仕事をしていて感じるストレスには様々なものがありますが、私が最もいやなものは、自分が制御できない力によって、せかされたり、締め切りに追われたりすることです。
仕事が忙しくても、自分が予定を立てて計画的にやればできると分かっていれば、頑張って片付けようと思えるのですが、例えば必要な資料がいつもらえるか分からない、条件がぎりぎりまで決まらないという状況は非常にストレスになります。
関わっている人が、顧客であることもあるし、同じ社内の人であることもあります。協力業者のこともあるでしょう。
いずれにしても、そのような状況になると、他人から振り回されたように感じてしまいます。
最後に仕事を仕上げる人が頑張って帳尻を合わせて何とか間に合わせるということになりますが、これでは疲弊してしまいますね。
このような頑張りは、できればしないで済ませたいものです。
しかし、従来の日本の働き方は、このような綱渡り状態でも、徹夜して頑張って切り抜けたということが評価された面があります。
段取りが悪くて、あるいは、仕事が多過ぎて十分に準備ができない状況で仕事をしたために、やむを得ずばたばたと片付けざるを得なかったのですが、このような働き方が熱心だと誉められたりもするのです。
しかし、これからはこのような働き方は止めなければならないし、おかしいと感じる人が増えないといけません。
国会での質問内容が役所に提出されるのが前日の勤務時間外になると、担当省庁の公務員は当然残業になります。
夜中まで働くことが珍しくないのも分かるでしょう。
しかし、このような悪習を改めて、質問は前日の午前中までに出さねばならないと決めて、それを守れば、公務員の残業は随分減るでしょうし、若くして退職する人も減ると思われます。
どうしたら不健康な働き方が減らせるのか、ストレスが減らせるのか、あらゆる立場の方が、自分の立場以外の方のことも含めて、真剣に考えて欲しいものです。
コロナ禍で働き方が変わりつつある今が、そのようなことを考えるのに一番良い時かも知れません。