子連れオーストラリア賃貸探し!! | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

1月は南半球では真夏です。

オーストラリアでは

季節は日本と真逆ですが

同じように四季があります。

 

叔母の住むビーチのそばの小学校に通う為

ビーチのそばに、部屋を借りる事にして

不動産屋さんに行ってみました。

20年程前はネットで探すとかでなく

新聞か直接不動産屋さんに行ってました。

不動産屋さんはたくさんあり、

表に毎日『Available(入居可)」

な 物件が貼り出されていました。

 

私が絶対譲れないと探していたのは

「2ベッドルーム、1バス

バスタブ、大型温水タンク付!!」

お風呂で毎日身体を洗いたくて

その為には大型の温水タンクがないと

途中で水に変わると聞かされていたからです。

しかし、それよりも何よりも

オーストラリアでは浴槽は普通なく、

シャワーしかなくて、

バスタブ付きは探すのが難しいと

言われてしまいました。

 

ビーチで遊びたいと言う子供達を

なだめながら、英語のできない私は

ドキドキしながら受付嬢に紙を見せ

こんな物件が欲しいです。というつもりで

「I want this」と指差しながら回りました。

今考えると、すごく失礼なおばさんだ

と思われていたと思います。

 

日本で英語の授業で習った

「I  want to 〜」は、友達や家族では

よく使いますが、初対面の人や

目上の人に使うのは

とても失礼な言葉になります。

日本でも初対面で

「わたし、〜したいよ!」と

外国の人に言われると、

「ちょっと自己主張強い人」と

思ってしまいますよね〜。

それと同じなのですが

それに全く気づかず、ガンガン

使いまくってました!!

日本の英語教育のバカ〜!!💦

 

とにかく、毎日、朝にバスに乗って

シティからビーチの不動産屋さんに寄り

インスペクション(閲覧会)があれば

指定された時間に行って、気に入れば

アプリケーションフォーム(申請書)

を提出して、家主さんが

申請した人の中から身元の確かな

貸したい人を選んで、選ばれたら

借りることになります。…が、

まずは家主さん方、もちろん信用出来る

オーストラリア人や収入の確かな人を

選びますよね……。当然でございます。

 

そこに、収入のない学生ビザの

小さい子二人連れのアジア人

シングル母(まだ離婚してないにしても

旦那もおらず…。)

ハンディキャップ半端なく……

当たり前ですが.....全く

選んでもらえませんでした(チーン😭)

 

不動産探しが終わると、子供を連れて

ビーチに行って、遊ばせました。

ビーチで日が暮れるまで、遊びまくり

バスに乗ると、二人とも寝てしまい、

降ろす時はお兄ちゃんの顔をはたいて

「起きて!立って!降りて!」と必死で

びちゃびちゃになった着替えと娘を抱え

バスを降りて、ホテルに戻っていました。

 

子供達は他の子が使っている

ボディボードで遊びたい!

と言うのですが、バスで通う私達には

お荷物でしかなく、

「お部屋が決まれば大っきい

ボディボード買おうね!」と言いつつ

うだうだ文句ばかりの子供二人を連れて

毎日毎日、カンカン照りのビーチ通りを

不動産屋さんに通い詰めました。

 

早く子供達をビーチのそばで

思い切り一日中遊ばせてあげたい

と思いつつ、1週間が過ぎました。

あまりに毎日通ってくる私を

不憫に思ってくれたのか

さっさと追い払いたかったのか?

いつもの受付嬢が

「1ベッドだけど家賃も安くて

オススメよ。バスタブもあるし、

とってもクリーンなのよ。

子供も小さいし、ここにしなさいよ。」

と薦めてくれたのが、ビーチの真ん前の

子供達の小学校に歩いて1分の

立地最高のお部屋でした。

小さいけれど、今までで1番小綺麗で

ここに住めたら快適だろうな〜!!

とワクワク‼️

建物の色はピンク色で、私達はそこを

「ピンクハウス」と呼んでいました。

 

英語の得意な姉に書いてもらっていた

「Keilunの夫の年収は$〜で、経済的に

母子をサポートします。(夫の署名入り)」

と、「英語などのサポートはここに住む

オーストラリア人の叔母と従姉妹が 

面倒をみる事を保証をします。」

という手紙を付けて、ダメ元の気持ちで、

アプライしてみました。

 

その当時は知りませんでしたが、

この多国籍なオーストラリアでは

Reference letter という この

推薦文が ものすごく重要になるという事。

「自国では  大変な資産家で

お金に困らない大金持ちですのよ〜

安心して下さい」と シャーシャーと

嘘をつく移民が溢れるオーストラリアでは

オーストラリア国籍のある人や、

権威のある人が、その人を推薦する

署名付きの手紙をつける事で、

やっと信用してもらえるのです。

大抵、長い付き合いの

身元の確かな2人の推薦文がつくと

信用してもらえるようです。

就活の時も、家探しでも、必ずこの

2人の推薦文があるのとないのでは

扱いが全く変わるのです。

 

その日も ビーチでくたくたになるまで

遊んで、砂だらけの子供二人と

バスに乗って、暮れなずむ

夕焼けのビーチを見ながら、

いつになったら、ボディボード買って

あげられるのかな〜😢と

悲しい気持ちで 

ホテルに戻ったのでした…。