英語学校で気付いた日本の英語レベル | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

子供達を小学校に送ると

今度は、バスに乗って

自分の英語学校へ向かいます。

 

ビーチからバスで15分くらいで

ショッピングセンターなどのある

少しひらけた駅に出ます。そこに

私の1年間通う英語学校があります。

 

真っ青な海と白い砂浜と緑の芝生を

後にして、坂道を登っていく

バス通学の道は、可愛いお店や

美味しそうなバーガーショップ

タイレストランにチキンショップ

チョコレートやキャンディを売るお店

と様々なお店で、様々な人種のお客さんが

買い物しています。

それを見ているだけで

日本での辛い悲しい出来事は

遠い昔の話のように感じられました。

 

学校につくと、初日はオリエンテーションで

たくさんの新入生が集まっていました。

書き取りとスピーキングの簡単な試験があり

その結果をもとに、クラス分けがされました。

日本で英語はそんなに得意ではなかったの

ですが、一応、受験英語を勉強していたので

「Upper Intermideate」というクラスに

入れられました。

インターミディエイトがどういう意味かも

分からずそのクラスに行かされました。

 

そこにはたくさんの英語コースがあり、

一般英語のクラスは、レベルで分けられ

「カンバセーションクラス(会話)」

「ビギナーズクラス(初級)」

「インターミディエイトクラス(中級)」

「アッパーインターミディエイトクラス(上中級)」

「アドバンストクラス(上級)」

の5個に分類されていました。

私のクラスは中級と上級の間ということで

初めてにしては、ちょっと上のクラスのようでした。

 

金髪青い目のイギリス人らしき

ハンサムな先生が自己紹介してくれました。

ほとんど聞き取れなかったのですが、

英語の先生の話すことは何となく分かり、

世界を旅して、英語の先生になりたくなって

先生の資格を取って、今の仕事を楽しんでる

という事を話してくれてたと思います。

 

まずは、生徒が簡単な名前と出身地の

自己紹介をして、名前を言い合う

ゲームをしてみんなでお互いの名前を

覚えてコミュニュケーションを図ります。

クラスは年齢層はまちまちで

ギリシャから来たスーツ姿のビジネスマンや

ブラジルから来た学生さんが数人、

フランスから来た弁護士の卵さんなど

7人くらいのクラスでした。

 

そこで初めて英語だけの授業を体験して

の感想は。。。

「…何も聞き取れない…無理…😰」

でした…💦

 

テキストをもらって5分でそれを読み

その内容について隣の人と

議論しなさいと言われたのですが

まずテキストがそんな早く読めない…

でもそのクラスの人はすぐさま

議論を始めました。

私のお相手はギリシア人の紳士で

あたふたして「…全然分からないです。」

と言うと、丁寧に教えてくれました。

しかし!!彼の説明も英語です!

もちろん、ギリシア風でますます聞き取れず

授業中ずっと彼の意見を必死で聞き取ろうと

しましたが、何も聞きとれず…

一人であたふた焦っているうちに

授業は終わってしまいました…。

 

「毎日、何でもいいからノートに

英語でストーリーを書いて来て下さい」

と先生が言いましたので、家に戻り

早速、「私にはレベルが高すぎて

このクラスについていくことは不可能です。

クラスを下げて下さい。すみません。」

とつたない英文を書いて、次の日には

日本人スタッフに「一番初歩のクラスに

入れてもらいたい」と頼み、

次の日からは1番初歩の簡単なレベルの

「カンバセーションクラス(日常会話)」

に入れてもらえる事になりました。

 

この初日のクラスで再確認したのは、

日本の英語教育は、大学卒業レベルとはいえ、

読み書きが中心でスピーキングとリスニングは

ほとんど出来ていない…という事実でした…。

それは東大生でも同じだったと思います。

他の国の人は、読み書きはそれほど

出来ないけれども、会話は得意でした。

スピーキングとリスニングが出来ない

ということは、コミュニュケーションが

取れないという事で、英語圏でそれは

「英語が出来ないのと等しい」

致命的な欠点だと気づかされました…。

 

「世界の英語力ランキングで、日本人は

国交を断絶している北朝鮮より下」と

聞いたことがあったのですが、それも

あながち嘘ではないのかもしれません。

私の中高時代、海外に一度も出た事がない

と話していた年取った英語教師の

「リピートアフターミー」と彼の後に続いて

言わされた日本風英語発音を

恨みたくなったのでした…。

 

先生から「Japanese+English

=Janglish でジャングリッシュと呼ばれ、

日本人は「ジャングリッシュ」を

「英語」だと思っているけれど、

それは似て非なる物だ」

と教えてもらいました…。