中国系の野菜たち | かわいいモンゴル語図鑑 ~そしてたまに、いろんなこと~

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偶然にモンゴル語に出会い、そのかわいさにきゅんとして、なんの目的もなく学び始めちゃったワタクシの、モンゴル語おべんきょ日記。そのほかの好きなことのことも、ときどき。

引き続き、野菜のお話です。

次々と、いろんな野菜の名前を習っていたとき。
キャベツの絵の下に書かれたキリル文字を、ヨタヨタと読む私。
「ば・い・つぁー??」

「そうです。キャベツはバイツァーです。…中国から来た名前で、白い菜ですね」
ん…もしかして「白菜…パイツァイ…バイツァイ…バイツァー!!」

そうか~と思いつつ、次の、ちょっと謎の野菜の絵の下の文字に移ります。

「サ・ラ・ト・ネ ばいつぁー??」
「サラダのバイツァーって意味です。これが日本の白菜ですね」



へ~。モンゴルでは白菜をサラダで食べるんですか?
「いえ、白菜はサラダでは食べませんねぇ。
 サラダでよく食べるのはキャベツです」

「??????」

これを、ナンデですか?と問い詰めても、語学とはどうしょうもないものです。
そうか~と思うしかありません。
ちなみに、私は新鮮な生の白菜とりんごのサラダとか、好きですけどね。
「サラダ白菜」って名前の野菜、日本の高級スーパーにありそうじゃないですか?

が、今、教材の絵を見てて、ふと思ったのですが・・・。
これ「サラダ菜」にも見えるな~。
ん~なんだかモヤモヤした課題の残る「白菜」問題です。
こんど、先生に聞いてみます。

で、実は教室では気がつかなかったんですが・・・
もうひとり、どうも中国系と思える方を発見…。

「чинжүү」…チ・ン・ジュー。「はい、ピーマンです」。
で、そのときは流していましたが、これ「チンジャオ=青椒」ですかね。チンジャオロースーの。

さらにモンゴル語の本を見ていたら、
唐辛子は「улаан чинжүү」、オラーンは赤だから…「赤い青椒!」



えーっと。赤いのか青いのか、はっきりしてほしい…と思うのは、
私が漢字の国の日本人だからで、モンゴルの人には特に問題ないですよね。

モンゴルは、ぐるっと周りを、ロシアと中国という2つの大国、
それも、かなりコワモテ系の大国に囲まれた国です。

隣国に対して、モンゴルの人たちは複雑な感情を持っているようですが、
(隣の国といろいろあるのは、日本も、世界中の他の国だって同じですね)、
2つの隣国の文化が、モンゴルという地点で交じり合っているのが…
ちょっとだけ野菜の名前をかじっただけでも、感じられました。

ということで。野菜シリーズの〆は「ロシア系の野菜」ですね~。