 

娘は、毎朝、私から離れて学校に

いくのを嫌がりました。

これは私にも、とてもストレスで

「どうして?」と聞くと

「先生が怖いし、お友達が

手を引っ張って色々連れていくので

怖いからやめてもらいたいけど

何を言えばいいのか分からない」と

何に関しても、言葉が分からず

ビクビクしていました。

 

担任の先生はとても優しそうな

金髪ショートカットの目の大きな

可愛い先生でしたが、分からない英語で

オーストラリア流に「人の目をしっかり

見て」いつも娘に優しくはっきり

話しかけてくれていたのも

娘には何を言っているか分からず

怖かったようです。

 

そして、ある日の放課後、娘が

「お母さん、クリンクリンって英語で

どういう意味?」と聞いて来ました。

「クリンクリンね〜?」

聞いたことあるようなないような…??

「先生はどんな時に言うの?」と聞くと

「いっつも!私にいっつも

「クリンクリン!クリンクリン!」って」

「……??……それ、

もしかして…クイックリー?」

「それかも…?!」

と言うことで、先生は娘にいつも

「Quickly (はやく!はやく!)」と

言っておられた事が判明しました…。

 

娘は英語が聞き取れないので

何をすればいいかも

先生の説明も分からず

何をするのも人真似をするだけなので

なかなか終わらなかったのでは

ないでしょうか?

今なら彼女の苦しみが

よく分かるのですが、

その時は娘は突然放り込まれた

自分の状況を理解も出来ず

日本語ですら説明もうまく出来ず

ジェットコースターに乗せられている

ような状態だったのだと思います。

ただただ、私に心配をかけないように

我慢していたのだと思います。

 

しかし、私はボケた母です…

「子供って言葉なんか出来なくても

すぐ馴染むものよね〜。きっと

数ヶ月で英語もペラペラになってるわ!」

と思い込んでいました。

確かに、数ヶ月で友達もでき

英語を話していましたので

すっかり私は「子供は英語覚えるのも

早いわ〜」と安心しきっていました。

 

でも日本のお母様方!!

言語はそんなに甘くありませ〜ん!!

声を大にして言いたいのですが

「海外に数ヶ月、1年とか住んだら

英語なんかペラペラになる!」と

思ってませんか??

私も海外にいく前は、そう思ってました。

苦労せずに、自然と覚えるものだと…。

 

もちろん、そんなすごい方も中にはおられます。

そういう方は自分を英語だけの世界に

追い込んで日本人と全く関わらず

その土地の人とだけびっちり暮らせば

1年くらいでペラペラになります。

でも、普通〜に海外に1年間住んだからと

アカデミックにまで英語が出来る人など

まれではないでしょうか?

 

1年間こちらにワーホリで住んでも

3−4年大学に通って卒業してもまだ

英語に自信のない日本人はたくさんいます。

日常的にお買い物したり、生活する分には

全く不自由なくても、大きなパーティに行って

たくさんの人の中で発言したり会話に入ったり

それは、本当にレベルの高い事です。

 

とにかく私の英語は10年以上住んだ今も

訛っておりますし、全く完璧ではなく

時々、何を言っているのかうまく聞き取れず

うまく自分の言いたい事も伝えられず

大事な所で不自由な事もまだあります。

英語が出来る人というのは、ものすご〜く

努力された方だけなのであります!!