私は、1994年10月から株式投資を続ける中で、金融資産以外に不動産投資にも興味を持って調べてきました。不動産の現物投資は、管理責任のリスクが大きいため、現物投資は避け、米国リート投信とJリートに金融資産の4分の1を投資しています。

 

 Jリートと同じく、投資の対象が不動産で、年間7%の高利回りを謳うみんなで大家さんという金融商品があります。

 

 私は、何だかうさん臭いと思って調べてみたら、本当に危険な金融商品であると確信したので、このブログでも4回にわたり警告してきました。

 

【2020年6月30日】

【2019年4月28日】

【2019年2月17日】

【2018年8月27日】

 

 優良な不動産物件なら年7%の配当も不可能ではないかも知れませんが、それ程優良な物件を見抜いて運営するノウハウを持っている会社なら、融資先を探している銀行から低金利での融資が受けられるので、高金利かつ非効率な個人投資家を募る必要はありません。

 

 その「みんなで大家さん」の関連企業が、大阪府と東京都から、一部業務停止命令を受けました。


【朝日新聞デジタル 6/17(月) 21:30配信】
 大阪府は17日、不動産投資商品「みんなで大家さん」の運営企業「都市綜研インベストファンド」(大阪市北区)に対し、不動産特定共同事業法に基づき30日間の業務の一部停止を命じた。
 府によると、同社は複数の投資家から集めた資金などで不動産を取得・運用し、収益を投資家に分配する事業を展開している。
 
同社は、成田空港周辺の開発プロジェクトの一部用地に関する事業をめぐり、同プロジェクトが昨年5月に大規模ショッピングモールやホテルなどを整備する計画から食品産業を集積させる計画に変更されたのにもかかわらず、出資者への説明を怠るなどしたという。
 同社は同日、「法律専門家及び事業関係者と協議の上、適切に対処して参ります」などとするコメントをホームページ上で発表した。
 東京都も同日、みんなで大家さんを販売する企業「みんなで大家さん販売」(東京都千代田区)に対し、同法に基づき30日間の業務の一部停止などを命じた。

 

 まだ、配当が遅配・欠配になったという情報は出ていないようですが、こんな詐欺商法に関わってはいけません。既に投資している人は、一刻も早く解約することを強くお勧めします。