「つゆのあとさき」観てきました | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「つゆのあとさき」観てきました。ケーズシネマ「蒲団」の上映をしているときに山嵜晋平監督からチラシをいただき、気になっていた作品です。
 内容を全然知らずに拝見しました。今の若い子って、こうなんだぁ、と思いました。お金が無いのはまだしも、誰も信じられない、友達もいない、騙されるから本当のことは話さない方が良い、って、とても悲しい。自分を守るためにそうしないと生きていけないとするなら、生き難いよね。それは自殺者が増えるかも、と思ってしまいました。
 これは僕の主観ですが、同じ貧しくて、例えばその為に体を売ることがあったとしても、昔と今では、エネルギーが違うような気がしました。今は、どこか冷めている?!関心がない?!しらけている?!そんな気がしました。 自分の世界を、人生を変えることが出来るのは、他人ではなく、自分しかいない。そして、一度間違った世界に足を踏み入れたら、なかなかそこからの脱出は難しいと言う事を改めて考えて欲しいかなぁ。今日は昨日の上に成り立っていて、明日は今日の上に成り立っている。毎日は繋がっていて、リセットなんか絶対にできないし、ワープなんかもできない。だからこそ一日一日が大事なんだと。なんかこの映画を観て、当たり前のことだけど、そう思ってしまいました。
 チラシに「マジックミラー越しに見える被女たちの青春」と書いてありましたが、「青春」と言う言葉を使うには、あまりに悲しすぎる。「マジックミラー越しに見える被女たちの〇〇」僕だったら、この〇〇に別の言葉を入れるかもしれません。
 《概要》
 永井荷風の同名小説を原案に、舞台をコロナ禍の渋谷に置き換えた青春ドラマ。キャバクラで働いていた20歳の琴音は、コロナ禍で店が休業し、生活のため出会い系喫茶でパパ活を始める。そこで、あることをきっかけに同じくパパ活をする大学生さくらと出会う。監督は、「なん・なんだ」の山嵜晋平。出演は、オーディションで約200名の中から選ばれた新人の高橋ユキノ、「36.8℃ サンジュウロクドハチブ」の西野凪沙ほか。
 《ストーリー》
 20歳の琴音(高橋ユキノ)はキャバクラで働いていたが、コロナ禍で店が休業し、一緒に暮らしていた男に家財を持ち逃げされてしまう。家賃を払えなくなり、行き場を失くした琴音は、そんななか、知り合った楓(吉田伶香)の紹介で出会い系喫茶に出入りするようになり、男性客とパパ活することで、日々を切り抜ける生活を始める。客に絡まれたり、ネット上で中傷されたりしながらも逞しく生きる琴音は、あることがきっかけで、同じ出会い系喫茶でパパ活をする20歳の大学生さくら(西野凪沙)と知り合う。生真面目で何事も重く受け止めてしまうさくらと琴音は不思議とウマが合い、友情を深めていく。体目当ての矢田、IT企業の社長でパトロンでもある清岡、容姿端麗なダンサーの木村ら軽薄な男たちと、生活のため、ホスト通いのため、学費のためと様々な理由でパパ活をする女性たちの対比で物語は進む……。