「関心領域」観てきました | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「関心領域」観てきました。凄い映画ですね。まず、最初のシーンの真っ暗な状態が長くてびっくりです。そこからぞわぞわ感がありました。ちょっと予備知識も入れて行ったので、途中途中で出てくる煙突?!(ガラスに映ったり、、)が、ああ、今、収容所で人が焼かれてるんだなぁ、と想像させるところが凄い。色々なところが計算されていると感じさせる映像が出てきて、それが直接的でなくて、見せる部分と、感じさせる部分と分けていて、それが不気味で、でもある意味日常で、どこか狂っていると感じせざるを得ない感覚になるけど、そこに慕っているとそれが普通になってしまう怖さもあって、表面的にはクールで、なんかちょっとファッショナブルで、格好良ささえ感じてしまうのが、逆に怖かった。子供が3人いましたが、こんな中で育った子供はどんな子供になるのだろうと、想像してしまいました。お母さんは、ある意味まともな人だったのではなかったのかなぁ、と思いました。


 アウシュビッツを収容所側でなく、ドイツの管 理する側から描いた映画を観たのは初めてだったような気がします。これは今現在、色々なところで起きていることと同じで、人間が変わっていない事と、人間の持つ恐ろしさを感じましたね。

 《概要》

 アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす所長一家の暮らしを描くホロコースト映画。マーティン・エイミスの同名小説を原案に、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』のジョナサン・グレイザーが監督、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のA24が製作を担当する。『白いリボン』のクリスティアン・フリーデル、『落下の解剖学』のザンドラ・ヒュラーが所長夫婦を演じる。

 《ストーリー》

 青い空の下、皆が笑顔を浮かべ、子どもたちは楽しそうな声を上げるなど、アウシュビッツ強制収容所の所長を務めるルドルフ・ヘスとその妻、ヘドウィグら家族は穏やかな日々を送っている。そして、窓から見える壁の向こうでは、大きな建物が黒い煙を上げている。1945年、一家が幸せに暮らしていたのは、強制収容所とは壁一枚で隔たれた屋敷だった。