癌治療の変化(その1) | スキルス胃癌と生きる

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 最近の癌治療は飛躍的に変化して、従来の外科的な治療に頼るのではなく、内科的な投薬による回復を図る事が先行し、その後で必要に応じて外科的な措置をとっているように思います。

 特にステージが進んでいる場合は、手術が可能になるまで投薬し、回復を待って外科的な治療を実施するようです。

 

 私の場合もセカンドオピニオンの癌センターでは、TS1を先行投与し癌を押さえてから手術する提案でしたが、結果として胃の全摘を行うことでは同じ結果でしたので、体への負担や抗癌剤の有効率(50%)を考えると、「抗癌剤⇒手術⇒抗癌剤」ではなく、「手術⇒抗癌剤」を選択しました。

 しかし分子レベルや遺伝子レベルの治療薬を、抗癌剤と並行利用することで転移先の癌(ステージ4)を消すことが出来るのであれば、話は違ってきます。

 私も癌が十二指腸まで転移していましたが、「腹膜播種」には至っていませんでしたので、従来型の治療を決断したのですが、間違っていないと思いますが、今になって思うと主治医は外科医なので、最初から末期癌と言いながら手術しか提案しませんでした。

 

 主治医は複数の検査を行わず、生検の結果と症状から診断を行い、末期と判断したのですが、その判断の前に腹水検査やペットCT検査は行うべきなのではないでしょうか。

 播種の有無は腹水に癌細胞があるかでもわかりますし、ペットの画像でも診断できます。

 私は自主的にペットで検査して、腹腔内に転移がないことを確認してから医師と話をしたのですが(基本的に医師を全面的に信頼しない性格)、自分が納得できる状態まで検査し、治療方針を決定することをお勧めします。

 

 孫の両大血管右室起始の手術も、転院して他の病院で手術をしましたが、それは最善と思う手術をその病院では選択できなかったからでした。結果として可能な医師の手により、無事に手術が行われ元気に過ごしています。

 

 以前の癌治療は治療が行き詰まると、病院は患者を見放す傾向があり、「癌難民(引き受け手がない)」なんて言葉が使われましたが、治療方法の進歩は日進月歩ですので、技術や知識が遅れている医師の診断が全てではなく、人生の大きな決断ですので最新の情報を入手して判断できるように努める必要がありますし、病院もそのような説明をする責任があるようにも思います。

 

 昨日のニュースでも、遺伝子的に治療可能な抗癌剤を調べる技術が開発されたらしいのですが、これまでの様にとりあえずこの薬使って、ダメだったら次の薬を・・・なんて患者の負担が増え、癌が進行するような投薬は見直してほしいものです。