第2クールの3週目です。(その4) | スキルス胃癌と生きる

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  昨日は好中球が足らなくて、アブラキサンをスキップして、今朝からバタバタと腹水を吸引して、取り急ぎ退院しました。

  その足で他の病院に行って、パクリタキセルの腹腔内投与を予定していましたが、好中球の不足で投与出来ないなんて事になると、休みを2日取って来たのに1種類だと最悪かなと思ってドキドキでした。

  医師は、データを読んで「サイラムザだけになったのね。」と聞かれて、「そうなんです。」と答えたところ、「あっちは何て言ってた?」と聞かれて、私は「こちらで受ける様に話されました。」と説明したところ、「点滴をスキップしたのは、正しい判断だね。でも腹腔内投与は薬が血管に戻らないから、副作用が少ないのでこの状態でもきるよ。」とのこと。

  「だったら先に言ってよ!」何処かのCMみたいですが、思わず心で叫んでいました。

  お陰で無駄足にならず、サイラムザとタキセル系を使う事が出来ました。

  ついでに腹水から癌細胞が出なかったことを話すと、机から乗り出すように中腰の姿勢になって「やつたね。良かった!」と冷静な方が興奮していました。

  まだ先は長いけど、効果が出る事が心配だったらしく、処置しながら何時もより気楽なオーラが出ていました。

  医師からしても、診療の成果が気になっているのでしようが、以外と横の連携は無いのかな?

  確かに次の治療予定も、私から話さないとわからないようです。
  ありがたいのですが、最初は話しても勘違いで電話がかかって来たり、今は診察予定表を見せて予約してます。

  今回は注射針に縁がなくて、採血では針を刺したままで、少し抜いて血管を探してくれたのですごい痛かった。
 
  さらに点滴で医師が失敗して、「ごめん! もう1回刺すわ!」と、心の中で「下手!」と叫んでいました。


 その上に彼はポートの針も2回刺したので、全部2回刺した事になります。おいらは練習台では無く患者なのに!

  看護師さんも笑うのをこらえて、笑顔を引き攣りらせながら、笑いを我慢してた。

  看護師さんか後で回って来た時に、「Y先生よりも、H先生の方が上手だね。」と話したら、「そう思われますか?」と言われ、「痛かったからね。もう少し上手だといいのに。」と返すと、爽やかな笑顔だけを見せて、少しだけ頷き行ってしまいました。

  彼は父親も外科医で、一生懸命に患者と対応してくれる良い人です。手術もそこそこ上手なので、期待のホープなのかも知れません。

  もう少しパラメディカルとの関係が上手く出来ると、楽になるだろうと思うけど、あの強烈な教授の下にいるのでそれも大変なのだと思います。

  つい何気なく研究の事とか上司の教授の話をするので、親しく話す様になりあれこれ聞いてしまった。

  再来週から第3クールに入ります。この教授は手を緩めることなく、続けて癌を叩く方針のようです。

  再来週の次の週はお盆なので、「お盆もやるの?」と聞くと、「教授からお盆休みはは15日だけだから、病院はやってます。と言われたでしょ。」と返事の後で、「去年まではもう少しあったけど、方針が変わったらしいよ。」との返事。

  教授からは「病院は赤字だから、休まず仕事しろだって。」と、聞いていましたので、若手は大変だなと妙に感心してしまいました。

  昔の自分を見ているようで、医師も大変な職業になったよなと、変に感心してしまいました。

  さて来週は休薬期間です!楽しみたいと思います。