同じ病気でも違いがあるのです | スキルス胃癌と生きる

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 少し肌寒いですが、春らしい陽気となり週末は孫たちと楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

 日々の生活で普通に生きていくことの大切さを感じますが、やはり季節の変わり目では体調が少し不安定になります。

 前の職場で4人が癌になり、私を含め2人は現職で働いていますが、1人は早期退職して自宅で療養をしています。もう一人は残念ですが亡くなられ、間もなく7回忌を迎えることになります。

 

 近く仲間と仏前に報告に行く予定ですが、この違いは何故なのでしょうか。理不尽に感じるところでもありますが、運命だと言えば簡単ですけど、助かる人と助からない人が居ることは事実です。

 

 最近の医療技術の進歩は目覚ましく、そのお陰で私も助かったわけですが、現在では癌治療のデータベース化が進み、情報の共有化が行われているにもかかわらず、診断と治療の判断には人(医師)が介在しておりその判断に委ねられています。

 

 これは悪いことではなく、むしろデータ(過去情報)だけが正しいわけではないと思いますが(後述)、診断にはより多くのデータを使って正確な判断が求められます。

 しかし治療に関しては、医師の「技術・知識・経験」により左右されています。特に知識は日々更新されており、最新の治療法について理解されておられると思いますが、技術と経験(実績)については自分のチームの範囲ではなく、病院間のネットワークとして適切な病院(医師)を把握しておられるはずです。

 

 自分自身が最初の医師の診断(余命1年)に対し、セカンドオピニオンや自主検査を通して、診断の見直しが出来ましたが、ステージが進むほど重篤な判断(リスク管理)を行う傾向は強いと思います。

 

 私のような仕事の人間でも、自分では対応が困難であると判断すると、最善の方法を考えて「リファー」することの決断をし、自ら適切な対応を取っていただくようにお勧めしています。

 

 これだけ情報を共有化できる社会で、いまだに自分の判断に拘りを持つ。または難しいと判断したら他の機関・方法を推奨しないことについては疑問を感じます。

 

 以前から書いているのですが、オープンなネット情報(私を含め)は信用できませんが、エビデンスのある情報は信頼できます。

 これは過去の情報に基づく統計データですので、技術が変われば大きく変わりますので、現場の判断には最新のデータを使った判断をお願いしたいと思います。

 

 また、患者の私達も正しい情報を入手して、最善の方法を獲得できるように努力する必要があると思います。

 

 友人の7回忌を前にして、運命ではなく自ら道を拓くことが、この病気で生き残る術だと考えてしまいます。