芋ハンダが多い9R59DSを入手しました。ボリュームは不良だったので交換して
ところが音が出ない。メカニカルフィルターが不良だったので複同調型にしました。
トランジスタのIFTを利用してプリント基板を写真のように改造。
赤矢印が 10PFのディップマイカ、白色は、カット部分、赤丸は半田部分です。
RFゲインは改善。6BZ6にRF増幅管に交換
かなり古い9R59の修理依頼がありました。
受信ができません。ブーンというハム音が聞こえるだけです。
ボリュームのガリも酷いです。
修理状況
1 バンドスイッチを数回まわした結果受信音が聞こえてきました。接触不良が疑われたので接点洗浄剤で汚れを落とした結果、受信できるようになりました。
2 Cバンドが受信できません。
オシロスコープで局部発振を見て見たところ発振していません。
コイルパックのパディングコンデンサの不良を疑って交換した結果、全バンド受信できるようになりました。
全体的に芋半田が多かったので再半田。さらに高圧ブロックコンデンサは交換、オイルコンデンサ、ペーパーコンデンサも一緒に交換しました。
当初は、キャリア漏れを疑って7360を抜いてみましたが、やはりキャリアが出てしまいます。
バンドを切り替えてもキャリアが出るし、キャリボリュームは絞っても出ます。
中和かと思い取り直そうと思いましたが中和そのものが取れない。
ということはそれより前段ということで6AH6を抜くと出ない。
受信管が送信時にカットオフされていないと考えて電圧測定してみましたが、問題なし。
数日おいてもう1度 受信管のV202の1ピンを測定すると送信時プラスになる。本来ならばマイナス90V。
V203の7ピンも同様である。
カットオフにならない理由がわからない。そもそもなぜグリット電位がプラスになるのかもわからない。
リレーの接点洗浄して導通をチェックしたところ問題なし。
ケースを縦にしたり横にしたり振動が与えられたのか 益々ピン1の電圧は送信時プラス22 Vにもなる。回路図を見て
さらにFBの無線仲間からアドバイスをもらい、BPFに使用されているセラミックトリマーの不良ではないかとの指摘。
試しにこのセラミックトリマーを回すと直った。
あとはコイルパックの調整をして無事200W確保、受信も問題なく完了。
数日かかった修理でしたがFBの無線機レストアグループにはお礼致します。